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テレビっ子のひとり突っ込み

『キルミー・ヒールミー』あらすじ・感想

2021-09-28 23:45:54 | 韓国ドラマ
        
2015年 韓国

◆おススメ度
★★★★☆


◆キャスト
チャ・ドヒョン(主人公、多重人格):チソン
オ・リジン(ヒロイン、精神科研修医):ファン・ジョンウム
オ・リオン(リジンの兄、人気作家オメガ):パク・ソジュン
チャ・ギジュン(ドヒョンのまた従兄):オ・ミンソク
ハン・チェヨン(ギジュンの婚約者、ドヒョンの初恋相手):キム・ユリ
チャ・ジュンピョ(ドヒョンの父):アン・ネサン
アン室長:チェ・ウォニョン

◆感想・あらすじ

同じ主人公、ヒロインペアシリーズじゃないけど、こちらも「秘密」と一緒でチソンとファンジョンウムが主人公のお話。

なんとなくタイトルは何度か目にしてたんだけど、あまりそそられず今までスルーしてたのが、チソンの流れで辿り着いた作品。
(チソンとファン・ジョンウムもそうでしたが、ファン・ジョンウムとパク・ソジュンも「彼女はキレイだった」に引き続きですね・・・。あ、こっちが先かな。)

内容全く知らずに見たら、主人公が多重人格っていう、まさかの最近観た映画「水曜日が消えた」と同じテーマ。けど、水曜日と違ってこっちはけっこう重めの
お話でした。そして、このお話も「偽りのフィアンセ」と同じく物語終盤で新しい謎が次々明らかになってなかなかに面白い作品でした。

ちなみに、話は重めですが、ラブコメです。

      

あらすじを少しご紹介。

主人公のチャ・ドヒョンは、スンジン財閥の3世。幼い頃実家で火事があり、父親はドヒョンを助けるために煙に巻かれ重体となり、21年経った今でも植物状態
のまま眠る。

ドヒョンはアメリカ留学中、学校を休んでいた同級生にプリントを届けるために家を訪れ、そこでDVを受ける同級生を庇ったために自分がその父親から暴力を
受けることによって、それまで自分でも気づいていなかった解離性同一障害が発現してしまう。

自分に起きた異変に気付いたドヒョンは、韓国には帰らずアメリカで治療を続けるが、ある時別人格に交代中にドヒョンの意思とは無関係に韓国行きの飛行機
に乗ってしまう。
何も知らずに飛行機で目覚めたドヒョンは、隣の席に居合わせたオ・リオン(パク・ソジュン)に飛行機の行先を訪ね、愕然とする。

ちなみに、飛行機でたまたま隣に居合わせたかのようなオ・リオンだったが、実は目的があってドヒョンに近づいた韓国で人気の覆面作家オメガだった。

自分の病気を自覚し、特に財閥の後継者争いにも興味のないドヒョンは、帰国後スンジン財閥の会長との会食中に自分の病気について会長に何度もカミングアウト
しようとするが、口を挟む隙もなくグループの会社の一つでまた従兄のチャ・ギジュンが社長を務める会社の副社長にさせられてしまう。

スンジン財閥は、今やドヒョンの父親の従兄であるチャ・ヨンピョに乗っ取られようとしており、会長である祖母はドヒョンの父チャ・ジュンピョが目覚める
までの間ドヒョンを使ってチャ・ヨンピョの勢力をけん制しようとしていた。


ドヒョンの歓迎会も兼ねていると言われたギジュンが企画したクラブでのパーティーの最中、早速最初の危機が訪れてしまう。

パーティで知り合った、病院を抜け出した精神病患者にダマされ、本当の精神科の医師であるオ・リジン(ファン・ジョンウム)を精神病患者と思い込んだドヒョン
はリジンを説得して病院に帰るよう勧めるが、患者を探しに来たリジンはドヒョンが邪魔でついドヒョンを投げ飛ばしてしまう。そして、暴力を振るわれた際に
発現してしまう人格、シン・セギに人格交代してしまう。

シン・セギはパーティを抜け出し外に出るが、そこでリジンと共に自分が上着を奪った男のグループに囲まれるが、一人で複数人を相手にし全員返り討ちにして
しまう。そこで、シン・セギはリジンに一目惚れ。彼女に告白をするが・・・・。


