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音楽修行日記

作編曲家、花岡宏晃の日記です。

「Y.M.C.A」公演迫る

2014-08-19 23:50:00 | 日常
ミュージカル「Y.M.C.A」の歌唱指導に行ってきました。
歌唱指導さんは元々いらっしゃるのですが、作曲家の立場として。

今できているものを芝居つきで見せて頂き、気付いたことなどを確認。
フレーズのピークをどの言葉に持ってくるか、平坦に仕上がっているものは
どう緩急をつけ歌の中にドラマを作るか、日常会話で聞きなれない単語を歌で聞かせるための
工夫(関係者は歌詞を知っているので分かるのですが、一度歌を聞くお客様に
伝わるようでなければいけませんので。)、その他もろもろのtipsをアドバイスしました。


曲中のこのシーンではどういう効果を狙っているのか、さらにもっと細かいところでは
「どういう意図でこの音にアクセントをつけたのか」などを理解してくれている方は
作曲した者として、とても嬉しく感じました。
変な話そこを理解さえしてくれていれば、アクセントをつけないで表現する方法だって
あるかも知れないし(例えば歌でなく芝居で表わすとか)、それはそれで僕は全然かまわないのです。


今回はどの曲も大人数なものが多く(歌わなくともダンスや演技で参加しているなど)、
練習室に20人近く入ってくる曲もあり、なかなか良いものを見せて頂きました!
ダブルキャストなので同じ曲でも役者によってキャラクターも歌声も違いそれぞれの味がある。
これは両班を是非見てみたいですね。

そういえばミュージカルはご無沙汰していて、指揮を勉強してから初の
歌唱指導でしたが、いちいち何度も音楽を止めずにリアルタイムにニュアンスが
伝えられるというのはこんなに便利で効率が良いものなのかと驚きました。

と同時に稽古前に音楽室のピアノを弾いてみたら、指がろくに動かないことにも
愕然としましたが(^^;)

*

今回の演目「Y.M.C.A.」はコメディーが得意の脚本家による作品で、
昭和54年を舞台に、会社の女子社員らがふとしたきっかけで
チアリーディングチームを結成するという、笑いあり涙ありの作品です。

2005年の初演は劇団屈指の好評価を得たものの、
役者たちが劇中でチアリーディングを行うという内容のため
身体作りから専門家の指導によるトレーニングまで膨大な準備期間が必要で
今まで再演の機会がありませんでした。
チアリーディングだけでも大変なのに、それすら芝居の一部に過ぎないのですから。

この夏ついに9年ぶりの再演が実現しました。
小さい会場とはいえ日曜は既に売り切れで土曜もほぼ完売の模様です。

初演時の役者はこの演目には体力的に厳しく、制作、指導、演出などに回っていますが、
空間魂を注ぎ込まれた若い役者さんらがフレッシュなチアを見せてくれることと思います。

僕自身この演目は再演を心待ちにしていました。
音楽は初演と同じく、シンガーソングライターのまつもとみほと花岡のコンビ。
再演にあたっては花岡が新曲を追加。脚本は凝縮し歌は増えることで、よりミュージカルらしく
仕上がっています。



Jazzヨガ初体験

2014-07-30 20:28:03 | 日常
うちのジムでヨガを担当している先生がご都合でここひと月ほど来られなくなり、
おそらくこのまま辞めることになりそうなのです。
とはいえ、突然代理のインストラクターの方を探せるわけでもなく、
ストレッチやら色んな先生がスポット参戦して下さり
なんとか休講を凌いでいます。

僕はヨガが無ければ忙しい中行くつもりもなく、
行っても筋トレをたまにする程度だったのですが、
次の代行に「Jazzヨガ」と書いてあるじゃないですか!
これは音楽もヨガもやっている自分としては出ないわけに行きません。

どういうもんなんだろう?と帰宅後検索してみると、ジャズを流しながら
ヨガをするとの事。うん、まんまである。

でもあんまり濃ゆいジャズだと問題がありそうなので、
スムースジャズあたりのテンポの揺れが無い、BGM代わりになりやすい
音楽を流すんだろうなと思ったらやはり当たり(笑)。

それでも「ピアノソロの間はこのアーサナ(ポーズ)」とかだったら
ちょっと面白いなと思いきや、全くといっていいほど音楽に
身体の動きが連動することはなく拍子抜けでした。
いや実際拍子に合わせることすらしなかった(笑)。

もちろん通常のヨガでも先生によって印象が全く違うので、あくまで
Jazzヨガの一例と思ったほうが良さそうですが。

先生も1回ぽっきりのレッスンということで、どの程度の強度にすればいいか読めず
リラックス・ストレッチ程度の、汗もかかない内容でした。
まあおかげさまでそのままサウナにも入らず帰宅して仕事をする体力が
残りましたが(^^;)

