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音楽修行日記

作編曲家、花岡宏晃の日記です。

やればできるようで

2009-11-19 21:01:25 | 曲作り
A型と言いますか小者と言いますか、良くも悪くも僕はスタジオワークの場合
かなり余裕を持ってデータや譜面(必要以上に綺麗な)を揃えてきましたが
今回は、3つのプロジェクトがまったく同時進行なので、あらゆる作業を
必要最低限で乗り切っています(そこまでひどくはありませんが自分の中では)。

最終的に、皆さんのお手元に届く段階の仕上がりがバッチリならそれでよし!
という感じで。

そういう環境に初めて置かれてみると意外と何とかなるもので、
今まで必要以上に余計なところに力を注いでいたのかなという気もしなくは
ありません。

それにしても先日のスタジオワークでは、またまた良い詞を載せて頂いた上に、
とても素敵なボーカルさんだったりで、このアレンジにしてよかった!と
心底思えたり、ミュージシャン冥利に尽きる今月です。

いよいよ

2009-11-16 19:40:07 | 曲作り
今週はレコーディングが目白押しです。
なのになんでこれを書いていられるかというと、えらく久々に
Macをクラッシュさせてしまいました。データは無事だしバックアップも
ありますが、システムとソフトシンセなどを入れ直しています。
ソフトによってはなぜだか音部分データまでインストールしなおさないといけない
ものもあり・・・。

最近のDVD10枚超えのPiano音源とか使ってる人はそういう事態になったら
泣きたくなりますねえ。

一応間近の録音用のデータは渡してあるので大丈夫なのですが、
アレンジの詰めを早くやりたい・・・。
そろそろガンガン作りこんでもサクサク動くようMac買い換えようかなぁ。

ああ、この惨事の中、30分後に迫ったヨガのクラスに出るべきかどうか
それが問題です。こっちはこっちで僕の体の大事なメンテナンスなので・・・。

*追記
Macも無事修復し、ヨガも出てきました(笑)。

ベースの重要性

2009-10-28 21:02:38 | 曲作り
最近ベースラインに凝っています。
ベースというのは面白いもので、音楽の最低音をコントロールすることがいかに
音楽に影響を与えるか皆さんに知って頂けたら面白いのになぁなどと思います。
これはもちろんオーケストラの最低音軍も同じことです。

そしてベースはドラム共にリズムを生み出す役割もあるわけで。
初心者のうちはとにかく色んなジャンルで代表的なベースパターンを勉強する
人が多いと思いますが、そのうち音楽は全体でひとつだと言うことに気付き
単にリズム隊として機能していれば良いというだけでなく、歌の歌いやすさを
考慮したり、隙間での遊びを覚えたり、時に何も弾かなかったり、経験により
色々見えてくるものがあると思います。

かといって細部に凝り過ぎると、休憩の後聞き直したらうるさ過ぎて
(無駄に動きや音数が多すぎる、の意。「しゃべり過ぎ」とも言いますが)
単純に伸ばしている方がメロディーが聞かせられ効果的だったりで面白いですね。
木を見て森を見ず状態だった自分を反省するわけです(^^;)

また昨日の内容とも被りますが、大きなキー変更の必要があった時は
今までボーンと低音で響く音を鳴らしていたのに、その音をオクターブ上げなくては
ならず(逆に高すぎラインを下げたり)、そうすると印象が変わってくるので
また考えどころです。


打ち込みでなく人に弾いてもらう場合、スタジオのレコーディングなどでは、
ベーシストは初見でコードネームからベースラインを作り上げていきます。
イメージを伝えるため「ここはこんな感じで」程度書き込むこともありますが、
それを汲み取ってもらいつつ最終的にはお任せになります。
専門家であるプレーヤーのアイデアを楽譜で縛らないことがポピュラーでは大事です。

とあるベーシストさんの「ボーカルが女性か男性かによっても弾く音域を考慮する」
というお話を読み、な~るほど!と思いました。
確かに男声の場合はミックスにおいてもたとえばギター等とも周波数帯が被るので
ミキシングエンジニアさんはそのあたりも考慮するそうです。
キーボーディストでは、同様の理由でキラキラ系音色を男女ごとに意識的に
変えていると言われていた方もいましたね。

