最近、茨城県の納豆を色々調べていまして、『くめ納豆』に関しては避けては通れない話題です。
そして、一般には判りづらいので、まとめてみました。
1951年6月創業
1972年2月「有限会社くめ納豆店」を設立
1984年9月「有限会社くめ納豆店」が、「有限会社くめ食品工業」に商号(社名)変更。
販売部門を別会社とし、「株式会社くめ納豆店」を設立
1987年 「株式会社くめ納豆店」が、「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」と商号変更
1993年7月 「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」が、「有限会社くめ食品工業」の製造部門を吸収
2009年8月25日 民事再生手続の開始を申し立て、負債110億円
2009年8月25日「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」が「ミツカン」に事業譲渡に関する基本合意
この合意で新会社で事業継続を決定
2009年9月1日「金砂郷食品」設立
2009年9月15日「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」が「ミツカン」に事業譲渡する契約を締結
2009年9月24日債権者説明会で、数年に渡っての粉飾決算が判明
2009年10月9日「金砂郷食品」操業開始
「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」は、本社が常陸太田市大里町にあり、大里工場と高柿工場を所有。
「金砂郷食品」は、この工場をそのまま受け継ぎ、本社を常陸太田市高柿町に置き、高柿工場と大里工場と保有となった。
「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」の資本金は最終的には4千万円。「金砂郷食品」は300万円。「金砂郷食品」は、
「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」の元社員による出資で、いわゆるEBO(従業員買収)
「くめ納豆」の営業権、商標権は「ミツカン」にあり、「金砂郷食品」には無い。『くめ納豆』『丹精』に変わるブランドが『粢(しとぎ)』になるようだ。
「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」
1995年 北海道函館市(日産10万パック)
1997年 高柿工場(日産10万パック)
1998年 和歌山県和歌山市(日産30万パック)
2004年 那珂工場
2005年 笠間工場
2008年 大阪府堺工場
ミツカンの金砂郷食品のサイトでは、高柿工場と大里工場以外の工場には触れられていない。こちらはwikiではなく、帝国データバンクの記事から。
和歌山の工場は、同年創業の豆紀になったのかな?函館工場は「北海道・くめ・クオリティプロダクツ」を経て「ヤマダイフーズプロセシング」に。
他は情報不足で追えなかった。
wikiの記事なんだけど、後日談に触れられていない模様。
近所のスーパーで、「くめ納豆」を買ってきた。写真を見れば一目瞭然。
製造者がミツカンになっている。金砂郷食品では無い。販売者では無いんだよね。製造所固有記号から、ミツカン館林工場です。
ミツカンのサイトに製造所固有記号の一覧があって、ここに金砂郷食品は未掲載。驚いたのは、取手のオーサトが入っている。オーサトに委託した製品もあるようだ。
実は茨城ではタカノフーズとオーサトが大手と言った規模の企業だったりする。
くめ納豆のパッケージは、ミツカン譲渡前には無かったキャッチコピーが書き加えられている。「本場「水戸」で人気の納豆」。もはや水戸納豆では無くなっていた。
現在では、ミツカンと金砂郷食品の関連は切れているということなのか?ご存じの方居ませんか?
場所は元ショコラの森跡地です
直売するかの情報は得られませんでした
亀屋、いつの間にか辞めちゃってたんですね。銚子に行った帰りに356沿いに餃子の直売所があったんだけど、東庄かな?調べ直しているんだけど判らない。