ドラムソフトよもやま

2014-07-11 12:00:41 | 日常
そういえばもう大分前のことですが、ドラム音源が2つほど新バージョンを出していましたね。
BFD3とEZdrummer2です。

前者は大容量でリアル、細かな設定もできますが、EQやコンプなどを含めて
それなりにエンジニアのように音作りやmixが出来ないと宝の持ち腐れなところもあり。
後者は細かいところまでいじれない(スネアの張りや上下マイクのバランスさえいじれない)
代わりに容量も少なく軽くて、ドラムパターンやフィル選びも作業がしやすく
スケッチにも重宝します。
ドラムがさほど重要でない曲なら、作業の快適さを優先してEZdrummerで
仕上げてしまうこともあります。同じドラムソフトでも逆の方向を行くソフト2つですね。
そういう意味ではBFD ECOは劇版などで使う分にはバランスよく、使い勝手の良い存在かなとも。
【追記】久々にBFD ECO使ってみたらどうも中途半端でした^^;

ちなみにAddictive Drumsもなんとなくそのあたりのいい立ち位置な印象ですが
僕は持っていないんですね。バージョンアップ前に投売りをしていたので買おうか迷いましたが
他の楽器に目を向けたほうがいいかな、と見送りました。

さて冒頭に書きました2つのドラム。
どちらにしまてもプロジェクトの途中なので現行ヴァージョンから上げなかったのですが、
正直どちらもそんなに魅力的なバージョンアップかな?と思いました
(ぱっとページを見に行った感じですが)
あ、でもどっちだったか忘れましたが、望みのドラムパターンを検索しやすくなっていて
それはよさげでしたね。
BFDはもっとパターンがEZdrummerくらいサッと検索&ドロップできるといいですね。


特にEZdrummer2が思いのほかバージョンアップする人がいないのか、
やたら宣伝メールが定期的に来てたのが気になります(^^;)

ご無沙汰してしまいました

2014-07-08 17:46:51 | 日常
またまた大変ご無沙汰してしまいました。
こちらは全月末までは風邪ひとつ引く暇もなく、無事ひとつ大きな仕事を終えました。

それなりに長く仕事をしてきましたが、最後ここまでギリギリの進行をしてしまったのは初めてです。
複数の会社の方々にご不安、ご心配をおかけいたしまして申し訳ございませんでした。
また、自分の努力だけでは解決しきれない、グループ作業の難しさを痛感しました。

周りを見ていると締め切り破りの常習犯の人には、クライアントはそれを見越して
締め切りを早めに設定するようですが(だけど常習犯はそれを読んで、
「まだ実際は余裕があるはずだ」・・・というイタチごっこになるそうですが笑)
僕の場合まず破りません(怖くて破れません、が正確ですかね)ので、
今までの信頼関係から、割りと正確な期限を頂くことが多いのではないかと思います。
なのでホント危ないラインでした。

職業人である以上、自分が曲を仕上げた段階で全てが終わるのでは
ないと言うことを認識しなければいけないと思います。

音楽が出来た後の作業もイメージしながら仕事にあたらないといけません。
自分の仕事がどのように使われるのか。演奏されるのか?波形編集されるのか?
仕事や納品形態により様々でしょう。
そのためにはどうしておけば後スタッフさんの作業がやりやすいだろうか?
を考えておくべきです。

「そんなことより良い曲を仕上げることに集中したい」という方もいらっしゃるでしょうし、
それもまた正しいのかもしれません。でも僕はどうもそのスタイルは合わないようです。

今回の仕事を通して、レベルアップできたところもありますし、
効率よく仕事をするための新しい発見もありました。そしてもちろん反省点も。

*

そんなこんなで自分の目標よりひと月近く着手が遅れてしまいましたが、
現在はミュージカルをメインに作業しています。
休みは取れませんが、精神的プレッシャーからは開放されて楽しくやっております。
なんせ僕自身も待ち望んだ9年ぶりの再演ですから本当に楽しみです。
追加新曲や、過去の曲のブラッシュアップに精を出しています。

ちなみに先日仕上げた新曲は演出さんからデモ段階から大絶賛を頂き、
その後ブラッシュアップして納品しました。嬉しいなぁ。
歌部分より振り付けなどが多い曲なので、すぐに練習に入ってくれている模様です。

キャストもガラッと変わっているようなので、早く曲をひと通りお送りして
稽古場に足を運びたいところです。

それにしても多くの曲はとりあえず初演のオケで練習しておいて頂けるため、
これだけ僕のスケジュールが乱れても大事にならず助かりました・・・。

関東梅雨入り!

