日々あらたに

3/11の大震災以降、数多くの変化が起きています。その変化をとらえ、新しい時代について観察を続けていきます。

東日本大震災復興物産展(2)

2011年08月27日 | 日記

半日だけだが、京王ストア(聖蹟桜ヶ丘店)で行われた物産展(8/24-8/26)の応援に行ってきた。元々この物産展は東北を応援しようという(草の根)有志の集まりの中で企画されたもので、その有志メンバーのひとりである京王電鉄の方が、現地(宮古)に行き、震災からの復興をめざすお店の商品を、バイヤー経験もないのに直接調達(全品買い取り)し、京王ストアでの物産展開催までこぎつけたもの。(この行動力はさすがです。)ちなみに、開催は今回が2回目。

私は今回初めての応援だが、売り子(?)としては、学生時代、アメ横の魚屋でのバイト以来。

たった半日だけの参加なので、大したことは書けないが、参加して気づいたことについて少し書いてみたい。

       

    

 

“利他消費”

 

 わざわざ電車で買いに来てくれるおばさん

わざわざ電車でこの物産展のために買いものにきたというおばさんがいた。京王ストアの広告には単に復興支援物産展としか書いていないので、何が売られているかはわからない。それでも、わざわざ来てくれた。(近隣スーパーに行くのにわざわざ電車賃を払ってまでこないですよ、普通は)・・・20分くらいどれを買うか悩んだ挙句、海産物やらサケの中骨やら、いろいろ(数千円分)買ってくれた。何を買うか色々迷っていたのを見ると、本当は特に買いたいモノがあったわけじゃないのかもしれない。(でも、うれしいですな、その心意気)・・・ちょっとしたことかもしれないが、これはまさしく“利他消費”。

 

 

孫のために買うおばあさん

お孫さんのために岩手産のヨーグルトを買ったり、三陸鉄道のストラップや写真集を買うおばあさんが数人いた。“ウチの孫がこれ好きなんで・・・”と うれしそうに 話していた。たまたまそういう場面に続いて出くわしただけなのかどうかはよくわからないが、自分のための買い物というよりは、人に喜んでもらいたいという消費。これも一種の“利他消費”かもしれない。

   

 

“恐るべしパートのおばちゃん”

 

 物産店でのセールストーク

人に何かを売るという行為は本能的に(?)ワクワクする。ただ、こういう物産展でどうやってモノを売るか?・・・どうやって通り過ぎる客の関心を一瞬にして集め、買ってもらうようにするか。何をしゃべれば良いかちょっと迷った。

それに比べ、さすが、(この店でいつも働いている)パートのおばちゃんはうまいですな。・・・たぶん、考えちゃいけない。お客さんの様子を見ながら、テンポよく端的な言葉をパッパッと連続で発し、それで、客の反応を見る。そして、買いそうかどうか見極める。“それ、人気商品ですよ” “あと、これだけで終わり” “ちょっと、食べてみて”・・・気をきらさず連続攻撃。

そして、うまく食いついてきたら、次のアクションに入る。“ふりかけが一番おししいですよ” “大学の先生がこれをいっしょに開発したらしいです” “この食べ方は昨日お客さんに教えてもらいました”・・・でクロージングに入る。

まあ、言われてみりゃ、簡単そうだが、この流れとクロージングのタイミングが意外と難しい。

・・・恐るべしパートのおばちゃん。

タダでいい勉強をさせてもらった。(もちろん、しっかり物産品はおみやげに買わせて頂きました)



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