だいたいここで分かっちゃいますが、ヒロインのリジンを主人格のドヒョンと別人格のシン・セギ両方が好きになっちゃって、おかしな三角関係になってしまう
お話です。

ちなみに、リジンと双子として登場するリオンですが、きっとこの人も血のつながらない兄妹かなんかで、三角関係に参戦して3人でヒロインを奪い合う話かな
とか思ってたけど、物語はもっと複雑でした。血のつながらない兄妹はそうなんですが、実は子供の頃にリジンとドヒョンがすでに出会っていて・・・。


このドラマ、ストーリーも複雑で興味深いんですが、とにかく見所はチソンの振り切った演技。
おっさんから、女子高生まであらゆる人格を一人芝居でこなしているのが凄い。

同じ年代のシン・セギはまあいいとして・・・

          

けっこう好きなのが、おっさん人格っていうフェリー・パク。発声の仕方や声なんかが、ドヒョンと違って陽気なのが面白い。
個人的に一番好きな人格でした。

          

そして男子高生のアン・ヨソプと

          

その双子の妹、アン・ヨナ。

          

さすがに抵抗あるのか、ヨナの時に制服でスカート履いても下にスウェット履いてる・・・。チソンのプライドとしてスカート+生足はNGだったか・・・
と思いながらも、ひょっとしたら、フツウの女子高生だったら自分の見た目がおじさんで、足がすね毛生えたゴリゴリの男の足だったら恥ずかしくて生足
出せないんじゃないかな?って考えたらもしかしたらこれも演技プランのひとつかも?と思っちゃいました。

そして、7歳の少女ナナ。

         

チソン、若く見えるっちゃ見えるんですが、登場人物の年齢設定がめっちゃ気になりました。

チャ・ドヒョンは7歳頃が21年前っていうので、28歳の設定?多分チソンが37歳くらいの時の作品だと思うので、すでにここでけっこうな実年齢との乖離。
そして、チソンの8歳年下のファン・ジョンウムですが、リジンは7歳くらいの時にドヒョンと同じくらいの年齢って設定なので今も同い年くらい。
さらに、ファン・ジョンウムより4コ下のパク・ソジュンも、リジンと双子なので同い年っていう設定・・・。
ちょっとさすがにやりすぎじゃないだろうかと思ってしまった・・・。

まー、でも本人たちの実年齢知らなきゃ気にならない・・・のかな?

それから、毎回登場するたびに外観が映し出されるスンジン財閥の本家の外観。ナニコレ、作りかけの京都の航空写真?って感じですごい。
  
         

それから、なかなか登場しないドヒョンのお父さんなんですが、誰かと思ったらアン・ネサン!すごい!!確かに、チソンのお父さんだって言われたら
ほんとに信じちゃうくらい、けっこう顔の骨格とか顔の系統、うすさ加減が似ていて、なかなか秀逸な配役だなと思いました。

あとは・・・、11話くらいに出てきたリジンのコーヒーの淹れ方の基礎がなってないのが気になったくらいかな。そんな感じです。

割とシリアスなドラマに見せかけて、シン・セギ登場する場面もけっこうコメディっぽくなってます。ちょっとネタバレっぽくなるので詳しくは言いたく
ないんですが、シン・セギの名前が「新世紀マッチ」の新世紀(シンセギ)ってとこから来てるっていうのがちょっと笑っちゃいました。オマエ、かっこつけて
粋がってるけどマッチの名前なのかよ、って(笑)。


        

あー、今回ドヒョンの初恋の相手としてハン・チェヨンがドヒョンの気持ちを知っていながら都合のいい男として振り回し、結局また従兄のギジュンと
婚約する悪女として登場するんですが、シン・セギの登場によって逆に彼女が振り回されてしまうっていう面白い結果になっていました。(ちょっと
幸せのレシピ」に似たとこあるかも?)

リオンが、オメガのことをやたら「ウォンビン似のイケメン」て吹聴するんだけど、ウォンビンてなんで急に出てきたんだろ?最近全然ドラマとかには
出てないみたいだけども。並行で見てた「第3の魅力~終わらない恋の始まり~」にもウォンビンてフレーズが出て来てたので、めっちゃ気になった。


とりあえず、かなりおススメの作品です。

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