バスケット部員の自殺で、体罰が問題視されている。論点は体罰の是非じゃないでしょ。
昨年、僕が空手を教えている小学生に、
「先生が白帯の頃なんて、基本が下手だったら、先生の先生にビンタされたもんだよ。」
というと、少年は、
「え~、そんなことしたら先生の先生はクビになるんじゃないの~?」
と返されて、ちょっと戸惑うと同時に、この子が可哀相にも思った。勿論、この子に罪があるわけではなく、小学1年生にこんな言葉を吐かせてしまうこの国がおかしい。誰が悪いとかでは無く(正味、マスゴミが悪とは思ってますが)、子供らがこんな感覚なんだもの、そりゃ~、小学校から学級崩壊が起きますよ。
根本的な要因は、昨今の極端なスポーツ賛美と結果至上主義だろう。その業界の人(指導者、学校関係者、生徒、保護者、競技団体)には悪いが、所詮、部活動だぜ。その競技に掛ける想いとか情熱は理解できるが、その結果が唯一絶対視される空気が問題。好きなら2軍でもいいじゃない。やるからには勝たなければいけない。でも、勝っても負けても得られるものはあるわけだし。
スポーツに群がって儲けようとする輩が増えたせいで、すっかり金の成る見世物になっている。子供らが、”プロの○○選手になって金持ちになりたい”なんて理由で競技をやっている時点で、教育云々は言うに及ばず、もう、動機がずれているんだって。そういう中で大金持ちとなった一部の関係者が、人生云々とか喋っているのを聞くと、もう、”はい、はいっ”って気分。
逆に、レスリングの吉田選手とか、サッカーの澤選手とかは、守銭奴的雰囲気は全く無く、TVとか見てても純粋にアスリート的な良い感じが伝わってくる。
今回の基地外顧問は問題外だけども、そんなのを祀り上げてしまうスポーツ界の状態が駄目なんだと思うけどな。(体罰を無くしても、試合に勝てなくなったら困る関係者っていっぱいいるんでしょ。)
因みに、”先生の先生”には、ビンタどころか竹刀で叩かれた事もあるけど、あれを体罰と感じた事も無いし、あの頃は、梶原一騎先生の影響もあって、叩かれて寧ろ誉れって感じだったです。若い頃の良い思い出です。