
龍源院の方丈前庭がこの一枝坦(いっしだん)。
7つの石で簡潔で抽象的な蓬莱神仙の世界観を表現した現代の庭(昭和作庭)
直線と曲線、石組と苔のバランスが印象的です。
東渓禅師が師である実伝和尚から賜った「霊山一枝之軒(りょうぜんいっし
のけん)」という室号から名づけられたもので、丸く象った苔の中に石が立つ
亀島が印象的な斬新な庭です。
右奥の石組が蓬莱山(仙人の住む不老長寿の吉祥の島)、右手前の石組が鶴島、
手前の楕円形の苔島が亀島で、白砂が大海原を現す枯山水です。
先日紹介した「日本建築、デザインの基礎知識」にも掲載・説明された庭です。