![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/ae/bab6c844ef552941910e2d5544cf306c.png)
今回の北陸探訪でも特に行きたかった場所でした。「那谷寺」と書いて“なたでら”と読ませます。
那谷寺へは、金沢市内からだと北陸自動車道を使っても一時間。最寄り駅は、JR北陸本線 動橋駅になりますが歩くとたっぷり一時間近くかかります。
白山信仰の寺として養老元(717)年に創建され、1300年以上の歴史を持つと言われています。
石川県有数の紅葉の名所としても知られ 不便な立地にも関わらず我々が訪れた時はまだ紅葉には早かった時期にも関わらずたくさんの参詣客で賑わっておりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/1e/bcc96ce70a484ae2bc753b1669df2bf9.jpg)
寺院に注連縄 神仏混淆 の名残りです。
境内はかなり広く石段などアップダウンもあるので歩きやすい靴と服装 時間も余裕を持って参詣致しましょう。(参詣料¥1000)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/2e/f3f31dc9efed424a2d34d7728c1b012c.jpg)
山門
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/8a/6525958617c200045edfde8c7caa66a1.jpg)
紅葉のベストシーズンには、まだちょっと早かったようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/c0/5dc8d0d1df27d69f3b7e81ac8718aadb.jpg)
金堂華王(けおう)殿 十一面千手観音菩薩 が祀られています。(写真撮影禁止)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/dc/9efd49e724b51d4f0b2c2d3bda50c277.jpg)
金堂の裏手に広がる庭園「琉美園」は、普段は特別公開(300円)ですがこの日は、一般開放されていました。
釈迦生誕の地ルンビニ園(ネパール)に因み銘々されたそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/b7/e2bb5cfe1940b7c5644ba6e3cc08d722.jpg)
三尊石(阿弥陀三尊 中央:阿弥陀如来、左:観音菩薩、右:勢至菩薩)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/5d/772ba34f26474c8b48803f039c7d5e60.jpg)
よく見るとそれぞれ掌に見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/35/ecb52e058d2c120f0f15ef7d804b2dc3.jpg)
隧道を抜け金堂に戻ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/56/22c8e7117bf31a3eff300b41da623bcb.jpg)
池の中央に石鳥居が見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/41/dcf5cc333b1a8bc31acc0a84eb8786e0.jpg)
ここにも神仏混淆の名残りが見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/75/63b5124770932a849d80ffc79e389a47.jpg)
奇岩遊仙境 いくつもの窟が開口して観音浄土浮陀落山を思わせます。 古代海底噴火の跡であったと伝えられ永い年月の間、風と波に洗われ現在の奇岩が形成されたものと考えられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/aa/160f0a694b328d1a148a7dfec496923b.jpg)
ハロウィンのカボチャに見えませんか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/d4/a68c7d24b471fb9c7debc5ba7a2a8ff0.jpg)
それぞれの岩屋の中には仏像が安置されていました。この仏像が遠目で歯に見えたのですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/1b/d4d2610f99f776c4aae9ba521e6f0483.jpg)
こちらは、不動明王の霊水
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/5a/98a42c890209833bd22a7eba5926042c.jpg)
昇龍、降龍の造形が中々です。中央にはお不動様が…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/95/5f5e0d07df740404ec83b2878e4664f7.jpg)
念珠や指輪に霊水を掛けると不動明王のパワーが頂けるとの事ですが…。
龍神が居るというとは?ここは、元々は水神様をお祭りしていたのでしょう。
お不動様は後付けでしょう。神社や寺院には良くある例です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/be/2f6971c7e81d681b07122dc99cac8e36.jpg)
稲荷社への参道 現在は、立ち入り禁止になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/d2/1023a309093c5a8dd771cd514f2b0d4e.jpg)
本殿へ至ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/5c/0cf471ca268a06aacf699ac89fd969a1.jpg)
本殿(大悲閣)(本尊:十一面千手観世音菩薩(秘仏) )
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/b0/d273d6538177bfe149a43d289ac0dd68.jpg)
懸造、唐木造、向拝、柿葺 の見事な建物です。(国指定重文)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/a6/d275ec12194fae5d617d7514c3ad0273.jpg)
