オスプレイ配備

　垂直離着陸輸送機ＭＶ２２オスプレイの沖縄配備について、沖縄防衛局（真部朗局長）は６日、防衛省からの情報として「米国政府が、２０１２年の遅くから第３海兵遠征軍（在沖海兵隊）の輸送ヘリＣＨ４６と代替することになる」旨を発表したと県や宜野湾市に伝えた。
「ＣＨ４６ヘリと比較した場合、オスプレイはより安全で、一般的により静かで、相当能力が高い」―。垂直離着陸輸送機オスプレイの普天間飛行場への配備について６日、沖縄防衛局が米側の方針を宜野湾市に伝えたことに対し、同市では反発や懸念の声が上がった。2011年6月7日

　米国防総省は垂直離着陸輸送機ＭＶ２２オスプレイの普天間飛行場への配備方針を表明したことで、早くとも来春とみられる日米間の正式通報前に事前発表する「異例の手法」（防衛省幹部）を取った。沖縄への配慮を示す思惑があるものの、騒音や安全性に対する県民視線の厳しさが収まる気配はない。2011年6月8日

　米軍が老朽化したＣＨ４６中型ヘリの後継機として、導入を進めるオスプレイの訓練が、新しく配備された基地周辺で増加していることが明らかになった。訓練増は配備された基地にとどまらず、運用する各演習場に及ぶ。米本土で９年に及ぶ詳細なアセスで明らかになった。米政府は今月、オスプレイの普天間飛行場への配備を表明したが、詳細な説明はない。米本土と沖縄の基地運用の二重基準があらためて浮き彫りになった。2011年6月9日

　米政府が垂直離着陸輸送機ＭＶ２２オスプレイの飛行訓練が米国内の配備先で、ＣＨ４６中型ヘリと比べて１・６倍増加する方針を示し、普天間飛行場に配備された場合、同基地周辺や演習場を抱える北部では訓練が激化する可能性が高くなるとして９日、関係首長から一斉に反発の声が上がった。2011年6月10日

　防衛省が垂直離着陸機ＭＶ２２オスプレイの沖縄配備を表明したことを受け、県関係国会議員７人が１１日、配備に抗議する共同声明を連名で発表した。赤嶺政賢衆院議員（共産）、山内徳信（社民）、糸数慶子（無所属）の両参院議員が県庁で記者会見した。2011年6月11日

　以上、沖縄タイムスの引用です。
　ここのところ連日新聞ではオスプレイ関連の記事が載っています。オスプレイとは、普天間で墜落した輸送ヘリが老朽化しているために導入しようとしている垂直離着陸機のことです。なぜ反対しているかというと、このオスプレイ、操縦が難しく過去に３０人の死者を出している欠陥機なのです。
　ヘリコプターとはまた異なる航空機で、非常にバランスが取りにくい構造をしています。

　垂直に上昇する時は、主翼の両端に付いたプロペラを水平にするわけです。ヘリコプターと異なり尾翼のローターがありませんから、この二つのプロペラは機械的に連結されており、左右のバランスを取っています。

　水平飛行の時はプロペラを徐々に前に倒していき、機体に前進の推力を与えます。空中に停止した姿勢から、前進していきます。一度前進を始めれば、ヘリコプターよりも高速で移動することが可能です。
　普通に考えても、結構微妙な力加減が必要だと分かります。また上昇時の騒音もかなりのものです。
　こうした危険性と騒音が予想されるために地元は配備に反対しているわけです。
　ただ問題は、政府の対応です。米国に対しては「おっしゃる通り」、国内に向けては「まだ正式に聞いてないから何も言えないよ」と二枚舌を使い続けているわけですな。こういう国民を欺くことしかできないのが今の政府。まあ、原発の爆発事故も一緒ですけどね。