国会議員の報酬

国会議員の報酬はネットで調べればすぐに出てきますが、平均年収で約２２００万円だそうです。さ

らに文書通信交通滞在費として月額１００万円が非課税で支給され、報告や公開の義務がない。これ

を含めると約３４００万円。そして新幹線のグリーン車を含めたＪＲ全線乗り放題、航空機月４往復

分が無料。立法事務費、議会雑費と続きます。忘れてならないのが議員宿舎が赤坂、青山、紀尾井町

に有り、周囲とは家賃が驚くほど安い。世界と比べても歳費だけでもダントツに高く、アメリカの国

会議員よりも高い。


新型コロナウィルス対策で明らかになったのが、高額報酬を受け取る国会議員が全く役に立っていな

いことで、台湾やドイツの例を見れば一目瞭然。テレビに出て外出を控えてくれと自粛要請をするば

かりで、明確な基準も打ち出せず、補償もない。ヨーロッパの各国の例を見ると外出を制限する代わ

りにキチンと補填しているのだ。普段高報酬を受け取りながら、いざという時に対策が打てずに自分

たちの報酬は歳費の２割カット（橋下徹氏に言わせれば７％）でお茶を濁すという体たらく。


安倍一強とよく言われるが、選挙で勝てば何でも自分たちに都合がいい政策を打ち出すだけで、国民

にとっては不都合極まりない。次の選挙で与党議員を思いっきり減らさなければ、国民に寄り添うこ

とはない。

ファンシイダンス （1989年邦画）

主演の本木雅弘は本作が映画初出演とは思えないほどの演技で、映画全体を引っ張り、引き締め、華

やかに盛り上げている。周防正行監督の次作「シコふんじゃった。」にも主演しているのが、よく分

かる。何しろ一般人から見たらお寺の修行など遠い世界で、地味～な印象しかない。それをバンド活

動や、同期修行僧が許嫁の真っ赤なセブン、父親の檀家とのカラオケなど最も俗な世間を描いて、そ

の対照性が見事。


主人公の寺の修行も興味深く、普段外からしか見ていない寺の様子がよく描かれており、そこに面白

味を見出そうとする主人公に共感を持てる。寺のある風景や寺の中の生活、修行も映画的だ。


何しろ３０年前の映画なので、今とは風俗が全く違う。まだバブルが完全に弾けきっていない社会で

学生、会社員、OLが生き生きとして見える。鈴木保奈美もブレイク直前でキュート、この後周防監督

作常連になる竹中直人、田口浩正もとても面白い。エンドロールで彦摩呂の名前を見たが、現在の風

貌とは別人でビックリ。