落ち着いてきた

第一四半期の決算数値がほぼ決まった。
次は７月度の月次決算だ。
来月はお盆休みがある。心の休まるヒマがない。

製造の現場に立ち会ったことのない負い目が，
入社以来，ずっと心にひっかかっている。
もし仮に今，リストラという名の早期退職者の募集が行なわれたら，
私はきっと，ものすごく悩むと思う。

本社の管理部門と言えば，製造部門から見れば出世コースだ。
出世するつもりは毛頭ないし，そうはならないことはわかっている。
役職者が山ほどいる現状から考えて，
このままいけば，定年まで私はヒラ社員だろう。
そのことに文句はない。

この会社だけかもしれないが，
今，現場を知らない者が管理を行なうことが増えている。
今後は，現場あがりの叩き上げ，という人がどんどん減る。
それがいずれ，致命的なミスを生むと私は確信している。
つまり，私のような人間が管理部門に属すること自体が大間違いなのだ。

製造部門の人が思うほどに，この仕事はラクではない。
それは堂々と言いきれる。
しかし，何かを作っている，あるいは何かを売っている，という達成感や，
会社や社会に貢献しているという感慨は，かけらもない。

仕事にそんなものを求めること自体が青臭いと言われそうだが，
どんどんすれていく自分と，どう折り合いをつけたものか，
ちょっと困っている。

あと５年くらいは，この会社はもつだろうが，
正直，10年となると，ちょっと心もとない。
それまでは，せいぜい稼がせてもらうとしよう。