2022年 中国
◆おススメ度
★★★☆☆
◆キャスト
司小念(表向きは仕立屋の女将を装う凄腕の暗殺者):フー・ダンダン
晏無明(優しい町医者を装う朝廷の秘密組織・隠密隊の指揮官):ヤン・ゾー
宝児(小念の妹。腕の良い武器職人):シャオ・ランシン
◆感想・概要
ドラマレビューが滞り過ぎているので、書きやすそうなやつからサクサクーっとご紹介。
このドラマは全6話(ほんとは12分×18話なのかな?)なので長いドラマに疲れた時の箸休め的な感じで
見れちゃいます。そこがお勧め。
(まー、若干ほんとにこれでオワリ?って感じの結末ではありますが・・・。)
お話としては、街で偶然出会った二人が、お互いに恋心を抱いて結婚するも、実は二人はお互いに世間を欺く
別の顔がありそれをそれぞれかくして新婚生活を始める・・・っていう。
あれー?どっかで見たな、これ。
綾瀬はるかと西島秀俊が出てた「奥様は取扱注意」?ブラピで言えば「Mr.&Mrs. スミス」?
でも最近やってた「忍者に結婚は難しい」が雰囲気的には近いかなー?
ただ、この夫婦が終始ラブラブなのが、他のこの設定のドラマと違って見ていてほのぼのします。
◇◇
ヒロインは花陵市に仕立て屋を開業したばかりの女将司小念(ししょうねん)。けれど、彼女の本業は凄腕の
暗殺者。
そして男主人公は花陵市で町医者を営む晏無明(あんむめい)。けれども、実は彼も極秘で朝廷の裏の仕事を
行う秘密組織・隠密隊の指揮官。
二人は、(おそらく裏の仕事を遂行中に)とある妓楼で出会います。
追われていた司小念は、ある客室に逃げ込み無理矢理そこにいた客にかくまってもらいます。
そして、もちろんそこに上客としていたのが晏無明。
(当時、お見合いや親、親戚なんかの紹介なんかで出会うのが一般的な男女が、いきなりこんな自分の寝所に
入ってこられて、しかも相手が美人だったりしたら、ドキドキしちゃって好きになっちゃう・・・?)
なんとなく空気を察して匿ってくれた晏無明の優しさに一目ぼれしちゃう司小念。
彼が医者だと知り、ゴハンを届けたり、雪が降る中、傘を届けるために寒い中待ってたり。
そんな彼女の一途さに絆されて、心を許しちゃう晏無明。
裏家業を持つ二人は、堅気の相手を騙すことになることを気にしつつも結婚することに。
オープニングでは、優しい雰囲気の晏無明が、意外と非情な一面を見せるこんな場面だったり、
木(竹)の上で、悠長に酒を飲んでた司小念が(「永遠の桃花」のヤン・ミーのオマージュかな?)
(ってか、全然飲めてないような気が・・・)
次の瞬間、任務対象の腕を切り落としてたり・・・
って、なかなか衝撃的でグロい場面が登場しますが、二人のほんとのお仕事のインパクトさを表現したかったため
みたいで、ここ以降、あんまりそんな場面は出て来ません。
で、そんな二人は順調に愛を育み、
(時代劇のドキドキシーンの鉄板、手取り足取り弓を引く)
途中、婚礼衣装と一緒に同じ箱で小念の任務対象者の切り落とした腕を無明のところに送り付けてしまったり、
無明の極秘指令書を小念に渡す婚姻書(?)に挟んで見られそうになったりと、ニアミスはありましたが、なんとか
二人は無事に婚礼の日を迎えます。
しかし、婚礼当日もお互いに緊急指令が・・・。
指令のために結婚式に遅れた二人は、途中のいい感じに人目を避けられる楼閣のようなところ(家の敷地内かも?)で、
急いで婚礼衣装にお着替え。
お互いに相手が遅れてくれてたりしないかなー、なんて思ってるところ、人の気配に気づいて無明が裏側の様子を
うかがうと、そこには偶然小念が。
なんでこんなとこで着替えてんだっていう疑問は・・・自分に疚しいところがあるからかいっぱいいっぱいで気づ
かずに、とりあえず運命を感じるとともに場をごまかすためにもなんとなく盛り上がってそのまま寝所へ直行。
色々すっとばしてるけど、貴族じゃないし親もいないしでそこまで気にしないのか、床入り・・・
ほっとしてラブシーン突入かと思いきや、ここでまた一コメディー。
お互いに脱いだり触られたりしたら身に着けている武器や暗器なんかがバレちゃう!ってことで、ありえない感じ
なんだけど、すごく脱ぎにくい服だからとかなんとか言って、一旦それぞれ反対側の廊下に出て、とにかく見られちゃ
いけないものを脱ぎ捨てます。(笑)
そんなこんなでなんとかごまかし、二人は晴れて夫婦に。
新婚生活がスタートしてからも、なにかと身バレしそうになりながら、どうにか取り繕いつつラブラブ生活を満喫
する二人。
しかし、お互い相手に秘密を抱えたままでいたくないと、組織を抜けることを考え出します。
しかし、お互い相手に秘密を抱えたままでいたくないと、組織を抜けることを考え出します。
そんなある日、敵国に長年捕らえられていた太子が都に戻ってくることに。
そしてそんな二人に、ある任務が同時に下されます。
晏無明には、太子が無事に入城するまで護衛せよとの指令。そして小念には、その太子を暗殺せよとの指令が。
暗殺任務とはいえ、これまで悪を成敗するという矜持を持って任務を行っていた小念は、太子の暗殺は自分の信念
に反すると、上官に断ります。
しかし、仮面を被りいかにもワケアリな感じの小念の上官は、小念が望む引退と引き換えに暗殺を受けさせます。
一方、敵国に捕らえられていた太子を護衛して入城させることは、現朝廷への謀反になりかねないのではないかと
(現皇帝は太子の弟にあたり、太子が敵国に捕らわれていなければ太子が皇帝になっていたはずとかそんな理由で?)
