倉敷・大原美術館横「似顔絵・宏プロ」

倉敷・大原美術館横で長年・似顔絵を描き、お世話になっている者です。

大道絵師から見た実証的人相考

2005-10-15 15:04:16 | Weblog
鹿児島県】-質実剛健な薩摩の「隼人」と「おごじょ」  

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鹿児島県で最も尊敬されている人物といえば、やはり西郷隆盛であろう。高知の坂本竜馬もそうだが、鹿児島で西郷隆盛の悪口を言うのはタブーだとか。西郷隆盛といえば、質実剛健で骨太、頑固で気性の荒い豪傑で、理屈を言わず即実行に移す行動派というイメージがある。鹿児島県人の気質も西郷隆盛そのもので、男は「薩摩隼人」、女は「薩摩おごじょ」と称される。もっとも、実際の西郷隆盛は一般に伝えられているイメージのような人物ではなかったという説もあるし、「いまどき薩摩隼人なんて・・・」という声がないこともない。しかし、特に男の場合、最近多くなった都会の軟弱派とは一線を画しているのは事実である。

さて鹿児島県の特産品といえば、さつまいもにさつま揚げ、焼酎に豚肉やかつお節と多くて、そのどれもが生産量全国一を誇る。特にかつお節の生産量は全国シェア60%を超えており、ダントツの一位である。ちなみに、カビつけと天日乾燥を4回も繰り返すため、完成までに半年もかかる希少なかつお節「本枯節」がつくられているのは、鹿児島県だけである。

ところで、鹿児島県の方言といえば独特のものが多くて、同じ九州の人間でも鹿児島では言葉が通じないことも少なくない。なんでも、黒板消しのことを「ラーフル」、アイスクリームのことを「シロクマ」と言うらしい。また、「貝を買って来い」というのを鹿児島では「ケケケケ」といえば通じるとか・・・。日常的に使われることは少なくなったらしいが、こういった独特、貴重な方言はぜひ後世に残してほしいものである。