よしーの世界

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おどろきの中国  橋爪大三郎×大澤真幸×宮台真司

2020-04-17 07:29:53 | 
新型コロナウィルス対策でも、よく分かるが安倍政権には論理性が全くなく行き当たりばったりの効果

が見極められない対応が多い。小泉政権から反知性主義の権化と化した自民党中心の政権は感情にまか

せ敵を作り、国民感情を煽り、意味不明の政策を乱発し、日本の力を貶めている。元々は真面目で懸命

に働く国民が多いのだ。非正規雇用を拡大することが生活の不安定をもたらし、やる気を失わせる源に

なってしまった。


本書で展開する3人の社会学者による鼎談は橋爪大三郎氏をはじめとして、その知識、洞察力で信頼に

たる議論をしている。冒頭でたかだか400年程度の歴史しかないヨーロッパの概念で、2千年前に統

一を果たした中国を捉えてはいけないと断じている。確かに私たちは欧米的な価値観に縛られ、基準に

してきた感が深く、資本主義も昨今完全に揺らいでいる。


宮台真司氏と一時政権を担っていた民主党幹部のやり取りを見ても、この国の議員の知識のなさに愕然

とし、暗澹たる気分に陥ってしまう。いつの間にか感情に任せた場当たり的外交がまかり通って、各国

の信頼を失いつつある。この状況を打破するためにも、信頼の置ける情報を基にした議論が出来る学者

を中心にしたシンクタンクが必要だ。これから政権を担おうとしている政党は必ず持つべきだ。


おどろきの中国   橋爪大三郎×大澤真幸×宮台真司    講談社現代新書
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