シンセでは、ベース音源の中には世界的に有名なベーシストの音をスタジオ収録して
いるものもありますが、その中の「Abe 3way」などの音色名を見て
「安部さんて誰?そこまで有名なベーシストいたっけ?」とのたまっていた
ベーシストが知り合いにいました(笑)。
音楽通の方はご存知でしょうがエイブラハム・ラボリエル(Abraham Laboriel)
でございます。

進行

2009-10-27 23:24:10 | 曲作り
まだまだ作らなくてはいけない部分は多いですが、なかなかアレンジも進んで
曲に魂が宿ってきました。

プロですから、一応事前に完成イメージの予想は付くのですが、新しい要素への
チャレンジがあったり、曲調やメロディーとの兼ね合いだったり、着手してみないと
どうなるか分からない点もあります。

なので、う~んこれは上手く行くのかなぁ・・・と思っていた点がまとまって
きたりすると安心しますね。
かと言って、全て予想通りにスタンプでも押すように曲が出来てしまったら
それはそれでつまらないかもしれませんが。
(まぁ実際そういう仕事もあるといえばありますが。スーパーで特筆すべき点の
ないありふれたお惣菜に需要があるのと同様に。例え分かりにくいかな^^;)

さてアレンジと言えば、作詞に回すのに必要な作曲段階でも、ある程度アレンジも
作りこんでしまうのが僕の良いところでもあり、ビジネス的に考えると
悪い(無駄のある)ところでもあるかもしれません。
ぱっと思いつくところでは、作曲段階でアレンジに凝ると・・・

良い点
・作詞の際に世界観をつかみやすい
・クライアントもイメージをつかみやすい(後々アレンジしてみて
 「こんな曲になるとは思わなかった」・・・なんてことがない)

悪い点
・逆に作詞の世界観の自由度を奪ってしまう?
・その後歌手のキー合わせをして大きくキーの変更が生じた場合
 ボイシングやベースラインその他、アレンジを見直さないといけないので
 2度手間になる

あたりでしょうか?

余談ですが作曲者と編曲者が違う場合、作曲ではイントロや間奏、エンディングを
作らず編曲者に丸投げなことが良くありますが、それについて「TVでイントロ
だけ流れても作曲者に印税が行く」と愚痴を言われていた方がいました。
お気持とてもよく分かります(^^;)

のんびりしてたら

2009-09-28 18:54:59 | 曲作り
急にとあるCDに参加させて頂くことになり、デモ(自分のデモでなくこれから
作る曲の)を近々提出することになりました。
この手の仕事にしては珍しく、自分の趣味でかなり自由に作らせて頂ける様で、
頑張って制作したいところです。

最近の、良いピアノのソフトシンセでも買おうかなと思ったら、
動作環境(推奨環境でなく)が既にうちのMacを超えていて泣きたくなりました。

そうそう、今年の山下公園でのワールドフェスタヨコハマ
が迫ってきました。今のところギリギリ行ける予定なので楽しみです。

飛び込みのお手伝い

2009-08-30 23:40:47 | 曲作り
実は休みに入ったと思いきや、突然のアレンジの打診を頂き仕事していました。
なんとその曲をお客さんが耳にするのは数日後(^^;)
直前まで妥協なき修正案が出ているようです。

制作時間は1日ながら、下地データを頂いたことと僕の得意ジャンルだった
こともあり、進行が順調なのを見計らって選挙に行きながらも作る事ができました。
いやぁ、それにしてもやっぱ仕事をしている時が一番落ち着きます(笑)。

僕も経験により、この切羽詰った状況でどういったものを作れば先方が
有難いかという辺りまで気をまわせるようになりましたので、多分一発OKか
それに近い、ちょっとした部分修正となるのではと思っています。
(とか言いつつ、ならなかったら恥ずかしい^^;)

それにしても歌詞がなかなかアレで、全体としてどういった物語なんだろうと
ちょっと気になります。
(この曲に関する情報だけはアレンジに必要なので詳細を頂いていましたが。)

多忙なスタジオミュージシャンは、今自分が演奏した曲が、何に使用されるかも
よく分からないまま次の仕事へ・・・なんてこともあるみたいですが、それの
アレンジャー版みたいなものでしょうか(^^;)

