今日は、『坂の上の雲』の最終回。3年越しの大作ドラマ。年末にこのドラマを観ると、ストーリーを思い出すと共に、1年前の自分を思い出してしまう。丁度2年前から、開発した新製品の量産化ネタが持ち上がり、2年前も、1年前も、そして今年も、仕事はギリギリの気分でやっている感が続いている。最終回への期待よりも、もう3年というか、今年も何とか人並みの正月を迎えれそうという安堵感の方が強い。
ただ、本来、仕事なんてそんなもんというか、明日への保証なんて無いのが当然で、戦後数10年間の高度成長期の幻想をいつまで持ってんだよと思う。俺のじいさんはキコリで、嫁さんのじいさんは京都で探偵(笑)をやっていた。キコリだったじいさんは、更に若い頃は、北海道や軽井沢で人力車を引いていたらしい。一つの会社で定年まで勤め上げましたというのは、それはそれで立派なことなんだろうけど、ドラマ性には乏しい人生だ。『坂の上の雲』は、別に戦争賛美でも無いし、回顧主義的なもんでのないだろう。軍人さんじゃなくても、明治の人達は強かったんだろうと思う。
”国家が悪い”、”政治が悪”い、”会社が悪い”なんて言っている連中は、結局のところ、気持ちが国や企業に依存しきっているのだろう。まっ、大きなことも出来ないが、来年も何とかやっていけるでしょう。