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音楽修行日記

作編曲家、花岡宏晃の日記です。

学習会サロン@新宿けやき園 裏話

2013-06-30 20:31:35 | 日常
NPOでご一緒している、里見英則さんの主催する学習会サロンに参加させていただきました。
今回は同NPOの並木さんが「作曲講座」を企画してくださったそうで
僕にもお声をかけていただいたのです。
とても綺麗で広いスペースで、一番手に講座を担当させていただきました。

四の五の言う前に、まずご挨拶だけして曲を聴いてもらうことに。
今回は「里見さんの書かれた歌詞に、3人が曲をつけてみる」という試み。
そういえば、一昔前にNHKで日本を代表する作曲家が「ドレミの歌」を
編曲して、ひとりひとりオケを指揮して演奏してたことを思い出しました。

おかげさまで講座自体は問題なく行うことができました。
一方的に語るのではなく、みんなに考えてもらうことだけはしようとは
思っていましたが、時間の都合もあって、ちょっとみんなの意見をもらったくらいに
なっちゃったかな(^^;)
会場は良い雰囲気で、自分でも驚くくらいリラックスして話すことができました。


・・・でも本当の僕の戦いは前日だったのです。
曲を作ること自体はまあ慣れっこですが作り終わって「あれ・・・歌どうするの?」と気付いたのです(笑)。

今回はその場で僕が歌うというのもアリなのですが、
普段歌うことなんてしていないないのでリスク大きすぎです。
作曲講座なのに、作ったメロがなんだか分からないなんてこともありえるわけで(^^;)

仕方なく覚悟を決めてマイクスタンドを立て、歌を録音しました。
曲作りより圧倒的に歌の録音が疲れた・・・。さらには録音したらしたで、そこからが大変。

ピッチの補正に次ぐ補正です(笑)。
僕は自分の所で本格的に丸々ワントラックのピッチ修正作業をすることがないので
定番の補正ソフトを持っていないのです。でもまあこの程度ならDP標準で充分でしょう。

下がOKテイク(と呼ぶのもおこがましい、妥協トラック)。
赤くなっている部分がピッチ補正をかけた部分。大体は正しい音程まで上がりきっていない(^^;)

でも歌っているうちに調子が出てきたのと、サビはシンプルで歌いやすかったとのがあいまって
サビはなんとかOKテイクを作るだけで補正要らずでした。
調子に乗って短いハモリも歌ってみたり(笑)。


サビ部分のOKトラック。下はハモリ。
主メロに対してリズムがちょっとズレたので、タイミングだけを補正。

これを前日の4時くらいまでやっていたので、なんと当日、仕事では絶対やってはいけない
10分の遅刻をしてしまいました・・・。皆様申し訳ありませんでしたm(_ _)m

*

2部は演奏もありました。数日前まで講座だけだと思っていたら、ライブもあるとこのこと。
もうちょっと初見でも色々対応できるようになりたいなあ。

ピアニカを吹いたり、里見さんがご用意くださった数々のパーカッションを
入れてみたりしていましたが、ひとつ面白い楽器を発見。



これ見たことあります?SUZUKIのものらしいのですが、ハンドベルみたいに振ると
ハンマーが金属の筒を叩いて「ポーン」と中高音の響きを出してくれるんです。

他にも、最近の個人もちの音響機材は随分と良くなっていて驚きましたね。
小型のアンプサイズなのに、ワイヤレスマイクが標準でついているし、作ってきたオケも
EQ補正すれば充分良い感じの音量音質で流せるし。

*

そんなこんなで終わってみれば無事終了。いかがだったでしょうか。
・・・もしまた呼ばれることがあったりしたら、これを気にAuto-TuneかMelodyneでも導入しようかな(笑)。
というかそのあたりで知識が止まっているのですが、最近はまた他にも色々出てきてるのかな?
僕のような音痴のためのアイテムですね(笑)。


実はライブ後、障害を持つある女の子のお話に「はっ」と気付かされたことがあったのですが、
そのお話はまた後日にでも。

夏になる前にノートパソコンの掃除をば

2013-06-25 17:56:05 | 日常
最近、Officeや雑務で数年使用してるDELLノートのCPU温度が70~84℃にまでなってきました。
これは冷却台ではどうしょうもないので、夏を迎える前に思い切って分解して掃除をすることに。
お知り合いで熱暴走でノートパソコンをお釈迦にしてしまった方もいらっしゃるので・・・。

