伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

巣立ち

2021年06月14日 | 
 我が家に巣をかけ、子育てをしていたツバメ。6羽のヒナ鳥が、餌を運ぶ親鳥を待ちわび、親鳥が近づくと「チュチュチュチュチュ」と早朝から大騒ぎしていた。

 そのヒナ鳥が今朝、突然に巣だった。そんな素振りは全くなかったのに。



 というのも、昨年巣だった際には、本格的に巣立つ前に、巣の周辺をチョコチョコと飛び巣に戻る・・おそらく飛ぶ練習をして、翌日、本格的に巣立っていったのだ。巣だった後も、2日間くらいは夕方には戻ってきて、翌朝、再び飛び立つというパターンで巣立っていった。ところが今回は、巣だったと同時に、巣はもぬけの空になってしまった。

 しかし、6羽そろった12日に撮影したヒナ鳥を見ると、下方に視線を落とし、巣の外を気にかけている様子が現われているように見える。この頃にはすでに飛び立つ心構えを育てていたのではないだろうか。目撃はしていないが、13日には、近場を飛んでいたのかもしれない。ここらは想像なのだが。

 ヒナ鳥は、心構えを育んだとはいえ、実際に飛び立つには勇気がいる。6羽が一斉に飛び立つわけではない。巣立ちに気づいた時には、1羽だけが巣立っていた。



 少し時間が過ぎて2羽目も巣だったようだ。その後、愛犬の散歩に出かけ、小1時間で帰ってきた時、巣には2羽しか残っていなかった。4羽は飛び立ったのだ。



 この2羽、なかなか巣立ちを決意できないでいた。親鳥と思われるツバメが来て、巣立ちをうながしているようだったが、なかなか飛び立てないでいたのだ。



 1時間半ほど経った頃だろうか、そのうちの1羽が巣から身を乗り出したり、羽をばたつかせたりしながら、巣立ちのそぶりを見せた。そして、もう1羽にも巣立ちを促しているようだった。



 ともに巣立つ誘いに決断が促されたのか、ついに飛び立った。



 すると、どこにいっていたのか、すでに巣立っていた他のヒナ鳥たちもやってきたようだ。いっしょに飛び周りながら、親鳥には餌をねだったりしていた。





 巣だったヒナ鳥ではないか、まだ巣が気にかかるようだ。





 しかし、他のツバメに促されるように、その場を飛び去った。



 先程まで賑やかに飛び回っていたツバメ達がどこかに飛び去った。しかし、まだ巣立ちの序盤、夕方には巣に帰ってくるだろう。そう思っていた。ところが、巣には戻ってこない。完全な巣立ちのようだ。

 ヒナ鳥は、巣だってすぐに餌を採れるわけではない。しばらく親鳥と行動をともにしながら、親からごはんをもらい、だんだん上手に餌を採れるようになっていく。この親子も、どこかで餌を採る練習をしているのだろう。

 無事に巣だって良かった。また、来年戻ってきて無事な姿を見せて欲しい。


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