あきらめ感いっぱいの日々の中で

最近、忙しく、帰宅する頃には子供は寝ている。
仕事に生きがいを感じているのであれは、致し方無いが、
生活の為ということい以外、何の思い入れもない。

今日は、何としても早く帰りたく、
６時以降の作業はハイ・スパートですよ。
家に着くと、丁度、息子がベッドに入る瞬間で、
１、２分、話をすることができた。
『今日は、お前が寝る前に帰りたかったから国道で５台、抜いてきたぞ。』
『えー、お父さん、捕まるよ。』
そんな他愛の無い言葉を交わし、おやすみです。

最近、生前の生き方の是非はともかく、
不幸な亡くなり方の人が後を立たない。
同情したりする気も無いが、”この根性無し！”って気にもならない。

俺も、そんなに強い人間でも無い。
不治の病とか、借金苦とか、どん底の不幸にあったことも無いし。
他人の生き方に点数つけれる程、立派なモンじゃないしね。

顔面への強烈な蹴り一発が辛い人もいるだろうし、
弱めのボディーブローを延々と続けられるのが苦痛な人もいるだろうし。
本人にしか、わかんないだろう。

俺も、仕事というか、会社が嫌で嫌で、
１秒足りとも会社にいたくない毎日。
それでも、家でチビチビ酒を飲みながら考えると、
生かされているのかな～。と思う。

10年前、ルクソール(エジプト)で、
邦人がイスラム過激派によって多数、殺害されるという痛ましい事件があった。
俺は、新婚旅行で、そのツアーに申し込んだのだけど、
満員で一つ後の日程に組み込まれた。
ギリシャーエジプトのツアーで、
当時、雑誌に載っていた亡くなられた方の写真等を見ると、
俺らと同じ場所(ギリシャ)で撮られたりしている。
すんなり、ツアーに参加できていれば、
俺は10年前にエジプトで殺されていたよ。確実に。

あきらめ感に縛られそうな、嫌で嫌でたまらない毎日だけど、
それでも生かされてんのかな～。って思う。

それでも、耐えて時を待つみたいな、
岩窟王の気分だよ。
あの世や、来世に期待するのではなく、
やっぱ、死ぬ瞬間までが勝負だと思わないと、
このしけた世の中、やってられないわ。