子供の頃に、ずっと不思議に思っていたことがある。動物は鍛えもしないのに、何で体力があるのだろうという疑問。ライオンだとか虎だとか大袈裟なものではなく、その辺の犬や猫でも非常に俊敏で走れて跳べて体が柔らかい。食事以外は、殆ど寝ているだけなのに。大人になって、気にもしなくなっていたのだが、3年前から犬を飼い出して、最近、また、そんなことを考えるようになった。
さて、今日も暑かった。無論、会社ではエアコン禁止。室内は32℃を越して、皆、暑い暑いと言っていのだが、僕自身は、全然、平気。もちろん、暑さは感じるのだが、特に不快感も無く普通に仕事ができる。例年だと、汗ダラダラで会社にいるだけで疲れていた。家でもエアコン無しで過ごしている。去年まで、このぐらいの暑さだとエアコン無しでは寝れなかったが、今年は全く必要なし。
いろいろ思うところがあって、というか前々から挑戦してみたかった事なのだが、3週間前から、3度の食事以外は何も喰わないようにしている。飲酒はもちろんやっていないし、飴玉一つも口にしていない。出張とかで、誰かがお菓子等を買ってこられた場合は、密かに誰かにあげるか、家に持ち帰るようにしている。3度の食事は、家族と同量(自分的には少な目)だけ食べている。水とお茶は飲むけど、炭酸、ジュースは飲んでいない。
いつも、ちょっと腹が減っている感じ。でも、獣は、日々の大半は空腹で過ごしているわけだし、家の甘やかしっぱなしの犬でも、基本、同じものを同量、同じ時間に喰うだけ。生き物は、胃腸を使っていない時間が殆どであるのが本来、自然な状態なんじゃなかろうか。
体調は良い。ここ数年、いつもあったダルさが無い。昨年から、腰痛い、首痛い、足痛いで、4月、5月はむちゃくちゃ体調が悪かったのだが、数日前から、何気に上段とか蹴れるようになった。頭もすっきりしていると言えば格好良いのだが、残念ながら、仕事を抱えると、まあ、頭の中はどんよりだね。
昨日だったか、昼休みに暑くてアイスを2つ食べたという方がいたが、それを聞いて、失礼ながら、(アホですか?)と思った。医学的な知識は全く持ちあわせていないが、直感的に、アイスなんて糖分がいっぱい入った乳製品を胃に入れて暑い職場に戻るなんて、余計、体に負荷を掛ける行為に思えてしまう。銀行の借金をサラ金の借金で埋め合わせる様なもの。
昔は、エアコンが無くて当たり前。タイの少年は、炎天下でサンドバッグに何100本もミドルを叩き込む。熱中症で倒れる子なんていない。(知らないけど、たぶん、いないだろうと思う。)
節電、節電って、それすら何かの商売に利用されそうで、TVで節電という言葉を聞くたびに、胡散臭く思うのだが、エアコンの温度だけ下げて、或いは切って、それ以外は今まで通りでは、そりゃあ、バランス崩して体調も悪くなるだろうよ。エアコンを切ったなら、食事も慎ましくすればいい。くだらんバライティー番組を見るのをやめて軽いエッセイ本でも読めばいい。
世情とは無関係に、今、もっとも欲することは、生き物として生命力を取り戻すこと。そしたら、何となく食の節制が近道に思えた。今のところ、そこそこに当たっていると思う。