伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

足跡

2022年08月25日 | 生き物
 日本では、雨が異常な降り方をして各地に被害をもたらしているが、逆にヨーロッパなどでは干ばつに苦しんでいる。偏西風の蛇行が原因で日本に雨が降り、逆に干ばつの地域が生まれているのだそうだ。

 アメリカでも干ばつの地域があるらしく、報道で干上がってしまった川底に恐竜の足跡が続く映像が流れた。あれー、すごい・・。現場に立って実物を見てみたいものだ。

 川底の足跡・・。そういえば、先日、朝の散歩をしている時に動物の足跡を見つけて写真を撮っていた。

 散歩の先に、側溝が流れている。水は鉄分が多い渋水らしく、川底にたまった堆積物は赤く錆びている。以前、ここに大きなアメリカザリガニがいたのだが、長くこの水の中で生活していたため、体が錆びたようにさび色に染まっていた。よほど鉄分が多い水なのだろう。



 写真を撮った日、ふと川底を見ると、点々と川底に続く足跡が残っていた。



 川下から川上に向かって足跡は続いていた。



 何の足跡だろう。



 足跡をよく見ると、前に向いた5本の指が見えている。とするとハクビシンの可能性が高い。一般的には5本指の動物は、ここいらに、他にいないはずだ。

 川に落ちたのか、自分で降りたのか分からないが、川底を上流に向かって歩き、どこかで上に上がったのだろう。上がっていないとすると、グレーチングの下に大きなマスが設置されているようなので、下手すればおぼれてしまう。最悪の事態だけは想像したくない。

 恐竜の足跡のように、後世に残ってくれればいいのだが、今日までにほぼ見えなくなってしまった。かなり柔らかい沈殿物で、流れる水でならされてしまったらしい。

 同じ日、そのすぐ脇の道路にたまった砂の上には、イノシシの足跡があった。



 道路脇の生い茂った草が踏み分けられていた。



 ここから道路から降りていったようだ。

 朝の散歩の時間になると、動物の姿を見ることは滅多にない。愛犬との朝の散歩は10数年になるが、この間に見かけた動物は、ウサギ1回、リス数回、ムササビ1回、イノシシ1回、アナグマ1回、ハクビシン2回と数える程しかない。そこから考えると、足跡は、ここいらにも野生生物がいることを示す確かな証拠。とりあえずいつ出会ってもいいように、心構えだけはしているつもり。いつか、生きた姿を写真に残したい。


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