鹿児島歴史みてあるき  ~ 外城・四季・フォト ~

     2007年から始まった薩摩藩・麓(外城)巡りの記録。各地を訪れた四季折々の風景。日々の暮らし。

2010 江口浜と木花咲耶姫

2010-01-23 | 薩摩地方

南九州市から国道270号線をとおり次の仕事先のいちき串木野市へと向かった。

江口浜。江口浜の背後に迫るシラス崖。南九州特有のシラス台地が波により侵食されて崖状となった。

江口浜はサーフィンポイントでもある。写真は昨年12月。平日にも関わらずけっこうな数のサーファーがいる。

土日はもっと多いに違いない 

金峰町の道の駅に木花咲耶姫(このはなさくやひめ)の銅像があった。

木花咲耶姫は、天孫降臨により日向の高千穂峯に降り立ったニニギノ尊から笠沙の岬で求婚されて妻となる。

そして海幸彦(ホデリ)と山幸彦(ホオリ)を生む(*)。

古事記では、神阿多都比売(カムアタツヒメ)が本名で、「阿多」は金峰町周辺の旧地名。

阿多の名はこの近くに現在も残る(阿多麓、阿多小学校など)。

(*)意地の悪い兄は弟に服従し「これから先ずっとあなたを警護しましょう」と誓う。

弟の孫である神武天皇が日向より船出(**)し、東征して苦労して大和入りを果たす(記紀の神武東征)。

海幸彦山幸彦の話は大和朝廷に対する南九州隼人(海幸彦を始祖)の服従を物語る説話と言われている。

 (**)神武天皇の船出の地は宮崎の美々津以外に霧島の福山町に伝承がある(福山麓(3)2007.10訪問