ブログ・若手研

愛知でサークル活動をしています。授業づくり、サークル活動、初志の会について、ワイワイ、一緒にしませんか。

19年7月21日(土) 若手研例会

2007年07月21日 | 初志の会・若手研
例会を実施しました。

◆会 場 西加茂郡三好町立三好北部小学校
◆参加者 霜田一敏(愛教大名誉教授)
     酒井宏明(三好北部小学校)
     水谷光孝(七宝小学校)
     川合英彦(豊田市教育センター)
<協議1>学校とPTAの役割について
・大切なことは、PTAが「自分たちの学校」という意識を持てるようにすること。
・PTAの活動が形骸化していないか。
・PTAの主体性を高める働きかけ。
・「一緒に行う」「一緒に考える」という態度を育てる。
・PTAは「お客さん」ではない。
・「ボランティア」という参加スタイルもある。
・PTAの委員会組織の活性化。

保護者から学校への「サービスの要求」がふえている、という話題もありました。
子どもをまん中において学校と保護者が「一緒に作り上げる」「共に歩む」というスタンス、基本方針を持ちたいですね。

<協議2>学校の情報化の中で
学校での事務、授業のパソコンが急速に浸透しつつあります。そこには、光と影の部分がある。
〇光の部分として
・事務作業の効率化
・蓄積したデータの活用。子どもの見取り、分析。
〇影の部分
・慣れるまでは、かえって手間がかかる。
・毎日の職員の朝の打合せを教師一人一人に配布したPCで済ませる。 時間は短縮されたが、職員一人一人の顔が見らなくなった。
・養護教諭が、朝全ての教室をして巡回して出欠席の状況を把握しいてたが、PC 入力にすると、子どもと顔を合わせることかがなくなる。
・通知表の所見にパソコン使用を許可したところ、似たような所見ばかりになった。機械に頼り「子どもを見る」という意識が減ってきていないか。

PCは道具。使う教師の側が、子どもの表情をみようという意識を持つことが大切だと思います。学校の情報化を後戻りさせることはできません。だからこそ、情報化の中で見落としてはならないことを考えていかなければなりません。

<協議3>校務主任の仕事についいて
 ・多様化と雑多な内容にオーバーワークになりぎみ。

学校の中でも施設管理、PTAにかかわることの多い校務主任の先生の仕事は、煩雑で、大変な仕事です。そんな校務主任先生の現状と対応について話し合いました。「みんなに迷惑をかけないように自分の責任でやり遂げよう」とがんばってみえる校務主任の先生が多いようです。
「みんなで一緒にやる」という雰囲気づくりと、「信頼して任せる事から生まれるものがある」という意見もありました。

<協議4> 教師が確かな「学力観」を持つこと
「学力低下」「確かな学力」「学力テスト」と、最近話題になることが多い「学力」。子どもに「学力」をつけることを仕事ととする教師こそが、自分なりの「学力観」を持つことが、何よりも大切ではないか、という提案について話し合いました。
 ・教師自身が塾の教師と同じように、テストで点がとれる力を「学力」と考えているのではないか。
 ・問題解決学習や、主体的な授業といっても、現場の教師がその必要性を感じなければ、実践はされない。
 ・教師自身が「学力とは何か」を真剣に考える機会がないのではないか。現職教育や校外研修でもっと問題にしていい。そうすることで、授業がかわってくる。
 ・現場は、「学力とは何か」を考える余裕がない。手一杯。
 ・学ぶことによって子どもが自らの生活を豊かにする学力を「学力」と考えたい。そのために授業を組む。
  
今年1月の静岡の東海集会での霜田先生のご講演の内容を改めて思いだしました。
また、最近の『考える子ども』が扱っているのもこの「豊かな学力」です。
今、学力に対する考え方が表面的、狭い範囲での学力に傾きつつある気がします。
初志の会は、学力に対する考え方を外に向かって発信してよいと思いました。

今回は、少人数でしたが、内容のある活発な意見が出されました。
自分自身を振り返り、明日の実践につなぐ貴重な機会となりました。
こうした積み重ねが、私たちの「教育観」を培っていく気がします。

◆次回若手研について

 平成19年8月5日から7日 初志の会全国大会参加(京都)
  
 平成19年9月16日(日) 午後2時 三好北部小学校

一緒に考えましょう。自分の取り組みについて振り返りませんか。子どもたちのために、自分自身のために。
 



 

                                                                                                                  

 

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