さっぱりしたラーメンが食べたくなって、この間早稲田通り沿いにある、ラーメン屋に。
友達と二人、まず入ると、
おばちゃんが一人、カウンターのイスを並べて、くっつけて、その上でくつろぎながら、テレビ観てた。
夜の9時くらい。客は、誰もいない。
で。塩としょうゆ1つずつ頼んだ。
「おばちゃんトコの塩、白菜入るけど平気?」って言うんだ。
塩頼んだの友達のほうだったから、ボーッとしてた友達に、「おまえだよ」って肘で突っついたら、
おばちゃん「え?外人?」って。
言葉がわからないと思ったみたい、おばちゃん。
「ちがいます」って言ったら、友達のこと「イギリスとアメリカのハーフみたいねぇ」って。
友達、笑いながら「よく言われます」って答えたら、今度は僕のほう見て「あんたはネパール人?」って。
「ちがいます」っておれも一応、否定すんだけど、
「あんたネパール人みたいな顔しとるねぇ」って、おばちゃんずっと、笑ってんの。
それで友達も笑って、
僕も笑って、
みんな笑って、
心の中で「ネパール人みたいな顔ってどんなだよ」って一応突っ込む。
で、
僕がおばちゃんに「本物のネパール人見て、あ、この人ネパール人って、わかるんですか?」って聞いたら、
「わかんない」って。
「ネパール人みても、ネパール人か、わからない」だってさ。
なのに、日本人の僕に対して「あんたネパール人?」って決め打ち、
いろんな国の人いる中で、
ちょっと濃い口の僕の顔は、ネパール人限定で、問う。
すごいよね。面白いなぁおばちゃんって、思ってたら
おばちゃん、こう言った。
「本当のネパール人見ても、ネパール人か、わからないけど、パキスタン人ならわかる」って。
「どうして?」って聞いたら、
だって。
ですって。
よく、もう、なんか、わからないけど、これ、ほんとにあった話です。
ラーメン注文してから、作り始めるのに、大袈裟じゃなく、25分はしゃべってましたね、おばちゃん。
当然、ラーメン作ってる間も、食べてるときも。ずーーっと、しゃべってた。
普段、話しながら食べるのあまり好きじゃないけど、
その日はなぜか、おばちゃんのしゃべりに付き合いながら、
おいしく食べれた。
付き合いながら?
いや、いい意味で巻き込まれながら。
そして、ごちそーさまして、帰ったけど、
なんか、
また
行きたくなりました。
とさ。