でけたでー

2009-08-07 19:04:50 | 曲作り


スコアやパート譜が出来上がりました。
もう一度各パートチェックをして提出します。

奏者の皆さんも楽しんで頂けるよう、短いながら各パートが主役になれる
箇所を作りましたが、2ndバイオリン、コントラバスだけソロがありません。
ごめんなさい(^^;)

明後日締め切りの曲で・・・

2009-08-05 12:52:37 | 曲作り
曲中の中ほどの場面に「(西洋の)街角での流しの音楽家が演奏しているイメージ」
というような説明を入れたいのですが、初対面で目上のクラシック奏者の方に失礼
の無い言葉はないかなと悩んでします(^^;)
「大道芸人?」ボキャブラリーが少なくて困ります。

曲のほうは最低限のものが出来上がっているので、一旦楽譜を作ってしまい
残り時間で更なるブラッシュアップを図りたいところです。

ただ恐らく合わせが1回しかなく他にも演奏して頂く曲があるので、
演奏者にとっても負担が少なく、でも手抜き(全く同じ繰り返しとか)に
聞こえないものを目指します。
プロってこういう姑息なとこ上手くなっていかんわぁ・・・とも思いますが、
ショパンだってページ数でいくらの契約だった時は繰り返しを使わず同じことを
2回書いたりしてたと言うし(^^;)セコさは皆同じ。

軽くパニックです

2009-06-11 17:09:57 | 曲作り
足利のBGM関係の発注が来ました。
中には10分20分もあれば出来そうなものもあるけど、やっぱりダーっと
リストアップされた発注が来ると焦ります。
歌ナンバーでさえまだ出揃ってない段階なので、BGM多くはまだまだ締め切りに
余裕があると思いますが、物によっては芝居に早く乗せてみたい・・・というものも
あると思います。なので優先順位を確認中です。

それにしても最近は、アレンジャーに音効さんみたいな仕事まで来て困ります。
(別料金が出ればまだいいとして^^;)

*

眠い中美容院へ。
カードが溜まったのでワックスをもらった。
もうすぐお会いするマダムと北海道のマダムに捧ぐ。

急に色々来ました

2009-06-09 15:48:58 | 曲作り
昨日は足利の芝居が出来上がっていく中での修正、新曲のピアノスケッチのfaxなどが
押し寄せてきました。他の仕事を中断してこっちに対応。キー変更の曲は
シンプルで楽器数も少なく、大部分が機械的な移調で済んでラッキー(^^;)

その8月の足利公演の記事がありました。
主題歌のクレジットが出ていますが、残念ながらアレンジの僕は文中になし。
アレンジャーに回る場合は、世の闇と影に生きる忍のごとし、と覚悟すべし。

あれ、市民キャストだけだと100名を割っているんですね。足利の市民会館はとても
ステージが広く奥行きもあるので、子供達の軍勢がぐわ~っと移動する様が壮観です。
個人的には2階のレストランが美味しいのも魅力です(^^)

書いてて気付いたけど本番8月なんだよね(^^;)
BGMとかまだ打ち・・・ゲフゲフン。
今回は群響の方に弦をやって頂けるという事で楽しみです。

昨夜、簡単に直せるものは対応しましたが、今日は先客の別件を進めようと思います。
クラシック系の監督の仕事からポピュラーに移行すると、やけにリバーブ(残響)
が少なくなった気がします(^^;)
クラシック系とポピュラー系の人では同じ楽器を指定されても、頭の中のイメージ
が違うので、それを理解していないと誤解が生まれます。

葛巻さんも書かれていましたが、実はピアノもそのひとつで。
クラシックの人の言う「ピアノ」とは、コンサートホールで演奏したピアノの音
・・・つまり反響版(ピアノのフタ)の響きにさらにホールの残響を加えた音
・・・遠くで鳴ってるピアノ、の場合があり、その場合はスピーカーに張り付いて聞こえる
スタジオ収録のポピュラーのピアノとは全然意味が違うのです。

*

ちょっとうがい薬をネットで買おうと思ったら、そういえば今月から薬事法改正で
多くの市販薬が通販で買えなくなったんですよね。購入予定のものは第三類なので
okですが、不便といえば不便かも。今後どうなるのでしょう。