今日、昔の彼女から、電話があった。
どんな用事かってゆーと、
どうやら、おなかにイボができたらしく、取りたいから、病院に付き合ってくれ、とのこと。
今、何ヶ月?ってきいたら、
もう、(できて)3ヶ月だって。
しかも、おれのヒザ小僧にあるイボが原因で、うつった、って。
そんなふうに言うもんだから、おれも一応
ほんとにおれのイボか?って、
その間に、別のイボと、交わってないか
ってきいたら、
心当たりない、って。
絶対あなたのイボ
だって。
そこまで言うから、
おれのイボなんだって、ほんとにおれのイボなんだって、
うれしくなって、
認知するから
取らないでくれって、
お願いしたら、
「その言葉、待ってたの」って。
ブチって、音がしたから、
うん?切れた?って思ったら、
ううん、引きちぎったって。
イボを。
これで、もう、
あなたと、あたしを、つなぐものは、何もない、ってさ。
ずるいね、あたし・・・
って、その言葉を最後に、今度は、ほんとに、電話が、切れた。
そのまま、ツーツーツーって。
携帯を握る手が、かすかに震えた・・・
嗚呼
おれとおまえをつなぐ
赤い糸。
嗚呼
おまえが、ムリにちぎった、
イボの糸。