よしーの世界

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報道事変   南彰

2020-04-21 07:38:53 | 
私は元々それほど政治に興味があった方ではない。20代の頃は選挙に行かなかった事もあるくら

いで、それでも日本は世界を見渡せば生活もしやすく多少の不満はあっても真面目に仕事をいてい

れば充分暮らせる社会で、将来にも今のような不安ばかりを感じさせる国ではなかった。それがマ

スコミの報道を見ていて「あれっ!」とか「おやっ!」と感じるようになったのは自民党森政権か

らで、続く小泉政権時代には日本の将来に禍根を残す政策が次々に成立し、さらに第二次安倍政権

においては政府与党による横暴とも言えるあまりにも恣意的な政権運営がまかり通るようになった。

私はたび続く小泉、安倍両首相のおかしな発言を検証する為に関連する本を読むようになってしま

った。


菅官房長官と東京新聞・望月記者の会見でのやり取りは今の政権の体質をよく表している。そして

記者クラブなるものの旧態依然とした存在がマスコミ不信を増大させ、国民の政治不信を招く事態

となっている。安倍政権の自己都合により政策は歪められ、官僚は官邸に忖度し誤った行動をし、

部下は辻褄合わせに奔走する。この流れをキチンと把握し客観的に説明するためにマスコミが必要

だと思っている。


望月記者の「新聞記者」を読み。映画「新聞記者」を観て、さらに本書を読めば記者会見での望月

記者の立場がよく分かる。現政権の隠蔽体質は非常に危うい、そして日本の将来に良い影響を与え

ない。事実だけを積み上げてしっかり検証することを怠れば、未来はとても暗いモノになってしま

う。


報道事変    南彰    朝日新書
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