京都walker

「京都」の街を歩いて、歴史・文化を楽しむBLOGです。

南京町

2006-06-30 00:45:32 | 
 旧居留地38番館(大丸)から西側を望むと、
この長安門が目に入ります。
ここは神戸チャイナタウンの南京町です。
シックな近代建築からうって変わって極彩色のエネルギー溢れる世界へ。
細い道の両側に中華の食べ物、食材、小物から何でもありのストリートです。


いい匂いに誘われて元祖豚まんの店「老祥記」の名物豚まんをかじりながらの
中華街散策になりました。とても楽しい街ですね^^;

旧居留地38番館

2006-06-28 23:00:52 | 建築(京都~)
 ついに神戸でヴォーリズ建築に巡り会いました。
アメリカの宣教師ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計により、
旧ナショナル・シティ・バンク・オブ・ニューヨーク神戸支店
として建てられたものです。
 デザインは、南側の正面にイオニア式の円柱を4本並べ、
その両端が目地を目立たせた石積みで引き締めた
アメリカン・ルネッサンス様式の建物。
現在も大丸神戸店・南館第一別館として現役で活躍中。
茶色の外観がとても落ち着いた雰囲気で、
「建築物の品格は、人間の人格の如く、その外装よりもむしろ内容にある」
と唱えた、ヴォーリズの精神がいまも息づいているようです。
また一階の通りに面してオープンカフェも営業中。

外の景色見ながらお茶もいいのですが、時間も無かったので
雰囲気だけ楽しんで通過です!

[旧居留地38番館] 神戸市景観形成重要建築物
 竣工 昭和4年(1929)     所在地 神戸市中央区明石町
 設計 ヴォーリズ建築事務所 構造 鉄骨鉄筋コンクリート造3階建て、地下1階

旧居留地15番館

2006-06-25 01:31:15 | 建築(京都~)
 1週間のご無沙汰です。京都宇治特集をはさんで、神戸の話再開しますね。
 まずは、アメリカ領事館としてスタートしたこの15番館…
1890年からイギリス系の船会社の神戸支店責任者、H・Lバーガレーの私邸
として使用されたり、所有者が変遷します。
唯一の居留地時代からの商館でしたが、先の震災で全壊したあと、
がれきとなった柱や窓枠などをできる限り利用して重要指定を継続し、
また震度7 の揺れも3分の1程度に押さえられる免震工法を採用し、
神戸港開港時の姿を取り戻しました。
南側にベランダを持つコロニアルスタイルで、
玄関ホールはパラディアン・モティーフと呼ばれるアーチがかかっています。

現在は「カフェ・ド・神戸 旧居留地15番館」としてフレンチレストランになっていて、入り口は東側…名物ハヤシライスが食べてみたいです。

[旧居留地15番館] 重要文化財
 竣工 明治13年(1880年)    :再建 平成11年(1999年)   
 所在地 神戸市中央区浪花町  構造 木骨煉瓦造2階建て、桟瓦葺 
       市立博物館の西隣です!

京都文化博物館

2006-06-24 22:53:51 | 建築(京都~)
 京都三条通りにある赤煉瓦に白い花崗岩で装飾されたこの建築、
1906年に日本の近代建築の祖、辰野金吾さんにより日本銀行京都支店として
設計、竣工され100年。今は京都文化博物館別館となっています。
その100周年を記念して色んな記念事業が行われています。
ブログの知り合いのyumeさんから教えて頂いて、宇治の帰りに寄ってきました。
今回の催しは、「近代建築写真展」「祇園祭懸装品展~風流の美」です。
「近代…」は明治の文明開化以来、この三条通りにおける建築の歴史など
建築ファンには見応えたっぷり。
「祇園祭…」には、私も毎年お邪魔している鯉山そのものが展示されていて
ベルギー製のタペストリーの華やかな姿を祇園祭を前に楽しむことができました。


 今回、この博物館別館の2階に初めて上がりました。吹き抜けの大空間を見下ろすことができ、当時の銀行の雰囲気も偲ぶことができました。

 去年、祇園祭の宵山の帰り道、ここで琴のコンサートをされていて初めて中に入りました。今年も7/14-7/16に、ここで宵山コンサートが行われます。琴や、クラシック、ジャズ、ボサノバ・・・午後から夜までずっとやってますから、山鉾を観て暑さに参った時に避難させていただこうかな^^;

 京都文化博物館のサイト

第76話 平等院鳳凰堂

2006-06-24 00:54:43 | 京都歴史・文化
 宇治と言えば平等院。
10円玉のモデルとしても有名な鳳凰堂のある超有名スポットですが、
今まで行った事がなかったんで訪れてみました。
ときの権力者、関白藤原道長が左大臣源重信の婦人から譲り受けた別荘を
その子頼通が、永承7年(1052)にこれを仏寺に改め、平等院としました。
その翌年の天喜元年(1053)には平等院の阿弥陀堂(鳳凰堂)が落成し、
堂内には、平安時代の最高の仏師定朝によって作成された丈六の
阿弥陀如来坐像が安置され、華やかさを極めたとされています。
約1000年前に建立された建造物や仏像が今に・・・すごいことですね。
世界遺産にも登録されています。

 ここにはたくさんの国宝があります。なかでも上記の阿弥陀如来坐像
・・・観たくて鳳凰堂の中に入ってきました。

ちょうど平成大修理中で、阿弥陀様はいらしたのですが、
「国宝天蓋」「光背」(後ろにある装飾)「台座」はなく、
阿弥陀様は、仮の台に静かに座っておられました^^;
現代の椅子は座り心地が良くないかも?
(写真は公式HPからお借りしました・・・正式にはこんな状態です!)

