虚無感

2019-01-19 09:14:40 | Weblog
その知らせを聞いた時には「嘘だろ?」と認めたくなかった。しばらくの間呆然としていた。時間が経つにつれ落ち着きつつもあるが、思い出すと涙が出てくる。

かつて一緒に演奏していたメンバーが亡くなった。私よりも一回り以上若い。このうえなく悔しい。このうえなく残念。

初めて会ったのは、そのバンドの仲間に入れてもらうはるか前に、客としてライブを観に行った時だった。私が人見知りをする性格なので、二言三言会話をして終わった。その時の演奏を目の当たりにして、驚き、感動した。多くを語らない大人しい姿から繰り出す演奏の激しさとのギャップに驚き、私もこんな感じで演奏したいと思わせてくれる憧れとなった。
それから何年か経ち、私がそのバンドで演奏させてもらうこととなったわけだが、上手い人と一緒に演奏できる喜びと、自分の下手さとのギャップに萎縮してしまった。多くを語らないが、質問すればアドバイスを、それも丁寧かつ的確にしてくれた。時が経ち、お互いの見えない壁がなくなった頃には、気がついたところをアドバイスしてくれた。
その最後のアドバイスは、人生初のレコーディングの時に、音程が安定しないことについて。吹き方の基本中の基本なのだが、笑顔で話してくれたことが忘れられない。

もっとたくさん質問しておけばよかった。もっとたくさん練習して、また一緒に演奏したかった。

フミナちゃん、ありがとう。

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2 コメント

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Unknown (立った良し、寝て良し、孤高の天才)
2019-02-23 17:35:48
朋あり遠方より来たる、亦楽しからずや

先ずはお互い痩せましょう!
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Unknown (管理人)
2019-05-06 18:01:48
「朋あり遠方より来たる、亦楽しからずや」
初めて知りました。よいことばです。

そして、痩せなきゃ
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