どうしても会いたいやつがいるんだ。

そう、
ヤツと最後に会ったのは、
我が街鈴鹿が、フォーミュラワンのエキゾーストノートに掻き消された秋だった。


だいたいヤツは、日に三度くらい現れる。

チャンスは三回のみ。


忙しさにかまけていたようじゃ、ヤツは現れすらしない。



最後の秋、私は忙しすぎた。


目の前の肉塊を焼くコトだけに集中しすぎていた。

夜は皆と呑み、江坂のホテルに倒れこみ、朝からまた、鉄板を睨む一日。
毎日がリフレインだった。


ヤツは象徴でもあった。


初夏のヤツは、オンオフがハッキリしていて、夜はやっぱり姿を隠す。

それでいて、昼間は、遠目にもハッキリわかる存在感で、我々を見守ってくれていた。


今日、私は千葉にいる。

明日の仕事の為に、今朝から走ってきている。

準備は夕方からだった。


ヤツは今日、都内にいる。


それはもう、一月前からわかっていた事。


そう、ヤツに会えるチャンスだった。


あの頃から変わりはないだろうか？


ニヒルな口元

まっすぐな眼元

いつも青い服を好んでいたよな。










ヤツは、いた。

餃子屋さんの前にいた。

相変わらずのニヒルな口元

変わらない青い服

まっすぐな目もそのままだった。


象徴なヤツは少しばかり小さくなってはいたが、
それは大都会東京、都内故。

都会に洗練されて、ちょっと小さくなったヤツと、久々に再会。


絶品を売りにする業者を従え、キャリアを積み続けたヤツは、何だか大きくなった感じがする。実際は小さいけど。

わたしは番頭に頼み、この再会を記録する。






番頭も記録した。






たけぞーも記録してみた。






もちぽては、並ぶのがめんどくさくなったので諦めた(笑






神宮外苑、いちょう祭り ミニまんパク開催中！

皆様もいってみられては？