ワールドカップ、日本VSパラグアイ戦は本当に残念、実に惜しい試合だった。
しかしPK戦というのは残酷だ。
それまでの試合でどれだけ活躍していても、駒野のようにPKを外してそれで負けが決まってしまえば、その選手はその1本のキックを背負っていかなければならないからだ。
誰も責めはしないけど、PKを外した選手はやはり自分を責めるだろう。
こういう決着は残酷だ。
PK戦にもつれ込む前に何とかシュートを決めて欲しかったな。
で、次の試合で世界ランク1位のスペインに5-0くらいで完敗して、
「ああ、世界の壁はまだまだ高いな」
「4年後頑張ろう!」
そんな結末が理想だったんだけど……まあ、仕方ない。
3-1で勝ったデンマーク戦をはじめ、観戦していてとても面白かった。
「ドーハの悲劇」の頃と比較すると日本サッカーも良い選手も増えて、なかなかやるようになったんじゃないかなと思う。
選手もスタッフも岡田監督も寝不足のサポーターもおつかれさんでした。
ただひとつ……
今回も「感動をありがとう」って言葉が新聞紙面や、インタビューを受けてるサポーターの口から出てるけど、あれもうやめないか?
いつぞやの五輪後あたりから頻繁に使われ出したような気がするのだが、今となっては心のこもってない悪い常套句の代表のようになっていると思う。
感想と言うのはもっと自分の言葉で語らないとダメだよ。
「よく頑張った」「お疲れさん」「惜しかったな」「なんとかもう1点獲ってほしかったぞ」
そういう普通過ぎるくらいの言葉にこそ、生身の人間の心を感じるのだ。
「感動をありがとう」なんて、そんな綺麗にまとめなくてもいいじゃないか。
感激した時に立ってもいないのに「鳥肌が立った」とか「鳥肌モン」という言葉と並んで、私の嫌いな表現のツートップだ。