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ほたるノオト

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五首選会に参加させていただきます

2008-11-07 | 題詠blog2008

 

 

初参加の「題詠blog2008」が終わり、祭りの後の淋しさに浸っております。

そんな余韻が残る中、思い切って中村成志さん主催の「五首選会」に参加してみたいと思います。

何が何だかわからないうちに100首詠んでしまい、自分の中のテーマもなく、だらだらと流してしまったようだと反省しております。

題詠というものも初めてで、いろんな方に交って走るのもとても刺激になりました。

 

恥ずかしながらですが、みなさまどうぞよろしくお願いします。

 

 

自選五首   「ひとりあそび」

 

    007:壁

    ぺたぺたと冷たい壁に押し当てるペデュキア剥げた生温い足 

    033:すいか

    てんてんてんとうむしみたいなかなちしたすいかのたねをならべたまなつ 

        065:眩

    甘やかな眩暈に逆撫でされながらみづの記憶を辿る指先 

        081:嵐

    遊びつかれた夜にはテレビの垂れ流す砂の嵐に抱かれて眠る 

        087:天使

    街角で容易い愛をばら撒いた「天使ごっこ」はもうやめにする

 

 

自選するのもとても困難なほどでした。

自分の中で「じぶんひとりのじかん」という感じの歌を選びました。

まとまりのない100首でしたので、本当に気が引けますが・・・。

 

私の100首はこちらです。

 

 

           


平成20年・題詠100首 百人一首

2008-11-04 | 題詠blog2008

 

題詠が終わり、まだまだ余韻にひたっている私ですが・・・。

 

 

一緒に参加されていた西中眞二郎様の「題詠100首・百人一首」に私の歌も選ばれました。

 

期間中、西中様に選歌していただけることがとても励みになっておりました。

 

取り上げていただくと、ああ、この歌でよかったんだな、とか、選ばれなかったときはちょっとガッカリしたりして・・・・・。

 

          よそ行きのドレスを纏う片足でジャンプしてみる裸足のままで

 

 

私の選んでいただいた歌は076:ジャンプでした。  

 

この歌はある方に「ほたるらしい歌」だと言われていたのでああ、そうなのかしら、と思いました。

 

短歌は詠み手と受け取る側で感じ方も様々だと思います。

 

だから面白いのかもしれませんね。

 

恐る恐るでしたが、こんなに素晴らしいイベントに思い切って参加したこと、本当によかったと思っております。

 

西中様、本当にありがとうございました!!

 

 

 


100のお題・・・まとめ

2008-10-19 | 題詠blog2008
001:おはよう
「おはよう」のキーで始まる一日の旋律紡ぐ「おやすみ」までの

002:次      
次世代の波泳ぐ僕捕まえてキスの仕方を習うがいいさ

003:理由
許される理由は白いハンカチに包まれた時花びらになる

004:塩
右側のポケット探るきみの指塩キャラメルはまだ舌の先

005:放
手放した夏のリボンは丁寧に葬られゆく僕の瞳で

006:ドラマ
一夜限りの夢なら叶う嘘つきでドラマチックなTOKYOの街

007:壁
ぺたぺたと冷たい壁に押し当てるペディキュア剥げた生温い足

008:守
約束は守られるため破るため取引される二人の儀式

009:会話      
空までの距離についての会話する不器用までにどこまでもふたり

010:蝶       
まばたきを忘れた人の落し物TATTOOの蒼い蝶に抱かれて

011:除      
削除キーゆっくりと押すタイミングきみの切れ端まだ飲み込めず

012:ダイヤ
砂時計途中で返す誘惑にダイヤルロックがまだ外れない

013:優       
まだ青い檸檬ころころ転がして優先順位がまだ決まらない

014:泉       
やはらかい羽になぞられ吾が胸の内なる泉のゆるやかに湧く

015:アジア     
摘みとれば硝子の棘も朽ちてゆくきみはアジアに咲く青い花

016:%       
確率は数%残されて僕の右手の中だけにある

017:頭      
誰もこないところで秘密は作られて青鶏頭の揺れる廃校

018:集      
薄桃の花びら集め戯れ言のひとおつふたつと数えたき夜

019:豆腐     
針供養の如く豆腐に差し込んで嘘つきな舌安らかに眠れ

020:鳩       
リミットの12時告げる鳩時計帰る帰ろうカボチャの馬車で

021:サッカー    
向かい合う距離感測る真夜中のテーブルサッカー終わらない理由(わけ)

