伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

和紙・楮保存会のボランティア作業に参加した

2024年03月27日 | 遠野町・地域
 遠野和紙・楮保存会は、秋から春前にかけてのシーズンは繁忙期。楮の伐採からしょしとり(楮の皮から黒皮と甘皮を除き白皮とする作業)までを集中して行う。昨日、今日の定例作業日も同様の作業を続けた。今日の作業終了は午後4時30分頃。帰宅のため車に戻った時、林の陰の太陽に虹色の輪っかが見えた。

 この輪っかの正体は花粉光環。雨上がりは花粉飛散が増える。昨日雨が降り、今日は晴れた。このため大量に花粉が飛散したのだろう。



 昨年は降雨の有無に関わらず大量に花粉が飛散した。杉林は隅から隅まで焦茶色に染まった。それだけたくさんのスギの雄花が発生していたのだ。大気中を舞う花粉で周りの山林が霞んで見える日々が続いた。花粉光環もひんぱんに見た。

 しかし、今年のスギ林は違った。たしかに焦げ茶色にはなったのだが、緑色も見える、そんな杉林の状態だったように思う。


 そのせいか霞む山林を見た記憶があまりない。見えないようでも花粉は大量に飛んでいる。今日の花粉光環はそのことを教えるものだった。



 昨日も、今日も、作業は楮のふかしと楮はぎ(枝から皮をむく)、しょしとりの作業を並行して進めた。たぶん7kgから8kgの白皮が作られたものと思う。

  
楮枝の裁断
枝のふかし
楮はぎ(ふかした枝から皮をむく作業)
しょしとり(皮の黒皮と甘皮を削ぎ取る)

 楮の黒皮は、楮はぎをした後、乾燥をすることが多い。乾燥の段階でカビが生えることがある。今シーズンのこれまでの作業ではカビの跡を見かけることはほとんどなかったのだが、昨日、今日の作業では10数回程だろうか、カビの跡が残る皮を見かけた。



 カビの生えた部分は切り取って処分するのだが、これ程見事なカビ跡はなかなか見ることがない。

 さて楮の皮を処理する作業はまだまだ終わりそうがない。来週も、火曜日、水曜日に作業を続ける。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