2014-06-05 17:15:45 | 日常
関東も今日梅雨入りしたそうですね。
なんでも今年のようにエルニーニョの年は梅雨明けが平均より遅いらしく、
8月に梅雨明けとなることもあるそうで。6月が雨少なめ、7月が多めと
お昼のニュースでは言っていました。
しかし先日の、気温全国トップ10を全て北海道の地区が制覇したのには驚きでした。


ひとつの仕事が峠を越え、別件も少しずつ手をつけ始めています。
これも後輩が仕事を引き受けてくれたおかげです。感謝感謝。
気持ち的にも少し楽になれたのか、耳鳴りもピークの半分くらいの
音量になりました。一週間以上全く変化が無く
これはもう一生の付き合いかと覚悟していたので、改善してよかったです。

少し前まで夏のような日がありましたが、この耳鳴りは
セミの鳴き声にも似ているので、もうセミが鳴いているのかと
思うほどでした(笑)。


さて先ほど、愛用のヴァイオリンソフトに無料アップグレードのお知らせが届きました。
クオリティーは良質ながら使用感にかなり癖があり、急ぎの仕事で使うには
ちょっと覚悟がいるのです。
具体的にいうと、レガート音(ドからレという風に2つの音をつなげて弾く。
さらに、弓の動く方向を返すレガート、返さないレガートが選べます)を弾いたとき、
結構不規則に発音が遅れる為、1音1音、音のタイミングを修正しないといけないんですね。
(特に勢いでごまかせないゆっくりな曲ほど修正しまくらないといけません。)

アップデートは無料なのに800MB以上の追加があって(というか今まで奏法が
一般的なヴァイオリンソフトより少な過ぎたのですが^^; なんとpizz.すらなかったという)
早く上げたいところですが、もしレガート処理などに変更が出ていた場合
今の仕事で作っているデータが作り直しになるので、仕事がひと区切りついてからでしょうか。

そうそうVIENNAを除けば一昔前は「オーケストラソフト」のようにひとまとめで
売っているものが多かったですが、それが「ストリングスソフト」「ブラスソフト」になり、
いまやさらに細分化されて作りこまれ、「ヴァイオリンソフト」「チェロソフト」みたいな
具合ですよ。もちろんこのクラスになるとソロを取ってもボロがでないくらいの作りこみが
されているものが多いですが、ひと楽器ずつ揃えないとなのでお金かかりますねえ(^^;)

今月もあと一息

2014-05-28 09:16:18 | 日常
後輩の働きに助けられ、なんとか今月を乗り越えられそうです。
さてさて10万ちょいのソフトと3万のソフトを導入したくなってしまったので、どんどん稼がねば。
これを入れればかなり戦力になってもらえると思います。
もちろんソフトが曲を作ってくれるわけじゃないから、それに見合って
作曲能力も上げなければいけません(^^;)

僕に最高級の画材を与えたとしても何も描けないのと同じこと(笑)。
お金で能力が得られるわけではないのです。
音源だけ立派で内容が伴わないと、とっても残念なことになります・・・。

ためになる指揮映像

2014-05-25 11:25:27 | 日常
ひとつ曲を仕上げて一休みです。
長期戦の場合、数日徹夜したところで結局どこかに反動が来るので、
頭が回らなくなったら粘らず12時前に寝て早起きし、朝一番の集中力で進める
・・・というまっとうな生活リズムが僕には結局一番効率が良いようです。

さて、指揮講座は2期を終えしばしお休み中です。
あっても今の作業量じゃとても行けないので助かっているのですが。

いろんな人の指揮映像がいまやネットで見れるので閲覧しいたら、
学生時代に僕のウインドオーケストラ作品を指揮してくださった佐藤正人先生が
吹奏楽コンクールのクリニックをされているものがオフィシャルで上がっていたのですね。

僕は吹奏楽経験がないので、アマチュアの楽団がどういう練習を踏んで
曲を仕上げていくのかもよく知りません。なので本番をみるより、練習風景でどういう指導、
どういう棒を振ればどう音が変わるのかというところには前々から大変興味があり、
お知り合いの指揮者が指導されるオーケストラに足を運ばせて頂いたことも何度かあります。