022:低       
受話器越し抑えた声の低音につじつまさへも寄り添っていく

023:用紙     
ちっぽけな自尊心なら軽々と飛ばせ自家用紙飛行機で

024:岸       
貝殻のピアスひとつを失くす夏シアンの海の岸で眠ろう

025:あられ    
ざらざらの砂糖まぶした花あられ泣き虫ほっぺに効くおまじない

026:基       
「さよならの基本」が付録についてくる本を一冊手に入れました

027:消毒      
透けそうな足には赤いペディキュアを消毒液に膝まで浸けて

028:供       
雨の日に泣いても落ちないマスカラの試供品もう手に入らない

029:杖       
頬杖で眺めるきみの泣きぼくろ不埒なことを考えてゐる

030:湯気     
スチームのミルクの湯気にぼんやりと修正前のふたりが浮かぶ

031:忍       
忍び足で二時のキッチン覗くとき水のつぶやき鼓膜に触れる

032:ルージュ    
背伸びしてルージュをのせたくちびるに大人のルールそっと教えて

033:すいか    
てんてんてんとうむしみたいなかたちしたすいかのたねをならべたまなつ

034:岡       
オセロゲーム何度やっても勝てなくて盛岡冷麺好きだった人

035:過去     
脳内の検索キーを叩くとき過去ログの中きみと目が合う

036:船       
紙風船ちいさくたたむ指先でなぞられてゆく僕の鍵盤

037:V       
Volvicのボトルに挿したガーベラはゆうべの事に口を噤んで

038:有       
突然の雨の手口に騙されて有楽町で買う赤い傘

039:王子      
王子から手渡しされる片道の切符が映す真夏の夜の夢

040:粘       
粘土板の隅に書かれたマジックの名前薄れる3月、卒園

041:存在     
わたくしでなくてはならぬ存在の理由を今すぐ百字で述べよ

042:鱗       
明け方の夢から醒めた指先に微かに残るモルフォ蝶の鱗粉

043:宝くじ     
宝くじを丸めて覗く向こうがわ運命のフィルターかけてみたくて

044:鈴       
俯いて目を伏せている鈴蘭の透きとおる頬飽くまで白く

045:楽譜     
約束の未来の記号書き込んだ楽譜はきみのタクトに委ね

046:設      
インストールされたファイルが壊されて初期化されてくアタシの設定

047:ひまわり    
ひまわりの迷路で聞いた空耳に囚はれている、一人ゆふぐれ

048:凧       
凧糸が指先強く食い込んで風に教わる残酷な現実

049:礼       
燃えていたカンナが終わり告げるなら従い歩く夏の葬礼

050:確率     
たったひとつ覚えたことはてのひらのグラニュー糖を零す確率

051:熊       
抱いて寝る熊なら巻き毛のシュタイフで左耳のタグ触って眠る

052:考       
飲み込んだガムが貼りつきショートするオトナの思考回路は脆く

053:キヨスク    
簡単に何でも揃うキヨスクで白桃だけが探せずにいる

054:笛       
あの夜に確かに聞こえた指笛が雨に塗れて戻る明け方

055:乾燥     
ベランダに転がったままいつまでも乾燥やめないサボテンの鉢

056:悩       
煩悩の暗き灯りに手を翳し蝋燭を消すほとりほとりと

057:パジャマ    
抜け殻のパジャマを卵抱くように丸まる猫の眠りは森へ

058:帽       
やはらかい帽子でそっと捕まえたモンシロチョウに秘密を告げる

059:ごはん     
朝ごはんの途中で交わす約束は果たせぬ嘘と知りながら、「うん」・・・

060:郎      
眠たげな温かな指並べては浦島太郎のお話をする

061:@     
@から@へ飛ばす波動から伝わる音のないあのシルシ

062:浅       
深く浅く差し込む指でてのひらを誘惑してはイケナイ遊び

063:スリッパ    
リノリウムの森で踊ろうスリッパを脱いだ素足は白く冷たい

064:可憐      
