ひまわりの夢企画

神戸 ひまわりおじさんのブログ

ひまわりおじさんの東北震災5周年 その18

2016年09月10日 | 復興ボランティア

ひまわりおじさんの震災5周年 その18

第33回 東北行き (平成28年8月22日~24日)

8月24日、宮城県のお話です。

2泊3日の旅の帰り道です。

被災地を巡る旅で、案内役となるとどうしても、被災当時の姿がありのままに残っている場所を

見せてあげたくなります。いざとなると意外に少ないものです。

例えば陸前高田の1本松にしても、人工的な模造品と知っていると、足が遠のきます。

阪神大震災でも、人と防災未来センターのような震災後に建てられたミュージアムや、石碑などがあっても、

そのまま残されているのは、メリケンパークの崩れた岸壁位しか頭に浮かびません。

その時は、もう2度と見たくない建物や地形、風景でも、10年20年と経つと、教訓として残しとけば良かったと、

思えることはよくあります。

石巻市の旧大川小学校もその一つです。

壊す。残す。そんな議論が繰り返され、今は残す方向にある様です。

何度となく、同行者を案内してきましたが、行くたびに言葉を失います。

でもそれは、教訓をありのままに伝える教科書のようなものでもあります。

2016年8月24日の大川小学校の姿を紹介します。

写真1 中央の倒された渡り廊下が、津波の威力を今も伝えています。


写真2 校舎です。 


写真3 卒業記念に残された壁画です。

    右端は宮沢賢治の銀河鉄道の夜でしょうか?


写真4 作り直された北上大橋です。ここに向かって沢山の子供たちが避難したそうです。

    この橋自体が、津波で流されるなんて想像できなかったのでしょう。

    右手には壊れた土手を再構築する工事が行われています。

    左の背の高い草はひまわりです。山のの麓に植えられ、蕾を持っていました。

    きっと今頃は、黄色い大輪が優しく咲いていてくれることでしょう。


   

写真5 この後、仙台市立六郷中学校に立ち寄り、鈴蘭台中学校の生徒さんが生徒会交流をしました。

    神戸市北区の中学校から贈られた義援金で校舎の上のエールを書いた看板を設置したそうです。


*こうして2泊3日の東北の旅は終わりました。

 熊本では、未だ仮設が全部建っていませんが、5年半経つ東北では、未だ仮設が解消されていない事を

 再確認させられた旅でもありました。

 何んと、ひまわりおじさんにとっては、33回目の東北行きでした。