僕は1年前まで指揮経験ゼロでしたので、佐藤先生に指揮をしていただいた時は
なんの知識も無かったのですが、今先生の棒を見るととても勉強になります。
レッスンでの伊東先生や受講生仲間の指揮も脳裏に残り、今の自分の指揮に生きていますが、
細かいところは見逃したらそれっきりです。
その点動画だと、「なるほど、今一瞬棒を止めたのは3連符がなんとなく流れてしまわないよう
音にアクセントをつける指示を出すための予備を取ったんだな」とか
「今の分割は次のフレーズの楽器の入りを揃えるためか」など、何度か見直して気付くことができます。
もちろん僕ではまだ理由が分からないところもあります。
(これについてはプロの指揮者がみても、その理由が分からない謎の動きをしている
指揮者もいるそうですが^^;)

また曲の同じところ練習している場合でも、(求める内容によって)同じ指揮ではないため、
バリエーションを見ることができるのも良いですね。

更に理解を深めるためにはその曲のスコアを見たいので、全日本吹奏楽連盟から
過去のコンクールスコアを買うことにしました。
もっとも勉強できるのは早くて夏、下手したら9月からになるんじゃないかなぁ
とは思うのですが(^^;)



10年越しに買ったSTYLUS

2014-05-23 19:02:04 | 日常
制作の忙しさもピークを迎えています。
というかこのピーク、下るところがいつなんだろう・・・。

明日はミュージカルの顔合わせがあるのですが、欠席届を出さざるを得ませんでした。
作曲家っていつも現場にいるわけでないから、こういう時に出席して
良い人間関係を作っておくのが大事ではあるのですが。

さて、この制作の助けになればと思い、リズム系のソフトシンセ
「STYLUS RMX Xpanded」を買ったのですが、ぱっとかいつまんで聞いたところ
今聞くと多少時代を感じるかな・・・と。

確かにMIDIもリサイクル系の方式(半音階スケールを弾くとドラムパターンになる)
・・・である時点でやや前世代的な気はしましたが、時代を超えて使用できる名ソフトを
出している信頼できるメーカーなので買ってみたのですが。
考えてみれば2004年のものですしねえ。丁度10年前か。

ちょっと下調べが甘かった感はありますが、4.5万円分の
元は取ってくれるものだと思い、使えそうなものは使用していこうと思います。
この手のグルーブ系ソフトで最近のオススメがあったら教えて下さい(^^;)

1780円に救われる

2014-05-17 17:22:19 | 日常
再演に向けて結構昔のデータを引っ張り出してこないといけなくなりまして。

僕はすぐサッと出せる昔の仕事データが2006年のものまでなんですね。
でもその仕事は2005年にやったもので(^^;)
そのときのHDDはIDE接続ですので、変換ケーブルを買わないと
作業が行えないのです。

お恥ずかしいことに最初は気付かず、今のMacの内臓ドライブにそのまま接続しようと
してしまい、ああ、IDEだ・・・と(笑)。

変換を通販で取り寄せたので、あとはHDD自体に問題が正常に
動きさえすれば全てよし!となります。
たとえこのケーブルが10倍の値段だろうと買ってしまうくらい感謝感謝です。

邪道?

2014-05-16 23:00:19 | 日常
最近、少しでも制作時間を短縮しようと、トータルコンプをマスターに軽くかけながら
曲を作るということをやり始めたのですが、これは邪道なんでしょうかね(^^;)
まあ何が正解なんて無いのですから、目的を果たせればよいのかな。

本来なら曲を作り上げてから、最終的にコンプなどでダイナミクスの大きいところを
圧縮しつつ全体の音量を底上げしていきますが、その時にmixにまで戻っての微調整が必要に
なることもあるので、それなら最初から、完成のイメージを掴みやすいように
コンプをはさんでおくか・・・と。

で、結果ですが、たしかにこれによってマスタリング時間が短縮できたものもあれば、
結局変わらないものもあったり(^^;)バイパス(オフ)にしてみると元のmixが
ひどすぎるのに、マスタリングソフトの補正によりマシに聞こえていただけだった・・・
なんてものあったり。うーんどうなんでしょう。

最近じゃ作曲初心者のうちから高価なソフトシンセやコンプ、マキシマイザーを
買う人も少なくないのではと思います。
ダンスとかで「どうしてもかっこいいキックが出来ないとイメージが湧いてこないんだ!」
など、音作りの一環としてコンプを使う場合は話は別でしょうが、
基本的にはまず自分の作曲能力を磨くことに集中したほうが良いのではないかと思います。
しょぼい曲にどんなにコンプをかけて音圧を稼いでも、しょぼい曲の音量が大きくなるだけですからね。
むしろ音質だけはハイクオリティーなのに、曲がそれに見合っていないと
余計にアラが目だってしまうように思います。

修行時代はチープなくらいな音源の方が、その環境でどうやって
聞こえをよくするか?と悩みますので、アレンジは上達すると思いますよ。