倉敷・大原美術館横「似顔絵・宏プロ」

倉敷・大原美術館横で長年・似顔絵を描き、お世話になっている者です。

新・倉敷にがおえエレジー・県人論①

2005-06-15 13:07:01 | Weblog
【沖縄県】-テーゲーなウチナーンチュは「ナンクルナイサ」  

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ウチナーンチュ(沖縄県人)の気質を一言でいうとしたら、やはり「テーゲー」になるだろうか。「テーゲー」という地元の言葉は、良くいえば「おおらか」、悪くいえば「いいかげん」といった意味である。「沖縄人解体真書ザ・ウチナーンチュ」(仲村清司著、双葉社)という文献に紹介されている、テーゲーなウチナーンチュの具体例は次のようなものだ。

・「沖縄の居酒屋は未成年にも酒を出す」
・「沖縄のタクシーは定員オーバーでも客を乗せる」
・「沖縄のバスはどうせ定刻には来ないので、地元の人は誰も時刻表など見ない。見ているとフラー(バカ)だと思われる」
・「沖縄の自販機では、例えばマイルドセブンを押したのにハイライトが出てくるなんてことは当たり前」

なるほど、たしかにテーゲーだ・・・。ところで、沖縄といえば長寿で知られている。平均寿命だけをみると、女性は全国一だが、男性の全国一は長野県に譲っている。しかし、人口比の100歳以上のお年寄りの数となるとダントツに多いので、沖縄が日本一の長寿県といっていいだろう。ウチナーンチュが長生きなのは、沖縄の温暖な気候や、独特の食生活がその理由だといわれている。たしかにそれもあるだろうが、ロシアのコーカサス地方アゼルバイジャンのように、寒冷地で食生活もまったく違うが、世界的に長寿な地域もある。ウチナーンチュが長生きな最大の理由は、テーゲーでのんびりしたその生き方にあるのではないだろうか?(そういえば、せっかちな大阪人の平均寿命は短いし)

ウチナーンチュは、少々のことではへこたれない。どんな困難な局面に遭遇しても、「ナンクルナイサ」(なんとかなるさ)と受け流す。また他人がそういう事態に陥っても、「チバリヨー」(がんばれ)などとプレッシャーをかけるようなことは言わず、やはり「ナンクルナイサ」と励ます。沖縄は県民所得が低く、失業率も高い。ついでに離婚率も全国一高いが、ウチナーンチュの表情は明るいのだ。長生きしたいという人は、沖縄に移住してウチナーンチュの生き様を見習うのがいいかもしれない。