子供の頃、おばさんちで馬や牛を飼っていて牧草畑があった、そんな記憶がよみがえる。
学校から帰ると母子家庭の我が家には誰もいなくて、弟と一緒に少し離れたおばさんちへ行って、母親が迎えに来るまで山に入ったり川に入ったり、牧場や畑で遊んでた、で、ぐすべりを食べたり、桑の実を食べたり、クルミを拾ったり、つまりはそんな思い出のブログでもあるのです。
あの頃、子供だからわからなかったことを、記憶の中から何十年も経って気づくこともある。
木工場で夕方まで働いて、おばさんちへ迎えに来た母はそれから暗くなるまで、恐らくは8時近くまで農家仕事を手伝っていた、それから、晩御飯をご馳走になってお風呂を頂いて、で、野菜もなにか頂いて帰る、秋の収穫が終わるまでそんな毎日、日曜日は朝から畑仕事の手伝いだし、本当に母親が子供二人を育てるのにどんなに働いたんだろうって、大人になって思い出の中で気付く。
でも、母親はそんな頃をスゴく感謝していた、病室で付き添いをしているとき、いろんな話をした、その思い出をわたしが話したとき、ほんとうに懐かしみながら「ありがたかった、どれだけ助けられたか」と言っていた。
そんなふうにして身を削るようにして親は子を育てるものなのか、親がいなくなってからその事に気付くなんて遅すぎる‼遅すぎても気づいたなら良かったか??
親孝行したいときには、確かに親はいなかった、そんな思い出に繋がる牧場の花なのだ。