2019 中国
◆おススメ度
★★★★☆
◆キャスト
・紀衡(安東軍節度使):ホワン・ジュンジエ
・田七/沈昭児(ヒロイン、太医院見習い医師):スン・チエン
・紀征(紀衡の腹違いの弟):チャ・ジエ
・康寧児(紀衡の従妹):ホン・シャーシャー
このドラマもタイトル読み方難しいですが、「ほういてんさい」と読むらしい。
日本でやってる深夜ドラマみたいな感じの扱いのドラマなんですかね、これ見た時はキャスト全員初見の方々でした。
主演の紀衡役、ホワン・ジュンジエは、最近「夢幻の桃花」の白真役で人気が出て来てるっぽいです。(「永遠の桃花」でアラン・ユーが
演じてたヤン・ミーのお兄ちゃんの役)
ヒロインのスン・チェンちゃんは、「流星花園2018~花より男子~」のヒロインの友達?とか、「お嬢さま飄々拳~プリンセスと御曹司~」
のヒロインやってます。美人さんというより、可愛いタイプ。
◆感想・概要紹介
中国ドラマのよくある、ありえないでしょ、ってツッコミたくなるもついつい見てしまうドラマのパターンとして、
・ヒロイン男装系
・ヒロインタイムスリップ系
・ヒロイン転生系
・神仙からの人間界での苦行系
ってのがありますが、これはヒロイン男装ものですねー。
なぜこのドラマみようと思ったのかきっかけは忘れましたが、このドラマ見た流れで「恋恋江湖」と「シンデレラシェフ」を勢いで観た気がします。
ざっくりとしたあらすじを紹介します。
ヒロインの田七は、幼い頃に両親を何者かに殺されます。
その後、医師だった父の妹弟子(現在は妓楼を経営)に引き取られ、医者としての知識を学び、男装して太医署に入ります。殺された父は、紀家の医者として仕えていたことも
あり、両親の死の真相を探るべく、紀衡の結婚相手の郡主の専属医師として紀家に潜り込むことに成功しますが、その郡主が謎の死を遂げます。
一方の紀衡は、皇帝のお気に入りの将軍であり、気難しいとされる紀家の主人。
彼には、少年の頃、自分をお兄ちゃんと慕いいつも遊んであげていた初恋の女の子がいて、今でも忘れられないでいるという一面があったりします。(最初にそれが出てきた
時点でなんとなく分かっちゃいますが、ここでも例にもれずお決まりのパターンとして、その相手が田七です。)
そして、紀衡の腹違いの弟紀征。兄弟仲はよく、兄のために裏で情報を集める仕事も。
紀征は諸国を旅してまわっていましたが、兄の結婚のために帰ってくることに。そこである女性とすれ違い、彼女に一目惚れをしてしまいます。
家に帰った紀征がみたものは、一目惚れした彼女が男装した田七でした。
そうして紀征は、ワケアリっぽい田七をしばらく見守ることに。
郡主の死後も、なんとか紀家に居座ることに成功した田七は、郡主の謎の死の解明に乗り出します。
そうやって少しずつ、気難しい紀衡のご機嫌を取りながら二人の間に絆が生まれていきますが、田七を完全に男と信じて疑わない紀衡は、この手のドラマにはありがちな
お悩みに直面。しかし、ひょんなことから田七が女であることを知り・・・。
紀衡と田七、紀征を巡る三角関係の行方・・・そして、兄と田七の恋を見守る苦しい紀征の心をうまいこと操ろうとする謎の友人。
そして、田七の親の死の真相を知った紀衡の苦悩。
重いドラマの箸休めとして、ライトなラブコメだと思って見始めたのに、意外と色々盛りだくさんな内容のドラマでした。
男装女子、幼い頃の初恋相手との再会、兄弟が恋のライバル、ヒロインの親の謎の死の真相解明、愛する人との幸せの足かせとなる母親っていうアジアドラマの5大要素が
盛り込まれています。
男装女子設定は、それがバレそうになったりするドキドキハラハラ感がお手軽に楽しめるし、医者って言うのは、好きな人に何かしてあげたいっていう気持ちに最大の効果
をもたらす便利な設定。
特にきゅんとくる見せ場は、ラストに近い後半の方で、紀衡の容体が悪化し、母親や康寧児が看病し見守る中、薬を飲みこんでくれない紀衡に昭児(田七)が口移しで薬を
飲ませるシーン。めっちゃベタですが、きゅんときます。(ただ、どの中国ドラマでも思うんですが、寝てる状態の人の口に液体の薬を流し込んで、うっかり肺に入っちゃ
わないのかっていつも心配になります。)
あとは、色々問題が解決してハッピーになるところのラストのシーンが、思いがけず「トキメキ☆成均館スキャンダル」のようなサプライズシーンをぶち込んできて、
ニヤニヤしちゃうっていう一幕がありました。
紀衡役のホワン・ジュンジエは、私にとってはときどき日本人俳優の中川大志に似てたり、三浦春馬の面影があったりするイケメン俳優さんでした。
この先の活躍が楽しみです。