伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

雨・曇りの日と、晴れの日と

2021年05月23日 | 生き物
 ヒョーオーオーオオ。オーオオー・・。
 林野暗がりから、低く響いてくるようなさえずりというか、音。これがたぶんヤマドリ。姿はなかなか見せてくれないのだが、声だけはたまに聞く。

 今日も聞きながら歩いていたのだが、ため池付近を歩いていると、懐かしい声が聞こえた。

 キョッ、キョッ、キョキョキョキョキョ。
 キョッ、キョッ、キョキョキョキョキョ。



 奇数回のキョは強く、偶数回は若干弱くさえずる。聞きなしで「トッキョキョカキョク(特許許可局)」というあの鳥・・ホトトギスだ。

 今年初めて聞いた声。渡ってきたようだ。夕方近くには、自宅近くでもさえずりを聞いた。

 ため池の水面に波紋が広がる。アメンボの波紋があるが、たくさんの波紋が次々と広がっていく重なりあっている場所もある。それらの波紋は、大概、キンブナが水面近くに浮上し、水面近くを泳ぐときに立つ波紋だ。



 このような波紋が、今日は5箇所ほど確認できた。振り返ってみると、このキンブナの波紋は、晴れた日に良く見かけるような気がする。何のために浮上してくるのかは分からないけれど、とにかく晴れた日に浮かんできているような気がする。

 一方、曇りの日にも水面に波紋が立つことがある。この波紋はキンブナとは明らかに違う。複数の波紋がほど同一箇所から発生するキンブナと違って、何かが浮上してきて、水面に一瞬浮かび上がり、時には跳ね上がって、単数の波紋を広げて沈んでいく。あちこちに波紋は広がるのだが、あくまでも単発の波紋だ。

 これが何か、最初は戸惑った。しかし、何度か見るうち、浮上してくる生物が、オタマジャクシであることに気がついた。

 昨日は、この波紋が次々発生していた。天気は曇りだ。この波紋の主をとらえたいと思ってみていた。



 出たと思ってからシャッターを押すと大概間に合わない。その中、この写真は、比較的うまくいった。波紋の中心点から右したに、波紋の青白っぽい白とは違う白色が見える。これが沈んでいく波紋の主。オタマジャクシなのだ。波のオタマジャクシでオタマジャクシなのでオタマジャクシなのでかなり大きい。

 ちゃんとした写真は撮れないか粘ってみた。波紋に出てくるのオタマジャクシをとらえることはできなかった。そのうちに、水面に浮かんでいる不思議なものを見つけた。





 よく見るとオタマジャクシ。サイズから見てウシガエルのオタマジャクシに違いない。尻尾の根元には足が生えている。じっと浮かんでいるがなにをしているのだろうか。

 オタマジャクシの波紋は、晴れの日は経たないような気がする。曇りの日にしか見ていないと思う。

 晴れの日のキンブナ、曇りの日のオタマジャクシ。この気候による違いには何か理由があるのだろうか。


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