DELLノートはメーカーが分解マニュアルを公開していますので助かります。
開かないと思ったら「うお、こんなところにもネジが!」なんてこともありませんし。
YouTubeにも分解動画を上げている方がいますので、合わせて見るとばっちりですね。
もちろんすべて自己責任で行わなければいけませんが。

とはいえDVDドライブをはずした中の小さなネジを外すことに気付かず
なかなかフタを開けられなかったのは内緒(笑)
あと分解動画の方はサクサク外していますが、まだ一度も開けたことのないノートは
ネジを外した後のプラスチックの爪が固かったりで、ここまでスムーズに行かないですね(^^;)

思った通り左上のファンが、まだ外していない段階でも既に汚い。



(ホコリで見苦しいので画像を小さくしています。クリックで大きくなりますが。)


はずしてみると排気口もホコリで詰まっています。



掃除機できれいにし、ボードの下など吸えるところは吸ってしまいます。

ほんとはシルバーグリスというものもつけたかったんですが、
ボードを外すにはもう一段階掘り進まないといけないので、とりあえずこれだけでどのくらい
効果があるかな?と起動してみます。
まずファンの音が静かになった気がします(回転数が低いから静か、というのではなく)。



おお~うるさい冷却台をつけなくとも40℃台。
温度が上がりやすい動画を長く見てもせいぜい50℃後半、一瞬60℃にタッチするか
どうかくらいまでしか上がりません。

これならグリスを塗らなくても何とかこの夏も大丈夫ではないでしょうか?

※メーカー保証が効かなくなるので、ご自分での分解、掃除は
くれぐれも自己責任で行ってくださいね。

良いお話が聞けました

2013-06-21 23:00:00 | 日常
本日は、大先輩の作曲家の方にご相談に乗って頂きました。

ことの発端としましては・・・
お知り合いの駆け出しの若い作曲家が国内トップクラスのミュージシャンの
力を借りて、自分の曲だけのワンマン公演をホールで行える
・・・というとても羨ましい状況にあるのです。
これは良い曲が書けるとかそういうレベルの話だけではなく、
カリスマ性もないと、ここまで協力者は得られないよなあと僕は関心しています。

しかしその子は、曲作り以外のノウハウ、例えば運営面などについては
分からないことが多く、何を思ったか僕に相談を持ちかけてきてくれたんです。

とは言っても僕はそういうリスクを背負わず、ずっと他の方の仕事に乗っからせて
いただくことばかりしていたので、その辺のノウハウがサッパリなのです。

そんな訳で僕の力では何の役にも立てないので、お世話になっていて
ご経験豊富な作曲家の方に思い切ってご相談したところ、
快くお話を聞いてくださるとのこと!
これから作曲家としてやっていくにあたって…などを含め、お話し頂いたのです。

普段仕事の上でお世話になっているとはいえ、なかなか僕自身も改まって
こういうお話を伺える機会がなかったので同席させていただいたのですが、
僕自身も色々大変ためになりました。

突っ込んだお話も書きたいところですが、ご事情もありますので
ここでは割愛させていただきます(^^;)

改めて、僕の周りには頼りになる方々がいらっしゃるなあと思えた1日でした。


ブラスバンドのためのバトンテクニック聴講

2013-06-09 21:43:02 | 日常
時任康文先生の指揮レッスンを聴講させていただきました。

ピアノ伴奏でなく、吹奏楽を使ってレッスンを行うというところが豪華です。
また僕には吹奏楽の経験がないので、ブラスバンドならではの
指揮のポイントについても、何か発見があるのではという期待もありました。

課題曲はホルストの「シャコンヌ」。

「惑星」でお馴染みのホルストですが、吹奏楽作品も有名なようです。
知らなかった(^^;)。聴講生は課題曲を知らせていなかったので
事前に勉強することができず残念でした。

3人の研修生は皆若くブラス経験者で、授業で指揮を教わっている方のようです。
実はその受講生が普段指導を受けている指揮の先生を知っているのですが、
腰を落として武術のような構えになる下半身の姿勢があまりにそっくりで、
ちょっとびっくりしました(笑)。

10回程度指揮を教わったに過ぎないド素人の自分ですが、
良い先生や良い実習生の皆さんの中で学ぶことができたため

「この実習生はブレスやフレージングの意識が弱いかも」

「この方は上手だけど重心が高く、身体が弛緩していないので柔らい表現が苦手そう」

などと生意気にも(笑)少し様子が分かるようになりました。

時任先生は本当に熱血な方で、今流行りの予備校講師かと思いました(笑)。
結局のところ、テクニックや解釈など色々おさえるべき要素があっても、
最後は指揮はエネルギーなんだな~、と先生の実演を見ると実感。

