マゾヒズムに花札を!

Female Domination & BDSM …とは殆ど関係ない花札に関する四方山話です。

杜若(かきつばた)

2006年05月08日 20時07分18秒 | 菖蒲 - 5月
手書菖蒲いずれをあやめかきつばた、で始まった5月。繰り返してきたように、花札に描かれるところの植物は、果たして(現在の植物学上の)アヤメなのかショウブなのかカキツバタなのか、実際のところは判らないのじゃないかと個人的には思います。

さて、古語辞典を捲るに。
カキツバタ、ああ杜若ですね、という用例が案外と多いのに気付きます。
先ずは、襲(かさね)の色目の名、表は二藍(ふたあい)、裏は萌葱(もえぎ)。一説に、表は薄萌葱、裏は薄紅梅とも。日本流の色彩美ですね。
それから、家紋のカキツバタにも触れて置くべきでしょう。

そして、何よりも謡曲の杜若です。
旅僧が三河の八橋に来ると杜若の精が現れ、在原業平の歌の功徳で成仏したことなどを語る三番目物。
ほらほら、出てきます菖蒲の10点札の構図、やはり、アヤメなのかショウブなのかカキツバタなのか、の疑問はダボラではなかったようです。
因みに、この謡曲の下地にあるのは伊勢物語ですね。

 から衣 着つつなれにし つましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ                 

でた~~
古典の授業の定番!
和歌の技法の説明でよく使われますよね。

つまり、
かきつばた、の折句、
から衣、は着るその他にかかる枕詞、
から衣 着つつなれにし、までが、つま、の序詞、
衣、着る、つま、はる、が縁語、
これらの技法のための掛詞多数。

でしたっけ?
「旅」は「足袋」にかけた縁語ではないか?
と質問した僕。。。

と、この言い回し、



永字八方、さてさて和歌の技法では

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!