先月、久し振りに書込んだと思ったら訳の分からない内容が続いて、
しまいには「カマキラス」や「クモンガ」などと書いている。
この夏の暑さで頭がやられたと思われてるかもしれない。
実際、少し壊れている感も否めないが・・・
■今月から始まった新番組「ガンダム00」のMSのデザインについて少々。
http://www.gundam00.net/ms/index.html
ガンダムエクシアの肩から腕にかけ湾曲して繋がっている板状のパーツ。
普通に(今迄のロボット物のデザインの法則)考えると電気的なケーブルだと思うが
このフラットなデザインと色(質感)だと板バネ(板スプリング)の様にも考えられる。
腕を水平に上げる時に衝撃を緩和させる為のパーツかもしれない。
しかし、この「板状パーツ」と同じ色(質感)で塗られている箇所がいくつか有るのが気になる。
前腕と大腿の前側と脛の前側も同じ色(質感)になっている。
大腿の前側などはパーツの構成上、板バネとは考え難いので、
この「板状パーツ」は板バネでは無い、又は同じ色(質感)の部分だが全く別の機能のパーツと考えるしかない。
大腿の前側のパーツが板バネならば肩の描き方同様、浮かせて湾曲させて描くべきである。
(しかし、そんなデザインがカッコ良いデザインとは思えない)
考えられる機能をまとめてみた↓
①板バネ(板スプリング)
②上腕と肩を接続する為の関節(上腕には関節が無い)
③中空で全身を巡る冷却剤が入っている(オイル等)
④動力パイプ
アニメのデザインの場合、線と色だけで物を表現する必要上「同じ形」と「同じ色」ならば
同じ機能を持ったパーツとして表現すべきだと思う。
今回のデザインはそこまでの意識の統一が図られていないか、誤解を生む描き方(作り)になって仕舞っている様だ。
■雑誌の記事ではこの「板状パーツ」は「動力パイプ」と言っているのでそれと分かる様にリファインしてみた。
動力パイプに見える為のデザインA案↓
元のデザインをなるべく変更せずにデザインで動力パイプにと分かる様にした物
両端が円柱状に太くなっている
動力パイプに見える為のデザインB案↓
2本の動力パイプを金属のパーツで固定した物
動力パイプに見える為のデザインC案↓
基板的なディテールで動力パイプ(電気的なケーブル)を表現した物
結局この「板状パーツ」はデザイン的にも中途半端で(一箇所だけで無く全身に配置するべき)、
立体化する際にも可動の邪魔になるか素材が限定される様な厄介なパーツになっている。
それらを犠牲にしてでも付ける価値のあるデザインとは思えない。
残念だ。
■今回のタイトルとこのイラストは、
当初は何を表現しているか分からなかったこのパーツを
カセットテープの様な物に例えた図。