どうでもいい日記

なんとなく、政治や経済、英語のことなど。
夢は海外移住…か?

NIEのインパクト

2007年12月17日 16時32分12秒 | 国内投資
もうすぐ年末ってことで,去年のエントリを読み返してみた。
去年の“予言”は,まったく大ハズレでしたな。
思わず笑ってしまったよ。

イラン戦争も,中国での暴動も,半島有事も,何もなし。
いや,何も起こらなくてよかったんだけど。
なんか,真面目に想定するのがバカバカしくなるね。

最近,イラン戦争はもう起こらないかなーなんて思い始めてる。
米政府が毎年作成する「国家情報評価(:NIE)」てのがあるのだが,
前回発表よりも,イランに関する記述が大幅に軟化しているようだ。
この報告書が密かに,web上で激震を起こしている。

その内容と,それを公表した事実,そこから生じる影響。
はっきり言って,インパクトはでかい。
私は今,長期的な為替動向の読みを見直しているところだ。

米国の変節もさることながら,
今までと180度異なる意見が公表されたということは,
米政府内で分裂が起きていることを意味する。
米国の外交政策が継続性を失い,破綻しようとしている。
つまり,米国は諸外国の信用を失いつつあるということだ。

私は,米国はイラン戦争回避の方向にシフトした,とみなす。
この冷戦,中ロの勝ちだ。
ていうか,米国はサブプライム問題と大統領選挙で,
戦争やってる場合じゃないんだな。よくも悪くも。

米国は,サブプライム問題から生じた金融不安を解消するため,
本当は利率を下げて,市場流通量を増やしたい。
しかし,米国市場のインフレ率は上昇している。
教科書に書いてある通りのスタグフレーションだ。
来年上期,米国経済は減速する。それが明らかになる。

日本にとっては,今が,ロシアとの関係を改善するチャンスだ。
ロシアではいずれ,中国脅威論が台頭するだろう。
米国が覇権国家から転落し,ただの大国になったら,
ロシアに残る脅威は中国だけだから。

最近の民主党の,国連中心主義をベースにした,
中国べたべた外交は,ますます私の癇に障る。
機を見たバランス外交ってのは,日本に望めないのだろうか。

いろいろ考えた挙句,個人的には,
長期的にみて米ドルは買いではない,という結論に達した。
(取引するとしても,逃げ腰の短期売買に徹する)
機会損失が発生しても後悔しない。その覚悟を決めた。

そのうちまた,年末恒例の妄想を炸裂させようと思う。
今はちょっと,思考が追いつかない状態。
いよいよ面白くなってきたぞ。