実証的人相考?額学と有名人
狂人病院の眼の据わった小父さんを担ぎだされぬうちに慌てて続ける．と云うのも筆者自身が眼が据わって来たから読者諸氏、安心されたしだ。
さて頭の次は額だが「人相学断章」を書いたラベンターによると額は人相学の中で一番重要だというのである。
彼は「額が広ければ広いほど、理知的で理解力も豊富になるが内省的で活動的ではない。反対に額の狭いものは知的でなく、考え方も圧縮され、簡潔であるが、浮ついた所なく現実的である。
また額を横から見て頭髪から額にかけて垂直なのは理解力のなさ、不足。反対に丸みを帯びているなら明晰な深い思考力を持っている。」とおっしゃるのだ。
反面、アリストテレスは「額の広い人は動作がのろく、発狂の傾向あり。反対に額の狭い人は専門的な分野で物事を深く考え、実行する事多大なり。」と真っ向から反対の事を言っているのには考えさせられる。
何故ならラベンターは禿げ上がった額であり、アリストテレスは垂直で狭い額だったからだ。
やはり人相学を研究するにも己自身を良い方向に鑑定したいのが人情なのであろう。
筆者がニガオエを描いている時も、チッともジッとしていないバカ息子でも、内心、苦々しくおもいながら「お坊ちゃんは額が広いから、お勉強出来るのでしょうね」と愛嬌の一つも言ってチップを掠め取ろうとするのだ。
たしかに額の広い人間は賢そうに見え、狭いのは俗に「馬鹿の額」と言われてきた。事実、北京原人やネアンデルタール人等の復元想像図を見ても、眉毛あたりの骨が隆起して頭にくっつき額はわずかである。
また職業的に類別しても肉体的な仕事に従事している人よりも知的な仕事に従事している人の方に額の広い人が多く見受けられる。
しかし冒頭で紹介したラベンターとアリストテレスは真っ向から反対の意見を述べていたように見えるが、よく咀嚼してみると、額の広い人間は感覚、直感に秀でて、判断力は優り、女も愛嬌があって、その場の雰囲気をすぐ察知し、人気商売等に向いている。ただ、この顔は忍耐力に欠け、散発的な知的ディタレイズムを意味し、今まで己の生き様に自制や努力による克己心が存在しなかった証拠で、とくにこのような額の男には覇気がない。
反対に額の狭い人は感覚や直感では、広い人に劣るが分析や比較等の専門分野でジワジワ努力し、努力心旺盛である。と診断しておくのが無難であろう。
狂人病院の眼の据わった小父さんを担ぎだされぬうちに慌てて続ける．と云うのも筆者自身が眼が据わって来たから読者諸氏、安心されたしだ。
さて頭の次は額だが「人相学断章」を書いたラベンターによると額は人相学の中で一番重要だというのである。
彼は「額が広ければ広いほど、理知的で理解力も豊富になるが内省的で活動的ではない。反対に額の狭いものは知的でなく、考え方も圧縮され、簡潔であるが、浮ついた所なく現実的である。
また額を横から見て頭髪から額にかけて垂直なのは理解力のなさ、不足。反対に丸みを帯びているなら明晰な深い思考力を持っている。」とおっしゃるのだ。
反面、アリストテレスは「額の広い人は動作がのろく、発狂の傾向あり。反対に額の狭い人は専門的な分野で物事を深く考え、実行する事多大なり。」と真っ向から反対の事を言っているのには考えさせられる。
何故ならラベンターは禿げ上がった額であり、アリストテレスは垂直で狭い額だったからだ。
やはり人相学を研究するにも己自身を良い方向に鑑定したいのが人情なのであろう。
筆者がニガオエを描いている時も、チッともジッとしていないバカ息子でも、内心、苦々しくおもいながら「お坊ちゃんは額が広いから、お勉強出来るのでしょうね」と愛嬌の一つも言ってチップを掠め取ろうとするのだ。
たしかに額の広い人間は賢そうに見え、狭いのは俗に「馬鹿の額」と言われてきた。事実、北京原人やネアンデルタール人等の復元想像図を見ても、眉毛あたりの骨が隆起して頭にくっつき額はわずかである。
また職業的に類別しても肉体的な仕事に従事している人よりも知的な仕事に従事している人の方に額の広い人が多く見受けられる。
しかし冒頭で紹介したラベンターとアリストテレスは真っ向から反対の意見を述べていたように見えるが、よく咀嚼してみると、額の広い人間は感覚、直感に秀でて、判断力は優り、女も愛嬌があって、その場の雰囲気をすぐ察知し、人気商売等に向いている。ただ、この顔は忍耐力に欠け、散発的な知的ディタレイズムを意味し、今まで己の生き様に自制や努力による克己心が存在しなかった証拠で、とくにこのような額の男には覇気がない。
反対に額の狭い人は感覚や直感では、広い人に劣るが分析や比較等の専門分野でジワジワ努力し、努力心旺盛である。と診断しておくのが無難であろう。