俯けば可憐に見える横顔の角度は甘く見え透いた罠

065:眩      
甘やかな眩暈に逆撫でされながらみづの記憶を辿る指先

066:ひとりごと
うけとめてあげてもいいよテノヒラであをいさかなのひとりごとなら

067:葱       
焦らされたレベルで変わる玉葱の炒め加減を耳打ちされる

068:踊       
手のひらの上で静かにオブラート誰に背いて踊り続ける

069:呼吸      
ブリリアントブルーのキャミの肩越しに呼吸ひとつを乗せて口笛

070:籍       
入籍の指輪は眠るビロードのオフホワイトのベッドの上に

071:メール     
ややこしい手順も踏まぬ「ひとこと」をメールで飛ばす無防備な指

072:緑       
緑色のゼリーの中のさくらんぼKISSのカタチのくちびるに似て

073:寄       
数寄屋橋のゼブラゾーンで追いかけた夏の背中の落書きを消す

074:銀行      
熱すぎる夏のジオラマ手をつなぎ二人逃げ込む銀行の森

075:量       
透明な計量カップに注がれたミルクのように静まれ、わたし

076:ジャンプ   
よそ行きのドレスを纏う片足でジャンプしてみる裸足のままで

077:横       
横書きの二行の文字に含まれる優しい嘘と痛い現実

078:合図     
今日以上明日未満にしたいコト目配せをして知らせる合図
079:児      

児童館の公園で待つ約束を忘れるためにキミニアイタイ

080:Lサイズ    
Lサイズの冷えたポテトを気にしつつ鳴らない携帯見つめ続ける

081:嵐        
遊びつかれた夜にはテレビの垂れ流す砂の嵐に抱かれて眠る

082:研        
真夜中に左手の爪研いでいる綺麗な指を持つ人がいて

083:名古屋     
小糠雨にゆるく解(ほど)ける名古屋巻き泣き顔作るから待っていて

084:球
向き合って世界を回すビニールの地球儀の上に探す未来図

085:うがい     
サカナだった頃の記憶を確かめる丁寧なうがい繰り返す朝に

086:恵        
浅知恵と悪知恵について話し合うどっちがキミでどっちがアタシ

087:天使       
街角で容易い愛をばら撒いた「天使ごっこ」はもうやめにする

088:錯        
木犀の散り方真似てさめざめと試行錯誤を繰り返し 泣く

089:減        
蝶々結びの力加減で気付かれるどうか見つかりませんようにと

090:メダル     
ありがとうおゆうぎいっしょにしてくれてチョコのメダルははんぶんあげる

091:渇
愛に渇いた胸の手触り確かめてやわらかいタオルさあ抱きなさい

092:生い立ち
重ねても重ねきれない生い立ちのスキマを埋めるようなくちづけ

093:周
一周をすれば気配に気付かれて かごめかごめ もう日が暮れる

094:沈黙
沈黙を守るくちびる銀色のフォークで崩すミルフィーユのアリバイ

095:しっぽ
マシュマロのようなしっぽを持っているしろいうさぎとくろいうさぎは

096:複
あなただけのものにしておくつもりなら無断複製禁じています

097:訴
雨の日に日傘が欲しいと駄々こねて必要性を訴えている

098:地下
デパ地下のガラスケースは幸せの賞味期限のラベルを付ける

099:勇
シルクのリボン解く勇気もない朝はひたすら甘い紅茶を淹れる

100:おやすみ
「おやすみ」とそっとEnter幕を引く「おはよう」からの一人芝居の









完走報告(ほたる)

2008-10-18 | 題詠blog2008
無事に完走いたしました。


今まで見ているだけのこのイベントに思い切って初参加させていただき
題詠の難しさや楽しさを知りました。

こんな素敵な機会を与えてくださった五十嵐きよみ様には本当に感謝しております。

いろんな方たちに出会い、いろんな方の歌に触れ、いい経験をさせていただきました。

今は達成感でいっぱいです。

私の一人芝居にお付き合いいただき、ありがとうございました。