Hiro*のStarlight Note

デジタル天体写真初心者の奮闘を綴る備忘録です
2013年春ポタ赤で再発し14年秋オートガイド導入、装備だけ完全再発!

ピントの管理(やってみないと解らないバーディノフマスクでの取り組み)

2015年09月01日 | 機材備品・撮影技法など
温度変化に敏感な屈折写真鏡のピント移動の問題、この課題を克服せねば長時間露出に対応が困難です。
ピント管理の理想はβ-SGRによる実星像計測(測れることが重要)による最小星像の確定と、補助的にジャスピン位置の確認のためのピントゲージの導入等なのですが・・・・・
早い話が、β-SGRを導入すれば対応できる話ですが、そこは解りますよね~

できれば諭吉に旅立って欲しくない(笑)
それに加えて、デジタル音痴はややっこしいメカが苦手。とりあえずバーディノフマスクと老眼の目力で(笑)試してみることに・・・・言い訳ぽっい!

現況
・FSQ106EDの直焦点&645RD光学系にEOS60D&6D各々 SEO-SP4のカメラを使用。
・ピント出しは、EOSユーティリティでPCモニター上の拡大ライブビューでバーディノフマスクによる星像を目視し減速微動ラックピニオンを手動操作しています。
・この場合、あらかじめ1~2等級台の恒星にてピント出しの上、対象視野へ移動しフレーミングして試写⇒本撮影をしています。


こんな対象写野ばかりだと難儀しないのですが・・・雑な処理(笑)
・現実にはフレーミング内に明るい恒星がない場合が多く、撮影途中でピント修正のため視野を移動し再び元のフレーミングへバッチリ戻すことは事実上不可能です。
 (移動させ戻す毎に多少ズレているコンポジットグループをトーナメント方式で手動で合成する方法もありますが・・・)
・前々回の遠征で外気温1.0℃変化は厳しい妥協の範囲、できれば0.5℃の変化でピント修正がいいだろうと把握しています。

今回
そこで、前回遠征でバーディノフマスクでのピント出しは何等級台の恒星までできるか?検証してみました。
使用したバーディノフマスク (KENDRICK BM-6011)
OHPへ印刷した焦点距離に対応した正確なバーディノフマスクもありますが、こちらが明るく見えやすいため使いました。


北アメリカ星雲の写野にて試写では

・左の恒星3.72等ではPCモニター上、眼力(老眼鏡に掛替へながら)手動で怪しいですが何とかこれ位かってところまで解りますので、
10秒露出くらいでカット&トライで数回やれば5分ちょいくらいの作業でピントを追い込めそうです。
・右側のペリカン星雲の目先にある5等級台では、眼力手動では怪しい・怪しい・怪しい・自信なし・・・カット&トライ作業時間がだいぶかかりそうです。

バーディノフマスクでは計測はできませんので(※↓追記)、所詮、最後は感と指先技量の世界ですが。アマチュア趣味の特権、根気で楽しんでガンバローであります。

後は、4等級台までの恒星のあるフレーミングに心がける&外気温変化が少ないことを祈る(笑)かでしょう。
FSQ106EDの写角の写野候補では4等級台までの恒星のある写野が案外あります。今は当分楽しめそうです。

幸いデジカメです、これが冷却CCDでLRGB毎のピント管理となるともうβ-SGRしかありません。


外気温を計測するため用意したのはこれ!

実温度との誤差±1℃と意外と有りますが、0.1℃精度で測れますし、0.5℃の温度変化が解れば良い訳でワイヤレスで車内から監視できます
4,927円也。

この方法でピント管理に取り組んでどうなるやら・・・・・。




【追記】9/2
ろどすたさんよりコメントで紹介いただきました、ぴんたんさん開発のフリーソフト「ピントエイド」で何等星まで実用になるのか試してみることにします。
上手く行けば数値確認できてホントに安心できるものとなります。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ろどすた)
2015-09-01 22:47:35
こんばんは。
さっそく対策されていますね。がんばってください。
下記のようなフリーソフトがありましたのでピント合わせの助けになれば幸いです。

http://figomura.ddo.jp/shinyadoraku/software/pintaide.html
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ろどすたさんへ (hiro-2415)
2015-09-02 00:34:43
早速のコメントありがとうございます。
そういえば聞いたことがあるソフト、あの深夜道楽Webさんの開発ですね。思い浮かばなかったです。

まだ読んでみただけですがバーディノフで計測してくれ、数字で見れるのは安心です。
これは使えそう、良い情報をご紹介くださいましたm(_ _)m

ろどすたさんが使われているのはこれですか?接続が解りませんがまたお教えください。
試してみたいと思います。
こんな記事でもUPしてみるものです。(笑)
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Unknown (ろどすた)
2015-09-02 22:16:58
こんばんは。

私はガイドエラー補正ソフトはダウンロードしたことがありますが、ピントソフトは使ったことがありません。

恐らく、まずライブビュー画面や撮影した画像を開いておいてピントソフトを開き、
四角の枠の部分が透けているので、その部分がピント合わせ用の星の所に来るようにソフトの画面を移動させて使うのだと思います。

私はスパイダーの回折像を拡大して合わせています。
イプシロンは最初のピント合わせは厳密ですが、気温の変化には寛容だと感じています。
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ろどすたさんへ (hiro-2415)
2015-09-03 21:07:11
こんばんは^^
早速コメントへの回答ありがとうございます。
深夜道楽さんのブログの”天文機材・ソフト”のカテゴリーの中にピントエイドの投稿がいくつかありますので読んで見ました。
確かに言われるように、”キャプチャーして”って書いてありますので撮影画像を計測するようです。試してみます。

スパイダーの回折像は明るいでしょうね。言われるようにイプシロンは気温変化に強いと思います。今まで気になったことは1度しかありません。
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