はかなくて命短い蝉たちは逆さの空も夏しか知らず
YUJIさま
この夏で命終わりしセミ達の声も哀しき秋と混ざりて
遊民さま
鮮やかな色は捨てたよ夏蛍 捨てられないのは夢のかたち
しぐにさま
青色のクレヨンで描く夏の日は思い出も褪せひたすら遠く
くーさま
秋雨のしと降る夜はこの部屋のビールの泡のように虚しい
流水さま
ワイパーの音が感じる其のころを髪の揃えのベクトル予測
空さま
罪ならば赤く燃やして曼珠沙華 恋の終わりが死であるように
はるさま
秘めたまま赤々と燃ゆ我が想い朽ちて果てても悔いはするまじ
あいろんさま
花びらを散らしてくれるな君の手は我の花芯の罪色探す
純子さま
花びらを透かし見ないでその底の罪の色まで見せたくないから
くーさま
コスモスの白はあなたに染まるため?いいえ染まらぬ意志のある白
純子さま
吹く風に揺られてもまだ折れぬ夢見続けている白きコスモス
はるさま
炭酸のざわめきの前いつまでも忘れたいから見つづける午後
流水さま
逆さにして出てきそうで出てこないビー玉みたいな私の言葉
純子さま
ラムネ飲み夏のヒカリを浴びる君笑顔とビー玉コロリ眩しく
YUJIさま
せっかちに舌先で突くビー玉のガラスの感触夏の日の雲
くーさま
飲み干したガラスの瓶をもてあそぶカラコロの音きみの居ぬ午後
遊民さま
カラコロとガラスのビンの笑い声夏のラムネは自転車のカゴ
ほたる
短歌研究 7月号 うたう☆クラブ 掲載歌
見せたげるアタシの気持ちのウラガワを開かないドアの特別な場所
いつもありがとうございます
鍵かけて人には見せない場所がある心の奥のまたその奥に・・・
YUJIさま
閉じ込めて行き場をなくしたまごごろがすすり泣いてる扉の陰で
くーさま
本当は開けて欲しいその一言も素直になれず扉の中へ
nakocchiさま
境界をたどる指先ふれあえば溶けあいにけりすべてひとつに
流れゆく時が癒しをくれるなら私も愛そう今この時を
繰り返す波にも似たるこの想い思い思われまた繰り返し
もう少しまだもう少しこのままでそっと過ぎ行く時の最中(さなか)に
くーさま
動いてる君を見るのが好きなんだ実は君より僕が惚れてる
YUJIさま
悔しいな貴方の自信その根拠誰より私よく知っている
純子さま
もう今は気持ちだけでは愛せない地に足がつく安堵が欲しい
YUJIさま
君のこと忘れられずに花を見る水仙の芽よ早く出て来い
空さま
やわらかな眼差しにそっと射抜かれて目を覚ましてく恋心かな
ほたる
いくつもの色を重ねることばかり悲しい絵の具君の水彩
流水さま
幾度でも色を違えて塗る絵の具本当の色透けないように
ほたる
やわらかい春色の空をたどりゆくあなたの息吹感じる街へ
しぐにさま
桜色の風を感じるこの街であなたにそっと見守られたい
ほたる
果たされぬ約束ならばつながれた小指のぬくもりだけが真実
はるさま
ゆびきりを離した後の切なさがアタシの心の糸も切ってく
ほたる
指切りと称して触れた君の指上目遣いがもっと見たくて・・・
YUJIさま
指切りを離してもきっと大丈夫赤い糸でつながってるから
純子さま
厳寒に春を想わす水仙のその健気さに君を重ねる
役所さま
一枚の羽を残して立ち去りし人が天使と気付く水仙
流水さま
控えめな花でもたった一人だけ心に留めてそう貴方だけ
純子さま
今一度愛をくださいあなたからときめきの時おぼえあるなら
くーさま
さまざまな顔を持つきみ本当のこころ隠した笑顔を咲かせ
ほたる
幻想のひかりの海に漂うも昨日と同じ今日のあるまじ
くーさま
昨日より一秒遅い秒針が日々のゆらぎに少し振れてる
流水さま
気づかれぬようにズレゆく秒針の手口にきのうも今日もあしたも
ほたる