マゾヒズムに花札を!

Female Domination & BDSM …とは殆ど関係ない花札に関する四方山話です。

文月ふみの日

2006年07月23日 20時30分04秒 | 萩 - 7月
切手では、再度23日で、手紙の話を。
そうでした。毎月23日はふみの日でしたよねえ。
野山が萩に包まれ、花札7月の光景となる文月23日、灯火を楽しみながらクラシカルな手紙を書くというのもまた一興です。
電子メールでは味わえない、そこはかとない情感がわきあがってきます。

今の手紙というのは、あれでも略式なのだそうですよ。
ほら、あれ。
冠つけて時候を書いて、最後は冠と対応した一語で結ぶというやつ。
拝啓で始めたら敬具、前略だったら草々。
女の人は、全てかしこでいいのだから、対応の法則は覚えなくてもいいのですね。
そうそう、時候が肝心ですよ。
春夏秋冬のはっきりした気候である日本だからこそ育った慣習でしょう。
季節感の俳諧である俳句と根を同じゅうし、また四季の風物を描いた花札というカルタを生んだ日本人の情感をあらわしてます。
いいものです。

まあ、少し言わせて貰うなら。
電子メールなどというものは、全く味気ないものです。
用件だけ、肝心のこころが伝わってきませんよ。
なによりも、普通の手紙を書くことができなくなってしまいますよ。
ん? 説教くさい?
いやいや、続けますよ。
gooブログスタッフにメールした時のことを暴露しますぞ。
こっちが、冠・時候で始め、かしこで結んだのに、その返信はただの用件だけ。ありがとう、こんちは、の一言すらありませんでした。
これだから、「人体のてっぺん部分」に不具合があると。
って、ところで、何で僕は、かしこで結んだんでしょうねえ?
襤褸がでないうちに次にいきましょう。

最後の最後、手紙の署名と宛名のルールです。
そこらの加減は、夏目漱石が門下生である寺田寅彦に教えるという形で遺してます。

 目上の場合 - 署名 → 自分の名のみ 宛名 → 相手の姓のみ
 同格の場合 - 署名 → 自分の姓名 宛名 → 相手の姓名
 目下の場合 - 署名 → 自分の名のみ 宛名 → 相手の名のみ

ただし、目下の場合というのは、あくまでもくだけ親しみをこめるという場面限定ですので、あまり使われるケースではないと注記されてます。

なんで、こうなる?
話せば長くなることをかいつまめば、ものというのは使えば減るもの、名前とて例外ではない、という考え方に基づくということになりましょう。
つまり、名前、姓名の名のほうですね、というのは使用回数限度がある、それを使い切ってしまうと死ぬ、という考え方でして。
だから、回数限度があるものを使うということは、へりくだりを意味する、まあそんなわけです。

さーて、水滸伝でもそんな話が出てきますね。
軍師・呉用が書の名手と判子彫の名人を連れてきて、大臣・蔡京から知事・蔡九に宛てた偽手紙を作る一話。
呉用は発信直後、一生涯の不覚と天を仰ぎます。
「翰林蔡京」の印を押してしまった、つまり息子である知事に「京」の署名を入れてへりくだる訳がないと気づいたからです。

ところで、ネットではハンドルというニックネームを使うのが通例ですよね。
これもまた、実名を使ったら命が縮むという考えが、どこぞにあるのでしょう。
ついでに言えば、ハンドルネームとは「おふざけの名前」という意味。
いやいや、おふざけではありませんぞ。

と、この言い回し、



名前も限りある資源、大切に使いましょう

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


文披月(ふみひらきづき)

2006年07月23日 19時22分39秒 | 萩 - 7月
アメ短一年12ヶ月、春夏秋冬を駆け巡りながら、投稿日付に相応しい話を書いている僕です。
まあ、それをやっているせいで、どうも季節感が狂ってきてしまいまして。
それを是正するために、また実日付の投稿となります。

さて、7月の異称は文月ですよね。
なんで文月?
文披月(ふみひらきづき)が転じたとする説が有力です。つまり、短冊に歌や字を書き、書道の上達を祈った七夕の行事に因んだ。

残念ながら、七夕は花札と直接の関係は見出せません。
けど、短冊は大いに関係ありですねえ。
今更ですが、5点札には全て短冊が配されている。
そう、花札48枚のうちの10枚を占めます。

ついこの間、七夕様でしたね。
皆さんも一年に一回、短冊に字を書いてみましたか?
まあ、あれだけのスペースですから、字数は制限されてしまいますよねえ。
ねえ? あれに書ききれるくらいの字量が理想の文ということなのです。

文、手紙ですか?
ということで、理想的な手紙として本多重次の名文(名句)がありますね。

『一筆啓上、
   火の用心 おせん泣かすな 馬肥せ』

と、余分なことを書き立てないのが模範手紙ということで。

ギネスに載っている最短手紙は、仏作家のユーゴーが出版社に宛てた手紙。

  ?

の一文字。まー、解りますよ。新作の売れ行きを尋ねてきたに決まってるでしょうが。
出版社の返信がまた、世界タイ記録です。

  !

はい、売れて売れてたまらない、という意味ですね、

と、この言い回し、



政治には疎い私

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!