物作り出来るかな?

hige_deka/立体物の物作りブログ

♪ホ~ネ ホネ~ ホネ・ロック!!

2010-09-07 08:05:49 | 恐竜展/その他
上野の国立科学博物館で開催中の「大哺乳類展-海のなかまたち」に、行って来た。
http://www.asahi.com/mammal/sea/




■「シロイルカ」の骨格。
体の形が(肉が付いた状態)分かる様に輪郭線が描かれている展示方が親切。
頭骨と輪郭線の間が広いのは「メロン器官」が収まっている為。
(メロン器官は次で説明)

後肢は退化して無いが骨盤骨だけ残っている。




■くの字に凹んだ様な「スジイルカ」の頭骨。(典型的なイルカの頭骨の形)
ここは、エコロケーション(超音波で周囲の状況の把握・会話に使用)の為に
超音波を調整・発射させる為の「メロン器官」が乗る部分。



「メロン器官」は脂肪に富んだ組織で頭骨の外側と皮膚との間に収まっている。
無理に人間で例えると、こんな感じに成る?




■ユニコーンの元ネタ?インスピレーションの参考にしたであろう「イッカク」。
実は角では無く上顎の左前歯が前方に伸びた物。成体では3mの長さに成る。

角(歯)は雄だけが伸びるが、雌にも生えたり、2本生える例も有るらしい。




■分かり難いが「マッコウクジラ」の頭部の図解モデル。
(下が頭の先で、上が胴体で、垂直に潜水している所)

「マッコウクジラ」は鯨類(クジラ・イルカの仲間)の中では一番好きな種類。
シルエットは他のクジラの様な流線型では無く、塊に近いイメージ(潜水艦に近い)。
頭部は体長の3分の1もあり、顎が細長い。

ダイオウイカを捕食する為に1000mの深海に最長1時間潜る事が可能。

「マッコウクジラ」の脳油(メロン器官)は自身の体温下では液状に成り、約25℃で凝固する。
この性質を利用して深海への潜水と浮上を行う。
脳油を固体化させ(海水を吸い込み冷やす)比重を高めて潜水し、
液化させ(血液を流し温める)比重を小さくする事で浮上する。

と、昔読んだ本には書いて有ったが、今ではその説は否定されているらしい。




■現在生存している生物の中で最大の大きさの「シロナガスクジラ」。
30mを超える固体もいる。
学校の25mプールよりも大きいと、考えると実感し易いかな。




■「クジラのヒゲ板」と「セミクジラの頭骨」。
ヒゲクジラ類は歯が無い代わりに、硬い毛を固めた様な「ヒゲ板」を持っている。
餌を海水と一緒に飲み込み「ヒゲ板」をフィルターの様に使い海水だけ押し出しす。




■コククジラの頭骨。
クジラ類の頭骨は複雑な3次元曲面で構成されていて美しい。
SF映画の宇宙船として登場しそうな造形・・・




■「ミナミゾウアザラシ」は肋骨の断面が正円に近い。
陸に上がった時に自身の体重に耐える為か。
成体のゾウアザラシの体重は約4tも有る。




■今回も公式カタログに帯が付いていたが、めくると・・・
骨格では無く、帯の下側に来る絵に成っていた。
これはこれで面白いが、前回と統一して欲しかった。(帯の生物と対応させた、骨格が良かった)

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