監督:深川栄洋
出演:中村雅俊、原田美枝子、井上順、戸田恵子
イッセー尾形、綾戸智恵、星野真里
大手建設会社の専務、橘孝平は、定年を期に離婚が決まっていた。
会社を出て向かったのは、若い愛人の住むマンション。
これまでは家庭と会社のために働いてきたが、
定年後は愛人と二人でベンチャー企業を共同経営し、
若いスタッフと共に本当にやりたい仕事をやるのだ。
しかし、大手企業重役だった橘にとって現実は思ったほど甘くはなかった。
一方、離婚して自由になった妻・ちひろは、友達も増え、
恋のチャンスが巡って来ていた。
家族や社会のために働いてきた人たちが、
第二の人生をどう生きるか考える年代である60歳。
全国から寄せられた手紙をまとめた書籍「60歳のラブレター」を原案に、
タイプの違う三組の夫婦の人生模様を挟み込み、
等身大の60歳の姿を描いた、真の意味での大人のラブストーリー。
社会的成功は出来たが心は満たされない人、
平凡な人生だと思ってきたけど、それが幸せだったと気付く人…
様々な幸せの形を提言し、観る人全てが共感するストーリーとなっている。
中村雅俊と井上順が、本来のイメージとは逆の不倫夫と
堅実な男やもめを演じているのに注目。
監督は『真木栗ノ穴』の深川栄洋、
脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』の古沢良太。
昨日、テレビ大阪で放送してたので観ました。
私はまだ33歳だけど、60歳を目前にしたら、
いろいろとリセットしたいことなどが出てくるのかなー???
と、思いました。
ちょうど自分の両親と同年代の人達のお話だから、
他人ごとではない気持ちで観てました。
個人的には、中村雅俊さんが、かつての取引先へ行った時に、
先方からはっきりと言われた一言が、印象的でした。
「わが社はあなたと取引していたわけではなく、
○○会社さんと取引していたのです。」
会社から離れると、その人の価値がなくなるかのような言葉。
普段は会社にバックアップされてるんだということに、
感謝しないとあかんかもしれませんね。
60歳前後の3組のカップルのお話なのですが、
イッセー尾形と綾戸智恵のカップルが一番好きですね。
何気ない日常も大切にしようという気持ちになりました。