先生は指揮台を動き回ってアクションも大きいので、正直僕の目指す指揮では
ないかもしれませんが、あれは生徒に分かりやすく伝えるために3割増ぐらいでの
オーバーアクションだったのかもしれません。
あとは先生とこのバンドとは、この曲において全く初顔合わせ、ということもあり
より注意を引くために大きく動かれた・・・という理由もあるかもしれません。


とても丁寧に各楽器へ入りの指示を出す実習生に対し

「アインザッツ出しすぎ。(各演奏者を)見ることでネタを埋めているだけ。」

と先生が言われた時は、ハッと思ってこの言葉を書き留めました。
ここで言う「ネタ」とは、指揮者自身が曲に対して「自分はこうしたい」という
自分だけが持つアイデアという意味です。

つまり演奏者にQUEを出すことで、指揮者は仕事をしていると勘違いしてしまう
・・・たとえ音楽を作ることに殆ど意識が向いていなくても・・・
と僕は解釈したのですが。

しかしながら練習の進行具合によっては、合図はあった方がいい時もあるだろうし、
このあたりの塩梅は現場経験を積まないと分からところでしょうか。

第三楽章では「イギリスのマーチ」を意識するというお話も勉強になりました。
しっかりとイギリスの文化を勉強しないといけない訳ですね。

「安全なところにいる音楽ではワクワクしない」
という先生のお言葉も、作曲者としても肝に銘じたいと思う名言でした。

最近で僕より遅く始めた後輩作曲家が音大で指揮の授業を受けているそうで、
僕もうかうかしていられません(^^;)
どこか実戦経験を積めるところがあるといいなあ。

kalitaさん本社へ

2013-06-08 17:08:43 | 日常
所用で、コーヒーを嗜む人なら誰でもお世話になったことのある、
Kalita(カリタ)さんの会社にお邪魔してきました。





コーヒーについてのお話も伺うことができました。
また、折角の機会なので新商品のドリップ用コーヒーフィルターについても
お伺いしてきました。今までのコーヒーフィルターより、
より均等なドリップができるそうなのです。

マドレーヌの入れ物状というか、お弁当のおかず入れというか、
外側が波打っているフィルターなのです。
気になる方は「kalita ウェーブフィルター」でお調べください。


数々の歴史的なコーヒーミル!



これ、興奮しすぎて焦り、映り込ませてしまいましたが(笑)
機関車の形をしたミル。何10周年かの記念イベントで限定プレゼントになったものらしいです。

機関車部分だけで長さ40cmはありそうな大きなもので、煙突の部分にコーヒー豆が入り
汽車の顔の部分(なんて言うんですかね?あのトーマスの顔の部分、笑)は
豆の引き具合を調整するダイヤルになっているのです。


おすすめ写真集!

2013-06-03 16:28:14 | 日常
…といっても水着のおねえさんとかではないのですが(笑)。

とある方より、素晴らしい写真集を紹介して頂いたので
もしご興味がある方がいらっしゃればとお知らせします。

トーマス・マレントという写真家による
「熱帯雨林の世界」という大型の本です。

もともとは、ある制作の資料として教えて頂き図書館で借りてみたのですが、
1ページ1ページの幻想的な美しさに、創作意欲をとても刺激されました。
そのため、今後自然系の音楽を作る際のイメージ資料になるので、
購入予定です。クリエイターをされている方なら、きっと簡単に
元を取ることができるくらいの美しさに溢れた写真集だと僕は思います。

今どきいくらでもDVDなどで世界の大自然の動画が
簡単に見れる時代ですが、優れた写真家の撮る写真のパワーを感じました。

また珍しいことに、CD付属の写真集で、
世界の熱帯雨林の中の音を聞くことが出来ます。
これはちょっと先入観を覆されるびっくり体験ですよ。
本物の熱帯雨林はこんな音、声であふれているんだ・・・と。

是非皆さんも、お近くの図書館などを利用して一度ご覧になってください。
Amazonではほんの数ページだけサンプルページを見られますね。

※森林風景だけでなく、どれももの凄く美しく撮られているとはいえ
カエル、クモや蛾の幼虫、ムカデなども多数載っていますので、
苦手な方ご注意ください。