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【生成AI】新しいGoogle検索の生成AI機能「SGE」が日本語版を提供開始したというので試してみた

2023-09-10 10:10:20 | パソコン・スマホ・インターネット
今回は、お題の通りGoogleの生成AI“SGE(Search Generative Experience )”が日本語提供を開始したというので早速試して見ました。
今までの検索概念とは全く異なる環境を提供してくれます。
現在は、試用期間(2024年2月まで)の様ですが期間経過後は、標準で利用可能になると思われます。

まず、利用するには検索画面の右上フラスコのようなアイコンからSGEを有効にする必要があります。

フラスコアイコンからSGEを有効にします。
以降は、通常の検索から調べたい語句を入力すれば生成AIが詳細な回答を冒頭部分に表示してくれます。
試しに「磐座とは」を入力して検索をかけて見ました。

磐座(いわくら)とは、神道において神が鎮座する岩や山のことです。神道はもともと社殿を持たず、山深くに位置する大きな岩に注連縄(しめなわ)を張って磐座とし、ここに神を出迎えたことが原始的な姿であるとされています。
磐座は、主に巨石に注連縄が張られて祀られていることが多く、奈良県の三輪地方や和歌山県の熊野地方が有名です。また、海、山、滝などの大規模な自然物や、雷などの自然現象も磐座と呼ばれることがあります。
磐座の語源は、神々が石に座るという意味から起こったものと考えられ、「神が占める座」という意味と考えられています。
磐座は神そのものではなく、神そのものである石は「石神」(いしがみ)と呼んで、別の概念になります。

どうでしょう?
自然現象も磐座と呼ばれることがあります。
この一文はちょっと気にはなりますが、他は特におかしな部分も無く的確に回答してくれました。
また「追加で聞く」から続けて関連した内容での検索をかけると、「磐座」を踏まえた回答を述べてくれます。

試しに、同じ質問を生成AIの大御所chatGPTに投げて見ました。

「磐座」(いわくら)は、日本の神道における重要な概念の一つです。磐座は神社の中で神格が祀られる場所や祭壇を指す言葉であり、神社建築や神道の儀式に関連しています。
磐座は一般的に、大きな石や岩を用いて作られ、その上に神社の主祭神や神霊が鎮座されると考えられています。磐座自体が神聖視され、神の宿る場所とされています。神社の境内には磐座以外にも、神社の祭神に関連する神木や社殿などがあり、これらが神道儀式や祭りの際に使用されます。
磐座は神社ごとに異なるデザインや構造を持ち、その形状や材料も多様です。一部の神社では、磐座を自然石をそのまま用いていることもあります。神社の規模や歴史に応じて、磐座の形状や大きさが異なります。
磐座は神社の中心的な場所であり、神道の儀式や祭りにおいて神格への祈りや供物が捧げられる場所として重要な役割を果たしています。また、磐座自体が自然の力や神秘性を象徴するものとして尊重されています。

誤謬がちょっとおかしな部分もありますが、まぁ回答としてはさすが生成AIの老舗の模範解答だと思います。

参考までに今回のGoogleのSGEより先行してEdgeブラウザにて展開していたマイクロソフトが提供しているBingチャットでの回答は以下の通りでした。

磐座とは、古神道において、岩に対する信仰や、信仰の対象となる岩そのもののことです。神事において、神を磐座から降臨させて祭祀を行っていました。磐座は「神が占める岩」という意味で、石神とは区別されます。日本各地に磐座がある神社があります

あっさりとした回答ではありますが、Bingチャットなど生成AI全般で言える事ですが従来までは、数多くの関連サイトより自分で適格だと思われるリンク先を選択し表示された中から更に必要な部分を調べる手間が省ける画期的な技術だと思います。

さらにWikiでは磐座を以下の様に紹介しています。


磐座(いわくら、磐倉/岩倉)とは、古神道における岩に対する信仰のこと。あるいは、信仰の対象となる岩そのもののこと。
概要
日本に古くからある自然崇拝(精霊崇拝・アニミズム)であり、基層信仰の一種である。神事において神を神体である磐座から降臨させ、その依り代(神籬という)と神威をもって祭祀の中心とした。時代とともに、常に神がいるとされる神殿が常設されるに従って信仰の対象は神体から遠のき、神社そのものに移っていったが、元々は古神道からの信仰の場所に、社(やしろ)を建立している場合がほとんどなので、境内に依り代として注連縄が飾られた神木や霊石が、そのまま存在する場合が多い

さすがに模範回答です。非の打ちどころがありません。

ちなみに「磐座」を探求する学会「イワクラ学会」では磐座の定義を以下の様に定めています。

    イワクラとは、縄文時代から古墳時代にかけて形成された巨石遺構をさす。
その時代時代の人間が何らかの意図を持ってその目的や役割に合致するよう磐を人工的に組上げあるいは自然の磐そのものを活用したものと定義している。
その中でも、特に神社のご神体となっているものを「磐座(いわくら)」「磐境(いわさか)」と呼んでいる。
イワクラ学会HPより引用)

世間からトンデモ学会と、揶揄されている嫌いもある当学会ではありますが(^^; “人工的に組み上げ”の一文が先に来ているのが当学会らしいですが一応まともな定義ではあります。

最後に、たぶん磐座研究では日本で一番詳しいサイト「石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究」での磐座の定義
「いわくら」は「神が宿る岩石」。
神の立場から見ると、「祭祀の時、人と交流するために一時的にとどまるための岩石」。
人間の側から見ると、「祭祀の時、神を迎えるために用意する岩石」。
誤解しないように気をつけなければならないのは、「いわくら」は神そのものではなく、神が宿るために準備される施設・装置・道具なのだという点。この認識を見誤らないようにしたい (上記サイトより引用)

神が宿るために準備される施設・装置・道具
と、ハッキリ定義している事から磐座=巨石ではない事にも留意しなければいけません。(SGEの一文“自然現象も磐座と呼ばれることがあります。”も、あながち間違えではない事がわかります。

SGEなど生成AIの記事にしようと思ったら“磐座”に言及した記事になってしまいました。
今後は、常用して使っていく事になりますが望んだ検索内容がほぼ正確に全文が冒頭に掲載されますので、検索時間のロスが劇的に減って行くものと思われます。

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