 平等院  京都府宇治市宇治蓮華116 

第75話 宇治上神社

2006-06-22 00:44:49 | 京都歴史・文化
 花の三室戸寺を後にして・・・
住宅街を徘徊すること15分くらい?
世界文化遺産の宇治上神社に到着です。
平安時代に藤原氏が平等院を建立した際、その鎮守社として崇敬されたようです。
国宝の本殿は日本最古の神社建築で平安時代後期に建立。
下の写真の拝殿は、鎌倉時代の建築で寝殿造り。

どちらも、きわめてシンプルで優美。
場所柄か、観光客の方はあまりおられなく、ゆっくり参拝できますよ。
この辺りで雨が降り出して、国宝の軒下でしばし雨宿り
…贅沢なシチュエーションですね^^;

宇治上神社  世界文化遺産登録 
        京都府宇治市宇治山田59

第74話 三室戸寺

2006-06-21 00:58:33 | 京都歴史・文化
 明星山麓に位置する西国観音霊場十番の札所。
約1200年前、光仁天皇の勅願により、千手観音菩薩を
御本尊として創建されました。
現在の本堂は約180年前(文化二年)に建立された
重層入母屋造りの重厚な建築で、その東には写真の三重塔があります。

山門をくぐるとすぐ右に前回記事にした「アジサイ園」、
その隣に「つつじ園」、そして長い階段を上がったところの本堂前には
「ハス園」というように、春から夏にかけての見事な花を披露してくれます。
本堂を中心とした寺院建築はいたって素朴
…それがまた花の寺として花の綺麗さを引き立てているのかもしれませんね。


 7月中旬頃からの、この写真のアングルからのハスの花の
幻想的な眺めが楽しみです!

 三室戸寺 本山修験宗の別格本山(西国33所観音霊場の第10番札所
   創建:宝亀年間(770~780年) 宇治市菟道滋賀谷

三室戸寺

2006-06-18 01:52:16 | 京都雑学
 「京の花寺 三室戸寺だより」を観ていて、
そろそろ紫陽花が見頃らしい雰囲気でしたので、
週末土曜日に出掛けました。
京阪宇治線「三室戸」駅から1km…午前中でしたがすごい人出です。
私のカメラなんかは子供だましみたい感じで、超望遠レンズをつけて、
交換レンズと三脚を担いだ本格派も多いですね^^; 
宇治は初デビュー。ここのお寺は花寺と呼ばれるだけあって四季折々、
色々と取り揃えていて、今の時期は1万本の紫陽花です。
量も質も圧倒的な花のパワーに圧倒されましたが、うまく伝えられるかな?

紫陽花とのコンビは紅い山門です。


紫陽花と杉のコンビもなかなかです!


でもやっぱり、サムライブルー・・・ガンバレ日本!

神戸市立博物館

2006-06-17 00:56:28 | 建築(京都~)
 前回紹介した「チャータードビル」の東側の京町筋を
三宮方面に入っていくと「神戸市立博物館」。
旧横浜正金銀行(現 三菱東京UFJ銀行)神戸支店ビルを転用して
1982年に開館したものです。
正面にドリス様式の円柱が建ち並ぶギリシャ神殿風の重厚な建物で、
昭和初期の名建築と言われています。
神戸は古くからの国際港都で海外との文化交流の窓口だったことをふまえて、
「国際文化交流-東西文化の接触と変容」を基本テーマに展示がされていて、
歴史の教科書に必ず出てくる「ザビエル像」も観られ、
散策のついでに寄りたい所です^^;
 この博物館のある京町筋には、こんな花が飾られてました。

綺麗な通りですよ!

[神戸市立博物館] 国・登録有形文化財
 竣工 (昭和10年)   所在地 神戸市中央区京町
 設計 桜井小太郎   構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造3階建て 

チャータードビル

2006-06-16 00:56:58 | 建築(京都~)
 海岸通りの近代建築の東端が旧チャータード銀行です。
チャータード銀行は1853年に設立された英国の銀行、これはその支店でした。
左右対照の建物の中央にある列柱と、その上壁にある壺の浮き彫りが特徴。
現在1階は、E・H・バンクというカフェが入店。
外からも見える黒くて重厚な回転ドアが見ものです。
風にたなびく青い旗や、

見事なライトアップ…

一度中に入ってみたい所です。

これで海岸通り沿いの建築は終わり。
海岸ビルヂング、商船三井ビル、そしてこのチャータードビルが
とても印象に残りました。
あとはもう少し通りを入った所の建築を探しに行きますよ~^^;

[チャータードビル]
 竣工 昭和13年     所在地 神戸市中央区海岸通9
 設計 Jay.Hill.Morgan  構造 鉄筋コンクリート造4階建