三瓶山のドッグカフェで遅い昼食を摂った後は、同じ大田市に
在る石見銀山に向かいました。
正しくは石見銀山遺跡と呼称するようですが、この遺跡を構成
する歴史的建造物や遺構は最初は市や県の文化財に指定され、
その後1969年(昭和44年)国の文化財に指定されて手厚く保護
されて来ました。
正直一見してその価値が分かり辛い遺構や遺跡が多く在り且つ
点在しているのが特徴であるといえます。
この遺跡の構成メンバーは当然鉱山遺跡がトップに来て、鉱山町
銀の積み出し港、銀を運んだ街道、中世の山城等が綺羅星の如く彩
っております。この総合力が世界遺産に指定される原動力になったと
思われます。
石見銀山がどうして世界遺産に指定されたのか、皆目見当がつか
ない私は初めてここを訪れる事によって何とか理解をする事が出来る
ようになりました。
三瓶山北ノ原を出発して20分足らずで石見銀山世界遺産センター
の駐車場近く迄辿り着きました。ある程度予想したとはいえ、観光客の
多さにはびっくりです。多くの駐車場を備えているものの、それでも道路
は車が長蛇の列を作っていました。世界遺産に指定されたその威力は
流石だなと思わず唸ってしまいました。
これでは埒があかないと、妻と運転を交代して私だけ徒歩で石見
銀山世界遺産センターを目指しました。車から降りた地点ではまったく
建物を目視することは出来なかったのですが、数分歩くと上方写真の
広大な建物を視認することが出来ました。
このセンターに入館して初めて遺跡の全容を理解することが出来ま
した。世界遺産を見学するという事は、即ち前述した遺跡群を全て踏破
するということになり、今日は全く不可能ということも分かりました。再度
日を改めてチャレンジするのが正解でしょう。
そしてセンターの横に自然の山を借景に利用し、幾つかのオブジェを
配置した公園があったので写真に収めました。
センターから車に向かう途中島根県立邇摩(にま)高校の教師と生徒
が美味しそうなアイスクリームを展示即売していたので買い求めました。
どうやら自分達で製造した物のようで、ほんのりと柿の風味が感じられて
斬新な味覚でした。勿論妻にもご馳走しました。とても美味しかったです。
妻とエミーを少しの時間車に待たせて、私だけ軽く世界遺産の探索を
愉しんだ後車まで戻りました。
時刻も既に午後3時を過ぎたので、ここからは益田市を目指して走り
始めました。そして上方写真の石見銀山トンネルを抜けると、石見銀山
とはお別れです。
以上で今日のリポートを終わります。