人間味あふる飛鳥の佛かな
飛鳥の人の 佛やさしや八月尽
法起寺 如来立像
時空超え佛にまみゆ八月尽
法隆寺 菩薩立像
斑鳩のほとけ和ごころ蝉時雨
2005年5月 飛鳥寺 飛鳥大仏
今日は8月31日、コロナ禍での二回目の八月も今日かぎり。
三田誠広さんの「白村江の戦い」に続き「聖徳太子」も読みましたので、久しぶりに電車に乗り、上野に行ってきました。東京国立博物館・特別展「聖徳太子と法隆寺」の第1会場に入って直ぐのところに飛鳥時代の仏像にまみえました。飛鳥時代の仏さんのお顔は、それ以降のものと異なり、生身の人間の表情をされているな~、と改めて思いました。今から16年前に飛鳥寺の飛鳥大仏さんと出逢った時と同じ思いです。どの時代の仏像も好きですが、飛鳥時代のものは私にとってはやはり特別です。時空を超えて、遠く飛鳥時代の人のお顔、心を想ってしまいます。
飛鳥時代は今から1400年も前・・・。この時代のものそのものにまみえることが出来るのは本当にありがたいと思います。と同時に、今日まで大切に守り続けられた人々と日本の文化に感謝です。
ところで、平安時代(10~11世紀)に書かれた国宝の聖徳太子の伝記「上宮聖徳法王帝説」も展示されていました。私は漢文は高校時代不勉強で良く読めないのですが、先の二つの小説に出てきた登場人物の名前を幾つも見つけ、嬉しくなりました。でも、よく考えると、なんで嬉しかったのか、よく分かりません。人間とは不思議な生きものか・・・
如来立像と菩薩立像はインターネットからコピーしたもの(前者は奈良国立博物館、後者は東京国立博物館)、飛鳥大仏は私が撮ったものです。