伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

おお~、たくさんのこいのぼりが空を泳ぐ様子を思い出す

2021年06月15日 | 生き物
 朝の空にはもやのような雲が広がっていた。岩のように太陽光を遮断する雲ではなく、柔らかく透す雲。高層雲(おぼろ雲)が広がっている空だ。何となく梅雨を想起させる。

 雲を透して見える太陽の周りには青い光りが、その周囲に赤い光りがにじむ。





 散歩にでかけると、林の木々も、遠景も霞む。霧がでているようだ。





 そう最初は霧と思った。しかし、これって、もしかして雲なのでは・・。

 先程の高層雲は、高さが2,000kmから7,000kmに発生するそうだが、山に切れ切れの雲がたなびいている雲を見かけることがある。層雲(きり雲)と呼ばれ、地上から1,000mの高さまでに発生する雲だという。霧とほぼ同じ理屈で発生し、霧との違いは、地上に届いている場合は霧で、離れている場合は層雲だとか。

 とすると、今朝の遠野町を覆っている雲は、高層雲ではなく、層雲なのかもしれない。つまり、雲の直下で散歩しているということになる。ちょっとロマンチックな状況かも・・。愛犬は、関係なく辺りに残された臭いをかぎまわっているけれど・・。

 道から外れた林の、上の方は霧で・・いや雲で霞んでいる。その林の木々の枝を、「ヂリッ、ヂリリッ」とさえずりながらエナガが渡っていった。ちょっと距離があって、ピントもうまく合わなくて・・でも、いつもながらにぎやかな群だ。





 エナガの群にはメジロが混ざっていることも多い。枝の中から飛び出してきた。3羽がエナガを追いかけていった。



 さて、朝の層雲も晴れ、天気が回復した日中。空にはハロが浮かび上がった。





 ハロが浮かぶ雲は巻層雲なのでかなり高層の雲だが、その下を流れる白い雲の積雲だろうか。低層の雲だ。そこには、ある瞬間に彩雲がにじんだ。



 その頃に、「チュピチュピジー」とさえずりが降ってきた。見上げると電線にツバメが止まっている。5羽。



 1羽足りないが、昨日巣だった子ツバメたちではないだろうか。いやそうに違いない。育った巣がなつかしくて帰ってきたのじゃないだろうか。そう思いたい。





 夕方近く、空を積雲が覆い始めた。結局、雨は降らなかった。しかし、その雲にはちょっと恐怖を覚える。



 雲の底が抜けるように垂れ下がったり、のたうち回るように暴れている雲が浮かぶ。





 きっと気流が悪く、雲がかき乱されているのだろう。それでも雨は降らなかった。梅雨は来るのだろうか。

 さて、たくさんのこいのぼりのように見えたキンブナ。良く群がって池の水面に浮かんできているのだが、どんな理由があるのだろう。





 アメンボが多少は水面を滑っているが、目立った餌があるわけでもなく、逆に水面に上がってくると、カワセミをはじめとした捕食者に襲われる危険が高まるように感じる。それでも上がってくるのには、何かしら理由があるはずだ。

 水中の酸素が不足している・・いや、水面で呼吸している様子は見えないな・・。


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