太子の護衛任務を渋る無明。
しかし、結局二人ともお互いの知らぬところでお互いに相反する任務を引き受けちゃいます。
そんなことも知らずにある日、無明と小念はお互い仕事で遅くなるからと言って、裏の任務に向かいます。
太子を警護するに当たり、とある山荘に太子を匿う小念。
小念も、ある山荘で太子が警護されているという情報を得て対象者である太子の元に向かう小念。
しかしそれは罠であり、太子のいるとされる寝台にいたのはただの藁人形。
そこに仮面付けた無明が現れ、面紗をつけた刺客が小念とも知らずに襲い掛かります。
(これも中国ドラマあるあるですが、今回の無明の思ったより広範囲が隠れる仮面はともかく、女子がつけるこんな
シースルーの面紗なんて一発で顔分かるでしょう、しかも目はばっちり出てるし・・・けど誰かは分からない設定
っていうね・・・。まぁ、この場合は薄暗いからってことなんでしょうが。)
で、暗い中闘うわけですが、意外にも二人の腕は互角。そして相打ちに。
そんなところで小念は逃げ帰ります。無明も深追いはせず、ただ愛する小念の元へ帰ろうと、バレないように傷の
手当をして家に。その傷を負わせたのが、他の誰でもない小念だとも知らずに。
後ろめたさを隠して家に帰る二人ですが、誰が怪我したわけでもないのに庭に落ちていた血の付いた布を無明が
見つけてしまうところからちょっとずつほころびが出始めちゃいます。
少しずつ、小念を疑い始める無明。
そして、太子を襲う際に小念が使った、宝児が作った暗器を無明の書斎で見つけてしまう小念。
その暗器に気づいた小念を見て、無明も確信を持ちます。
お互いの真の姿を知った二人は、壮絶な戦いを繰り広げますが、傍から見たらもの凄い勢いの夫婦喧嘩?
けど、よくよく考えたら二人は今回の暗殺任務で敵対してるわけではありますが、それは組織を抜けるために
しぶしぶ引き受けたもの。それも、平穏な結婚生活を送るために・・・。
ってことで、まーどんな感じで決着がついたか忘れましたが、結局はラブラブ夫婦に戻る二人。
けれども、裏家業の後始末をどうしようかってことになって、ふと、小念の酒壺を見てそれが無明が以前、上官
から贈られた貴重で珍しいお酒の入っていたものと同じものではないかと言い出す文房。
そう、実は無明の率いる隠密隊に指令を出す侯爵と、小念の暗殺組織の上官が同一人物だったのです。
二人はそこに隠された太子の思惑に気づき・・・。
◇◇
短いわりに、コメディ&サスペンス&ラブを上手いこと取り入れていてうまいこと纏まってはいましたが、ラスト
はちょっと、これでほんとにオワリ?感はありました。
(人気があったら続編作ろうとしてたのかな?)
ヒロインは、「贅婿」で川に落ちた主人公を助けてピータン屋になった伝説の芸妓(?)みたいな感じの人役やってた
方。ちょっと滝沢沙織っぽい感じの美人さんです。
で、無明役のヤン・ゾーですが、なんかどっかで見かけた脇役感(二番手感?)のある人だなって思ってたら、なんと
「パラレル・ラブ~オレ様御曹司を社長にします!~」で、けっこうサイコ感のあるヒロインの元カレ役やってた
人。わりとパッとしない線の細い感じの人だと思ってたのに、印象が全然違う・・・。
ほんと、サクッと紹介しようと思いつつちょっと長々書いちゃいましたが、それほど思い入れのある作品ではあり
ません。