ここでは、ウマレキヨマル場所として胎内くぐりが出来ます。(写真撮影禁止)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/6a/80b9c91562af4112f25c54ce3f592dfb.jpg)
石段は、更に奥にも続いていましたが立ち入り禁止でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/7f/c375a38ae190f3767d643bdeaa56756b.jpg)
翁塚
翁塚案内(写真クリックで拡大)
元禄2年(1689年) 松尾芭蕉が参詣し「奇石さまざまに古松植ならべて、萱ぶきの小堂岩の上に造り、かけて殊勝の地なり。」と奥の細道で那谷寺を紹介しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/a7/34e2fdb6c58b1ebedfb8da5e2b87f734.jpg)
那谷寺の庚申塚 那谷寺の庚申さんとして昔から親しまれているそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/5f/48396d46dd0ec6872cbe28b09f146630.jpg)
本殿へと至ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/c5/6c551acc8143c764237a19ca4b207b9c.jpg)
楓月橋 展望台へ至る散策路として近代に造られたものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/92/7a424291b677abe235405426f3d9e5a6.jpg)
展望台
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/e3/c095f61f9f0f325d760f1aea9915238e.jpg)
展望台より 中央に稲荷社が見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/c5/32af1423893fd8998a663cf4490c7bb2.jpg)
三重の塔(国指定重文) 胎蔵界大日如来を安置しています 。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/2b/54df354f8d056a540870e10442f46248.jpg)
護摩堂
さて、大抵の参詣客はここで引き返すのですが、我々は更にディープな場所へと分け入ります。
境内の最奥にある若宮白山神社へ向かいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/75/a7b18fb0841a1ed4d7452f21113f64d7.jpg)
若宮白山神社 参拝料を支払わないと立ち入ることが出来ない一社です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/96/2889ebdd6f2c4ba0e4d738ebb36e2d10.jpg)
二の鳥居 周囲は樹々が生い茂り神域に立ち入った事を実感できます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/92/a851c838624c7eb0483c4087811729f3.jpg)
寺院の境内の一画にある神社なので、もっとお寺っぽい様式を予想していたのですが、さもありなん!千鳥破風唐破風付き入母屋造りのオーソドックスな神社様式の拝殿でした。狛犬も4匹いらっしゃいます。
ただ、ここの神社は造りがとても変わっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/c3/a6de8070b81e5105e473056db65c40bb.jpg)
本来あるべき本殿の位置には後殿があるだけです。
では、本殿は?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/bf/4ad21eb46ef2692ca3c21a2e02269255.jpg)
後殿の後方に庭がありさらに奥に続きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/e0/55a091248b710e633a4ff5cb0c408c17.jpg)
こちらの建物が本殿となります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/78/619a021667651d62d5a9af7097add8d9.jpg)
後殿との位置関係はこんな感じとなります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/5f/756fecd8632d21e00aaaab569ebfbcdc.jpg)
高い塀に遮られ写真がとても撮りづらく、ようやくトリミングをして本殿の一部が見えました。
造りからこれは、推測となりますが以前まではこの社だけで現在の拝殿は、後から造営したのでは無いかと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/2d/b0705a6585c70336cf86f456cd21d428.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/f2/740d124f389f04c783086954f522e687.jpg)
ガラス越しに見えた本殿の一部 (ガラス汚れで、何とか撮影できた2枚です。)
祭祀:菊理姫神
由緒:
勧請の年月は不詳であるが、もと白山社と称し字ル148番甲地山坂にあった。明治15年3月24日現社名に改める。同26年6月30日現在の地に移した。現在の拝殿は、昭和61年に新築造営した。本殿幣殿は大正14年に新築した。境内は国宝那谷寺に隣接し、近年他の町の人々が多く参詣されるようになった。明治39年12月神饌幣帛料供進神社に指定された。(石川県神社庁より)
由緒にもありますように昭和61年に新築造営したと書かれている事から間違えないものと思われます。
本来は、 ここから30キロほど行った石川県白山市三宮町に鎮座する全国の白山神社の総本山でもある白山比咩神社へ参拝したかったのですが時間の都合でやむなく割愛せざる終えなくなってしまったのですが、白山のお膝元の地で、菊理姫神様へ挨拶が出来ましたので良しとして次の目的地へと向かいました。
☞関連リンク:那谷寺公式HP
【マップ】
奇岩遊仙境も見応えありますね。たしかに石仏が歯に見えますね😁
そして大悲閣。美しいお脚。胎内くぐりも楽しめますね。久々に懸造りを見たくなりました👀✨
白山信仰も興味深いです。北陸も見どころたくさんありますね。
次回も楽しみにしてます。
首都圏からいざ行くとなると、なかなか大変な立地ではありますが、金沢へ訪れるなら少し足を延ばし、見何処も多く訪れても損は無いお寺かと思います。