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ぺんてる『トラディオ万年筆』

2023-10-30 15:00:00 | 筆記具

たまたま存在を知った、日本の文具メーカー「ぺんてる」の作った万年筆です。一般には、「トラディオ」という商標は、「トラディオ プラマン」を指します。「プラマン」は、ぺんてるが1979年に発売したペン先がプラスチックの鏃のような筆記用具で、万年筆の書き味をプラスチックで再現したものです。色の種類によって9種類あり、200円と手頃ですが使い捨てです。その上位モデルが「トラディオ プラマン」で、色は3種類と少なくなりますが、リフィル式でインクとペン先を交換して使う経済的な商品です。こちらは、500円で、リフィルは200円(笑)。一応、フォローすると樹脂製とはいえ、こっちの方が万年筆っぽいです。それから、万年筆を実際に使ってみると、プラマンは、やっぱりサインペンみたいな書き味と感じます。

どういうわけか、『トラディオ万年筆』の販売エリアは、フランス限定です。楽天市場で見つけたのは逆輸入品。フランスなら、HERBINやWATERMANといった同じ欧州共通規格の万年筆メーカーがあるので、インクは手に入りやすいのかも。私は、日本出版販売のFONTEのコンバータを使うつもりで買いましたが、万年筆ユーザー必携のPelicanや、WATERMANのコンバータも、そろそろ常備しようかな。

それで、「トラディオ プラマン」のデザインそのままで、ペン先が金属製で、欧州共通規格のインクを使うことを想定したのが、『トラディオ万年筆』です。日本国内での販売は無いので、ホームページには記載されていません。紀寺商事という商社が取り扱っていて、種類は5本。ヴァーミリオン(赤色系)、ユーログレイ(灰色系)、チョコレート(茶色系)の軸色があります。型番が「TRF93B」で、この他に型番「TRF99D」で、「カーキ」と「ネイビー」の種類があります。全て軸はABS樹脂ですが、ヴァーミリオンとチョコレートは皮風の凹凸があり、他はマット仕上げです。私が買ったのは「カーキ」です。

紀寺商事に詳細は無く、楽天市場の取り扱い店でも詳細が無いので、「TRF93B」と「TRF99D」の違いはわかりません。ペン先がスチールで、先端にイリジウムを使っている?仕様は同じです。ショップの記事では、フランス現地生産、現地限定販売とあるのですが、「カーキ」には「Pentel JAPAN」とあるので、作っているのは日本?。ぺんてるの公式を見ると、海外工場はありますが、ヨーロッパには工場は無いみたいです。レビューなんかでは、「TRF93B」と「TRF99D」で太さが違うというのもありましたが定かではありません。販売価格は、どちらも逆輸入版で税抜3000円です。ペン先には、Pentelのロゴの刻印があります。

ちょっと気になったのが、通常の「トラディオ プラマン」は、先に書いたように軸色は黒一色ですが、こちらも海外仕様があり、カラーバリェーションは、万年筆と同色以外のもあって豊富ですが、逆輸入版は価格が税抜1800円です。通常500円なのに。この理屈で言うと、国内で販売したら激安なのか?、OHTOの激安万年筆なみになってしまうのかという疑問が。

商品は、取扱説明書や外箱などの付属品が無くて本体のみ。内部には未使用の青のインクカートリッジが一本入っていました。現物は持っていないので断定は出来ませんが、通常のものより細長いカートリッジで、多分、フランスのWATERMANのものっぽい。もちろん同じ欧州共通規格です。

使用感ですが、FONTEのコンバータを装着したのですが、ヌルヌルと良い書き味です。ただ、WATERMANのロングカートリッジを使うことを想定しているのか、装着する下軸が深すぎて液位が見えません(笑)。日本出版販売のFONTEのコンバータって、結構長いんですよ。それが辛うじて上部が見えるくらいだがら、他社のは見えないと思います。ここまでコンバータが不向きな万年筆だとは思いませんでした。でも、書き味良いです。機会があれば比較のために、「TRF93B」も欲しいですね。

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